良作にもかかわらず見逃している旧作はありませんか?
今回はおすすめ洋画の旧作を
恋愛・戦争・ビジネス・SF・ホラーの
ジャンル別にご紹介したいと思います。
おすすめ洋画旧作【恋愛】10選
1.「ゴースト/ニューヨークの幻」(1990年)
強盗に襲われ命を落としてしまったサム。
ゴーストとなった彼は、モリーにも
危険が迫っていることを知り、
霊媒師の力を借りて彼女を助けようと
奮闘します。
日本でも大ヒットした作品で、
デミ・ムーアが大ブレイクした作品でもあります。
幽霊となった男が愛する女性を必死で守ろうとする
究極の愛が描かれた物語。
目の前にいるのに触れられないサムと、
目の前にいるのに彼が見えないモリーの
切ない描写が印象的です。
ロマンスでありながら、サスペンス、ファンタジー要素も満載の
見応えのある名作です。
2.「シザーハンズ」(1990年)
人造人間のエドワードは、
博士が急死したため未完成の状態。
両手がハサミのまま、
不自由で孤独な生活を送っていました。
そんな彼の前に現れた優しく美しい女性ペグ。
エドワードとペグの純愛を、
鬼才ティム・バートン監督が描きます。
ジョニー・デップの出世作でもあります。
人造人間の青年が必死でペグを愛し、
守ろうとする姿に、
「本当の愛とは何か」を考えさせられる作品です。
切なく、悲しい恋物語でありながら、
後味の良い清々しさが残るところは、
ティム・バートン監督のセンスの良さ。
そして今観ても新鮮さが感じられる名作です。
3.「ロミオ+ジュリエット」(1996年)
シェークスピアの「ロミオとジュリエット」を
現代を舞台に映画化。
モンタギュー家とキャピュレット家は
対立するギャングに、
剣は銃、宮殿は高層ビルなど大胆にアレンジ。
ブレイク前のレオナルド・ディカプリオとクレア・デインズが
美しいロミオとジュリエットを熱演しています。
水槽越しに視線を絡ませるシーンや、
ジュリエットが天使の羽をつけたシーンなど、
美しくロマンチックなシーンが満載。
映像美にこだわるバズ・ラーマン監督の良さが
凝縮された作品です。
4.「タイタニック」(1997年)
豪華客船タイタニック号で出会った
画家志望のジャックと
上級階級の娘ローズ
身分が違いながらも燃えるような恋に落ちる二人と、
タイタニック号の悲劇を描いたラブロマンス。
世界中で社会現象を巻き起こした大ヒット作です。
住む世界が違いながらも
愛し合うジャックとローズ。
幸せに満ちた前半と
タイタニックが沈み始める後半。
悲劇的なラストに向かう描写が素晴らしく、
涙なしには見られないラストは、
映画史に残る名シーンです。
5.「シティ・オブ・エンジェル」(1998年)
人間の女性マギーと出会い、
恋に落ちてしまった天使のセス。
しかし天使であるセスには「感覚」がなく、
彼女を抱きしめることもできません。
そこでセスは永遠の命を捨てて
人間になることを決意するのでした。
ニコラス・ケイジが天使を演じるギャップと
メグ・ライアンの飛びぬけた美しさが
相性抜群。
人を愛する素晴らしさと切なさに
心打たれる感動作です。
本作のために書き下ろした
グー・グー・ドールズ主題歌も素晴らしく、
涙を誘います。
6.「ノッティングヒルの恋人」(1999年)
ウェストロンドンにある平凡な街「ノッティングヒル」で
本屋を営むウィリアム。
そこに偶然訪れたハリウッドスター、アナ・スコット。
恋に落ちた二人の騒動を描いたラブストーリーです。
映画スターに恋をする頼りない男を演じる、
ヒュー・グラントと、
大スターを演じるジュリア・ロバーツが、
どちらも非常にはまり役。
数ある「身分違いの恋物語」の中でも、
押さえておきたい一作です。
7.「天使のくれた時間」(2000年)
仕事で成功し優雅な独身生活を漫喫しているジャック。
しかしある事件の後、目を覚ましたのは、
いつもの高層マンションではなく庶民的な家。
昔の恋人ケイトと子供二人に
囲まれていたのでした。
「もしあの時、違う道を選んでいたら?」
