デイミアン・チャゼル監督の話題作「バビロン」は
絶賛する声がある一方でつまらないという意見も見られます。
つまらない理由は何なのか
ネット上にある意見を調べてみました。
ネタバレを含みますので本作鑑賞後に記事をご覧ください
記事は公式サイトや公式Twitterを元に情報や画像を使わせていただいております。
「バビロン」つまらない理由5つ
1つ目:上映時間が長すぎる
本作は189分という超大作です。
上映時間が長すぎたために
つまらなかったと感じた方もいたようです。
前半は良かったけど後半長かった…
長い長い3時間だった
無駄に長くて疲れた
このような意見が見られました。
本作は豪華なシーンもありますが、
伏線やミステリーがあるわけでもなく淡々と進むシーンが多いです。
そのため、3時間以上の上映時間は長く感じたのかもしれません。
2時間くらいの作品にまとまっていたら
面白いと感じられたのかもしれませんね。
2つ目:実話ベースだから後半はつまらない
前半は良いけれど後半がつまらなかった
後半の失速感がつまらなかった
このような意見も見られました。
本作はサイレント映画が衰退し、
トーキー映画が主流になる
という映画史の実話を描いた作品です。
ブラット・ピット演じるジャックや
マーゴット・ロビー演じるネリーは
実在の人物をモデルにしています。
本作の登場人物たちは
サイレント映画の関係者ばかりなので
後半はそれぞれの形で
落ちぶれていくことになります。
冒頭のキラキラした高揚感が
3時間かけて徐々に失われていくような感じです。
このような構成に対して
後半はつまらない
と感じる方もいるでしょう。
ラストシーンへの助走
本作は徐々に勢いを失っていく
ストーリーではありますが、
それはラストシーンへの助走とも言えます。
ラストで年を取ったマニーが
「雨に唄えば」を観て涙するシーンは
大きな感動に包まれるでしょう。
3つ目:グロすぎてつまらなかった
本作はオープニングから
ド派手なグロいシーンが出てきます。
・象の脱糞
・乱痴気パーティー
・変態プレイ
このような下品な描写が満載の
狂乱パーティーシーンに
オープニングのトラウマがずっと続いた
汚い冒頭シーンに驚いた
と一気に冷めてしまった方が多かったようです。
さらにその後も、
・性描写
・汚物
・ドラック
・フリークショー
このような下品で汚い
描写が何度も出てくるため
グロすぎてつまらない
下品な描写に嫌気がさした
などと感じた方が多かったようです。
リアルなハリウッドを描きたかった
デイミアン・チャゼル監督は
本作公式サイトにて、
当時のハリウッドには「ゴージャスでグラマラス」「クレイジーでグロテスク」があり
この両方を描くことこそ、ハリウッドの実態を捉える方法だ
と語っていました。
古き良きハリウッドの
エレガントなイメージだけでなく
クレイジーでグロテスクな部分も
もしっかり描きたかったのでしょう。
しかしその演出についていけなかった方も
多かったようです。
「ラ・ラ・ランド」のイメージと違った
「ラ・ラ・ランド」みたいにおしゃれ映画だと思ったら違った
このような意見も見られました。
チャゼル監督の代表作「ラ・ラ・ランド」のような
おしゃれな雰囲気を期待して本作を観ると
そのギャップに驚き、
つまらなかったと思うでしょう。
4つ目:話にまとまりがなかった
本作にはたくさんの登場人物が出てきます。
・新人女優ネリー
・メキシコ出身の青年マニー
・映画スターのジャック
・ゴシップ記者のアエリノア
・黒人ジャズミュージシャンのシドニー
・字幕を書いているアジア女性フェイ
・ハリウッドの裏を牛耳るジェームズ・マッケイ
このようにたくさんの人物が登場し
それぞれの物語が進むので、
話にまとまりがないとも言えます。
まとまりがなくて飽きてしまった
登場人物が多すぎてまとまりがなかった
このように、
物語についていけなくなり、
つまらなかった
という意見が見られました。
群集劇が苦手な方には、
面白くない作品かもしれませんね。
5つ目:豪華キャストが活かされていなかった
本作は、
・ハリウッドのレジェンド、ブラット・ピット
・乗りに乗っている旬な女優マーゴット・ロビー
という二大スターの共演が見どころです。
その他にもディエゴ・カルバや
トビー・マグワイアなど
実力派俳優も集結している豪華な作品です。
しかし、
役者は一流なのに飽きてしまった
ブラピの良さが出ていないからつまらない
といった否定的な意見が見られました。
登場人物に感情しにくい?
本作の登場人物は、
それぞれあまり深掘りされて描かれていません。
メインの人物であるジャックやネリーも生い立ちや家族についてなど
あまり詳しい描写がないため、感情移入しにくいかもしれません。
これは本作が意図しているものと言えるでしょう。
本作の主役は映画業界の人々ではなく映画そのものです。
そのため登場人物一人ひとりの物語は
敢えてドライに描いているのでしょう。
これにより
俳優を活かせていない
と感じた方が多かったようです。
せっかくキャストは豪華なのに
どこか物足りなくてつまらない
ということなのでしょう。
「バビロン」面白いという意見も多い
ブラピとマーゴット・ロビーの演技が良かった
豪華キャストの共演に
物足りなさを感じる人がいる一方で、
マーゴット・ロビーの体当たりの演技が素晴らしかった
ブラピの微妙な変化のある表情の演技が良かった
演技の良さを絶賛する声も見られました。
自由奔放なネリーを演じたマーゴット・ロビーは
全ての登場シーンで
圧倒的な存在感を放っていました。
映画スタージャックを演じたブラット・ピットも
自身の姿を重ね合わせるかのような哀愁漂う演技に胸が熱くなりました。
それぞれの登場人物が
限られたシーンの中でそれぞれの役割を巧みにこなしていたと言えるでしょう。
映画好きにはたまらない作品だった
本作は時代の変化により衰退したサイレント映画業界を描いています。
その人々の姿は滑稽さや嫌悪感もありますが、
それ以上に映画を愛してやまない純粋な美しさがありました。
ただ馬鹿騒ぎをするだけでなく
命をかけて映画と向き合ってきた真剣な姿がありました。
そんな描写を3時間たっぷり観せてくれ本作は
映画ファンにとって
感慨深い作品になったでしょう。
映画好きは観るべき映画である
映画愛が溢れている作品
映画好きで良かったと思える作品
このような賞賛の声が
ネット上にいくつも見られました。
まとめ
今回は「バビロン」がつまらない
と言われる理由を調べてみました。
グロいシーンや長すぎる上映時間など
ネガティブな意見が納得できる要素もありました。
しかし同時に賞賛の声が多いこともわかりました。
ぜひ自分の目で確かめて、
良し悪しを判断してくださいね。