非日常的な世界に入り込めるところが
映画の醍醐味ですよね。
今回はそのような映画体験ができる
描写が凄すぎて言葉を失った映画をご紹介したいと思います。
描写が凄すぎて言葉を失った映画10選!
①インターステラー(2014年)
「インセプション」「オッペンハイマー」の
クリストファー・ノーラン監督作品。
食糧難や環境変化により人類滅亡が迫る近未来。
家族と人類を守るため、
元エンジニアの男が、
未知の宇宙へと旅立ちます。
絶大な人気を誇るノーラン監督のSF大作。
主人公が惑星に降り立ってからのシーンは、
驚きの映像の連続です。
特に凄い描写が、
終盤で登場する4次元超立方体。
私たちが生きている3次元空間に
「時間」「愛」が加わった5次元空間です。
すべて主人公の娘の世界なのですが、
全ての次元が複雑に絡み合っていて、
主人公はその空間を移動しながら、
様々な時空の娘にメッセージを残します。
冒頭の「娘がゴーストとコンタクトをとる」
という伏線回収も含め、
素晴らしい描写となっています。
SF的な描写でありながら、
壮大な「愛」を描くという、
ノーラン監督ならではの圧巻のシーンです。
②トランスフォーマー(2007年)
大人気シリーズの1作目。
監督マイケル・ベイ、総指揮ティーブン・スピルバーグという
最強タッグが実現。
地球上のあらゆる機械に姿を変えられる生命金属体が
地球に襲来。
偶然彼らの「秘密」を保管していた少年サムは、
彼らと人類に戦いに巻き込まれていきます。
人類とトランスフォーマーの戦いを描く本シリーズ。
見どころは、
トランスフォーマーたちの変身シーンでしょう。
そしてやはりおすすめは
1作目で主人公サムが、
初めて彼らの変身を目撃するシーンです。
車の部品がガチャガチャぐるぐる動いて
巨大ロボットに変形する描写は、
公開から15年経って観ても凄いです。
何がどうなっているのか、
目も脳も混乱状態になるでしょう。
シリーズの回を重ねるごとに
変身シーンの迫力も進化していますが、
1作目の変身シーンは、
主人公サムと同じように
初見で変身を見るワクワク感があるので、
特別な感動を得られるのでおすすめです。
以下から、
本シリーズの最高の変身シーンがご覧いただけますので、
チェックしてみてくださいね。
③レオン(1994年)
リュック・ベッソン監督、
ジャン・レノとナタリー・ポートマン主演の不朽の名作。
麻薬密売組織を裏で牛耳る男スタンに
家族を惨殺された少女マチルダ。
孤独な殺し屋レオンと交流しながら、
家族の復讐を計画します。
レオンとマチルダの物語もさることながら、
本作の肝と言えるのが、
冒頭の一家惨殺シーンでしょう。
ゲイリー・オールドマン演じる
麻薬取締局の刑事でありながら、
麻薬密売組織を裏で牛耳る男スタン。
マチルダの父ジョセフが、
麻薬を横領したことに腹を立てた彼が、
報復のため一家を皆殺しにします。
女性はもちろん、
マチルダの幼い弟まで容赦なく撃つという
直視できないシーンが続きます。
鼻歌を歌いながら、
何のためらいもなく
銃をぶっ放すスタンの異常な描写は、
忘れたくても忘れられません。
④バビロン(2022年)
「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル監督作品。
1920年代のハリウッド。
サイレント映画からトーキー映画に変わる
激動の時代を生きた、
映画業界での成功を夢見る
若い男女を描きます。
古き良き時代のハリウッドを
豪華絢爛に描いた作品なのですが、
かなりグロテスクな描写があります。
洗練された古き良きハリウッドは作られたイメージであり、
当時のハリウッドは何でも許される無法地帯だった
実際に起きていたおぞましいハリウッドの部分を描きたかった
というチャゼル監督。
象の脱糞シーンから始まり、
乱痴気パーティーや変態プレイなど、
衝撃シーンが次から次へと出てきます。
⑤マシニスト(2004年)
演技派俳優で知られる
クリスチャン・ベール主演のスリラー。
機械工のトレバーは、
不眠症で1年もの間眠れずにいました。
周囲では不可解な事件が起こり始め、
彼の精神は崩壊していきます。
本作の驚くべき描写は、
主人公トレバーの瘦せ衰えた姿です。
CGや特殊メイクではなく、
実際に減量をしてこの体を作り上げています。