を描いたファンタジー・ラブストーリー。
地位も財力もある独身貴族が、
突然、家庭人となった別の人生を経験し、
本当の幸せを見出していく物語。
恋する素晴らしさを教えてくれる
心温まる良作です。
8.「ブリジット・ジョーンズの日記」(2001年)
ブリジット・ジョーンズは出版社勤に勤める32歳の独身女性。
恋に仕事に全力で奮闘する毎日を描きます。
世界的ベストセラーの
ヘレン・フィールディングの同名小説を
映画化したラブコメディ。
ややぽっちゃり体系で正統派な美人でもないブリジット。
しかし、応援せずにはいられない
その親近感が彼女の魅力。
彼女と一緒に一喜一憂して、
恋愛を追体験できるような素敵な作品です。
9.「ラブ・アクチュアリー」(2003年)
秘書に恋をしてしまう英国新首相デビッド。
失恋して傷心旅行に出かける作家のジェミーなど、
総勢19人の登場人物が、
それぞれのラブロマンスを壮大に繰り広げます。
年齢や身分などバラバラな19人の恋物語は、
個性的で素敵なものばかり。
クリスマスに浮足立つ
ロンドンのロマンチックな雰囲気も
彼らもロマンスをより一層盛り上げています。
クリスマスシーズンにピッタリの恋愛映画です。
10.「きみに読む物語」(2005年)
施設で暮らす記憶を失った初老の女性。
そこへ一人の男性が現れて、
彼女にある恋物語を読んで聞かせます。
それは、
1940年代の若き男女の情熱的な物語でした。
主演はブレイク前のライアン ゴズリングと、
レイチェル・マクアダムス。
身分が違いながらも、
情熱に身を任せて恋に生きた男女の物語。
静かに綴られる物語の行く末には、
涙なしには見られない結末が待っているでしょう。
どっぷり恋愛映画に浸りたい方におすすめの名作です。
おすすめ洋画旧作【戦争】10選
1.「地獄の黙示録」(1979年)
ベトナム戦争が激化する中、
米国陸軍のウィラード大尉が課せられた任務は
カンボジアの奥地で
王国を築いているカーツ大佐の暗殺。
任務を遂行しながら、
ウィラード大尉は戦争による狂気を目にするのでした。
「ゴッド・ファーザー」の
フランシス・フォード・コッポラ監督による
ベトナム戦争映画の最高傑作。
戦争がもたらす異様な世界が壮大なスケールで描かれます。
2.「プラトーン」(1986年)
大学を中退し自らベトナム兵に志願したクリス。
最前線の「プラトーン」に配属され、
悲惨な現実を目の当たりにした彼は
過酷な戦場を生き延びるために奮闘します。
アカデミー賞で作品賞、監督賞など4部門を受賞した
戦争映画の傑作です。
監督であるオリバー・ストーンが
自らの実体験に基づき描いたという本作。
アメリカ軍によるベトナム民間人への虐殺や、
軍内での殺人や麻薬汚染など、
目を覆いたくなるようなリアルなベトナム戦争が描かれます。
3.「シンドラーのリスト」(1993年)
ナチによるユダヤ虐殺の事実を知った
ドイツ人実業家オスカー・シンドラー。
ユダヤ人を秘かに救出するための計画を実行するのでした。
実在のドイツ人実業家を描いた不朽の名作です。
映画史上最もリアルな戦争映画と言われるほど、
ユダヤ人大虐殺の歴史をリアルに描いた作品です。
娯楽作品が多いスピルバーグ監督が、
長年あたためてきたという本作。
アカデミー賞では作品賞を含め7部門に輝きました。
4.「ライフ・イズ・ビューティフル」(1997年)
ユダヤ系イタリア人のグイドは、妻と可愛い息子と
幸せな生活を送っていました。
しかし突然強制収容所へ収監された3人。
絶望的な状況の中で
何とか生き延びようとする姿を描きます。
収容所の生活に怯える息子に対し
グイドはある嘘をつきます。
「これはすべてゲームで、勝ったら家に帰れる」と。
イタリアのチャップリンと言われるベニーニが、
悲惨な現実を笑いに変えようとする父親を熱演。
彼が明るく振舞おうとすればするほど、
戦争の残酷さが胸に突き刺さります。
5.「プライベート・ライアン」(1998年)
1944年、アメリカ軍のミラー大尉は、
落下傘兵ジェームズ・ライアン二等兵を
戦場から救出する作戦を命じられます。
彼は7人の兵士と共に
救出に向かうのですが、
1人の命を救うために
8人の命を危険にさらすことに
疑問を抱くのでした。
圧倒的な臨場感で、
地獄のような戦場が広がります。
絶望感の中で戦う意味を見出そうとする
兵士たちの心情が
生々しく描かれます。
ミラー大尉演じるトム・ハンクスをはじめ、
演技派俳優たちの熱演は必見です。
6.「ブラックホーク・ダウン」(2001年)
1993年、アメリカは内線鎮圧のために
ソマリア市街に兵士を派遣。
彼らの奇襲作戦は1時間ほどで終わるはずが、
予想外の逆襲に遭ってしまいます。
敵地で孤立してしまった兵士たちの姿を、
巨匠リドリー・スコットが描きます。
1993年にソマリアの市街地で実際に起きた
軍事作戦の顛末を描いた衝撃作。
米軍による軍事作戦の是非や内戦の恐ろしさなど
考えさせられることが多い作品です。
7.「戦場のピアニスト」(2003年)
1940年のドイツ占領下のポーランド。
何十万のユダヤ人が収容所に送られる中、
たったひとり難を逃れた
ユダヤ系ピアニストのシュピルマン。
ドイツ軍から必死に逃れ、
壮絶な潜伏生活を送る様を描きます。
実際に母親を収容所で亡くしたという
ロマン・ポランスキー監督。
実体験をもとに壮絶な戦場と、
そこに生きる人々の生々しい心情を描きます。
主演のエイドリアン・ブロディは、
アカデミー主演男優賞を獲得しました。
8.「父親たちの星条旗」(2006年)
クリント・イーストウッド監督が
第二次世界大戦の「硫黄島の戦い」を
日米それぞれの視点から描いた作品のうちの、
アメリカ側の作品。
勝利のシンボルとして擂鉢山に星条旗を打ち立てた6人。
英雄として称えられた彼らと
写真の裏側にある真実が語られます。
英雄に仕立てられた者たちの
罪悪感、悲しみ、怒り、恐怖などが痛々しく描かれます。
知られざる第二次世界大戦の一面を知ることができる貴重な戦争作品です。
9.「硫黄島からの手紙」(2006年)
クリント・イーストウッド監督が
第二次世界大戦の「硫黄島の戦い」を
日米それぞれの視点から描いた作品のうちの、
日本側の作品。
アメリカ軍を悩ませた伝説の陸軍中佐、
栗林を演じた渡辺謙さん。
部下である西郷を演じた二宮和也さん。
お二人の怪演が素晴らしく、引き込まれる作品です。
戦争の理不尽さを思い知るために、観ておくべき作品と言えるでしょう。
10.「ダンケルク」(2017年)
1940年、ドイツ軍によって
フランス北端の港町「ダンケルク」に
追いつめられた連合軍の兵士40万人。
彼らの救出作戦を、
クリストファー・ノーラン監督が
圧倒的なスケールで描きます。
斬新な映像美で映画ファンを魅了している
クリストファー・ノーラン監督。
戦場の最前線に放り込まれたような
臨場感あふれる映像に度肝を抜かれます。
その中で繰り広げられる
緊迫した人間ドラマに
恐ろしいほど引き込まれます。
おすすめ洋画旧作【ビジネス】10選
1.「ウォール街」(1987年)
若き証券セールスマンのバドは、
いつか業界の成功者ゴードンを
追い抜こうというと野心家。
バドは父の勤務する航空会社の内部情報をゴードンに流し、
取り入ることに成功しますが、
事態は予期せぬ方向に進んでいくのでした。
証券業界の裏側を垣間見れる本作。
アメリカ本国で大ヒットし、
ウォール街に実際に影響を与えたとも言われています。
バブル絶頂期だった日本でも、多くのビジネスパーソンが映画館に足を運びました。
2.「摩天楼を夢見て」(1992年)
ニューヨークの大手不動産会社のセールス部門。
本社から来た幹部に
成績の悪い者はクビだと脅されます。
このビジネスサバイバルを生き延びるため、
セールスマンたちの争いが繰り広げられます。
ニューヨークの不動産セールスマンたちによる
ビジネス人間ドラマ。
アル・パチーノ、ジャック・レモン、アレック・ボールドウィンなど、