ストイックな役作りで知られる
クリスチャン・ベール。
28キロもの減量を行い、
さらに痩せようとしたところ、
監督から止められたといいます。
普通の痩せ型ではなく、
骨と皮だけの痛々しい姿に言葉を失いますが、
観ておいて損はないでしょう。
⑥インセプション(2010年)
クリストファー・ノーラン監督、
レオナルド・ディカプリオ主演のSFアクション大作。
人の夢からアイデアを盗み出すという
企業スパイのコブ。
ある時ターゲットの潜在意識にアイデアを植え付ける
「インセプション」というミッションが与えられます。
人の潜在意識の中に入ってアイデアを植え付けるという
最高難度のミッションを実現するために、
コブはアリアドネという女性から
夢のトレーニングを受けます。
このシーンの描写が最高。
アリアドネは夢の世界で、
街を丸ごと折り畳むことができるのですが、
道路が垂直になったり
頭の上を車が走るなど、
不思議な映像が広がります。
しかも非常にクオリティが高く、
リアルな映像なのでゾクゾクします。
⑦マグノリア(1999年)
カルト的な人気を誇る
ポール・トーマス・アンダーソン監督作品。
LA警察官と彼に恋した女性、
クイズ番組の司会者とクイズ少年、
末期がんの老人など、
様々な人物の出来事が結びつき、
一つの物語が完成していきます。
独特な世界観で描かれる群集劇なのですが、
注目は衝撃のラストシーン。
ロサンゼルス郊外のサンフェルナンド・バレーに
カエルの雨が降るという描写です。
大きなカエルが大量に空から降ってくるという
予想外の展開に言葉を失います。
ちなみに、
動物が空から降ってくる現象は、
実際に世界で目撃されているそうです。
⑧フィフスエレメント(1997年)
リュック・ベッソン監督のSF大作。
2214年、正体不明の反生命体が
地球に接近していました。
同じ頃、タクシードライバーのコーベンは
謎の少女リールーと出会い、
彼女こそ、地球滅亡の鍵を握る存在であることを知ります。
300年後の近未来を描くために、
衣装や映像にとことんこだわった本作。
その中でも印象的な描写が、
「青い歌姫(宇宙人エイリアン)の
コンサートシーンです。
10年間に一回だけオペラを披露するという
特別なステージの設定なのですが、
グロテスクな姿と、
美しい歌声のギャップに度肝を抜かれます。
「人間には歌えない歌」
を意識して、
人間離れした音域をリズミカルなオペラ曲に
仕上げたそうです。
⑨セッション(2014年)
名門音楽学校でジャズ・ドラマーを志す
アンドリュー・ニーマンは、
学院最高の指導者とされる
テレンス・フレッチャーのバンドに加入。
厳しい練習に必死に耐えますが、
しだいに精神的に追い込まれていくのでした。
一流のミュージシャンを輩出するために、
行き過ぎた指導を行う狂気の鬼指導者の
テレンス・フレッチャー。
3人のドラム奏者に、
完璧なテンポで叩くように要求するシーンは、
直視できないような恐ろしい描写でした。
物を投げつけ、罵声を浴びせながら、
「速く!」「続けろ!」「やめるな!」と
鬼の形相で言い続けるフレッチャー。
それに食らいつこうとするニーマンの手は、
血だらけです。
鬼教師を演じたJ・K・シモンズは、
この役でアカデミー賞助演男優賞を獲得しています。
⑩プライベートライアン(1998年)
スティーブン・スピルバーグ監督と
トム・ハンクスの最強タッグによる
極太の戦争ドラマ。
1944年6月、
ノルマンディ上陸作戦は成功に終わるも、
アメリカ軍は多くの死傷者を出していました。
そんな中ミラー大尉は
落下傘兵ライアン二等兵を戦場から救出するという
命令を受け、
仲間と共に戦場に向かいます。
「映画史に残る」とされる冒頭20分。
ノルマンディー上陸のシーンです。
凄惨な戦場を非常にリアルに描いており、
最前線に送り込まれたような
錯覚に陥るほどです。
ノルマンディー上陸作戦に参加した退役軍人が
この映画を観てPTSDを発症したことを受け、
専用のホットラインを設置。
170件以上の相談が寄せられたという
エピソードもあります。
まとめ
今回は、
描写が凄い映画を10作品厳選して
ご紹介してきました。
グロテスクな描写から
恐ろしい戦場シーン、
圧巻のSF映像など、
どの描写も観て損はないものばかりです。
ぜひ映画選びの参考にしてくださいね。