豪華俳優たちが魅せる密室劇。
セールスマンの恐ろしさや
追い込まれていく緊張感がひりひりと伝わってきます。
3.「ザ・エージェント」(1996年)
理想主義のスポーツ・エージェントの
ジュリーは、
会社のやり方に反対しクビになります。
同志である会計係のドロシーと共に独立し、
本当に大切なものを追い求めていきます。
ただ利益を追うのではなく、
ひとりの人間に親身になる大切さを
ジュリーを通して学ぶことができます。
アクションはありませんが、
トム・クルーズが輝いている作品です。
4.「幸せのちから」(2006年)
新型医療機器事業に失敗したクリスは、
家賃も払えない状態に陥り、
妻も息子を残して去ってしまいます。
息子を養わなければならないクリスは、
必死で困難に立ち向かいます。
ホームレスから億万長者になった
実在の人物を描いたヒューマンドラマ。
絶望のどん底から
ビジネスチャンスを見出すクリスの姿は多くの人の心に響くでしょう。
息子のクリストファーを演じているのはウィル・スミスの実の息子です。
5.「スティーブ・ジョブズ」(2013年)
莫大な富と名声を手に入れた
アップル創業者スティーブ・ジョブズの
光と影を描いた伝記ドラマ。
本人を研究し尽くしたという
アシュトン・カッチャーが熱演しています。
スティーブ・ジョブズの
天才と称されながらも、
意見の合わない社員はあっさり解雇するなど
非情な面も浮き彫りにされている本作。
56歳の若さで亡くなった彼のの
真の姿を垣間見ることができる作品です。
6.「ソーシャル・ネットワーク」(2011年)
Facebookを立ち上げたマーク・ザッカーバーグと
仲間たちを描いた伝記ドラマ。
ビジネスに成功し巨万の富を手にするものの、
さまざまな裏切りに巻き込まれる姿を描きます。
世界最大のSNS誕生の裏側を目撃できる本作。
もともと大学内のサイトだったものが
世界規模になるまでの事実は、
ワクワクすると同時に恐ろしさも感じます。
7.「マネーボール」(2011年)
「オークランド・アスレチックス」のゼネラルマネージャー、
ビリー・ビーンの半生を描いた伝記映画です。
彼の「マネー・ボール理論」は、
やがて弱小球団に奇跡を起こします。
データ分析に基づいた野球をするという
「マネーボール理論」。
これにより強豪球団に勝利していく様は
ビジネスにおける統計の重要さを
実感させてくれるでしょう。
8.「マイ・インターン」(2015年)
ファッションサイト会社のCEOであるジュールズは
仕事も家庭も充実したスーパーウーマン。
しかしある時彼女のもとにやってきた
シニアインターンのベンとの出会いによって、
彼女の完璧な人生は少しずつ変わっていくのでした。
完全なる勝ち組だったはずのジュールズが、
40歳も年上のベンと出会い悟されるうちに、
本当の幸せや生き方を見つめ直していく物語。
仕事に全力投球している方の心に響く良作です。
9.「マネー・ショート 華麗なる大逆転」(2016年)
リーマンショックが起きる前に、
経済破綻を予測していた金融マンたちの
実話を描いた作品。
ブラッド・ピットを筆頭に、
人気俳優たちが集結。
演技のぶつかり合いにも注目の作品です。
リーマンショックで経済が大混乱する中、
その危機を未然に防ぐだけでなく、
利用して大儲けした金融マンたち。
主人公マイケル・バーリが最後に明かした「投資対象」は必見です。
10.「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」(2017年)
マクドナルド・コーポレーションの創業者、
レイ・クロックを描いた伝記映画。
ある一軒のドライブレストランが
いかにして世界最大規模の
ファストフード・チェーンになったのかが描かれます。
レイ・クロックは経営手腕に優れた一方で、
利益のためなら手段を選ばない
冷酷な一面もあります。
ビジネスの厳しさや会社経営の難しさなどを学べるビジネス映画です。