フレディ・マーキュリーは
特徴的な歯並びで知られています。
歯が多過ぎる過剰歯であること、
前歯が4本だった説や
歯並び矯正を拒否していた理由などを
調べてみました。
フレディマーキュリーは歯が多過ぎた?
映画では前歯が過剰歯だと描かれた
フレディ・マーキュリーを描いた映画
「ボヘミアンラプソディ」で、
フレディの「歯」に触れるシーンがありました。
バンド加入前のフレディが、
バンドのボーカルに志願するシーン。
ロジャー・テイラーは、
そんな歯じゃ無理だろ
と言います。
ちなみに、
ロジャー・テイラーは歯科医を目指して、ロンドン・ホスピタル・メディカル・カレッジ
で歯学の勉強をしていました。
「解剖の授業が気持ち悪い」などの理由で医学の道は諦めたそうです。
だから歯学的な目線でフレディの歯にツッコミを入れたくなったのかもしれませんね。
気まずい空気になる中、
フレディはアカペラで素晴らしい歌唱力を披露。
圧倒されるメイとロジャー。
フレディは
生まれつき前歯が4本多いんだ
だから音域が広いんだ
と言うのでした。
実際に歯が多かった
実際にフレディには、
過剰歯があったと言われています。
過剰歯(かじょうし)とは、
乳歯20本・永久歯28〜32本よりも多く生えてきた歯のこと。
それではどの部分に過剰歯が生えていたのでしょうか。
①上の前歯の裏に生えている
②下の前歯に生えている
③奥歯に生えている
フレディの過剰歯についてはこの3つの説があるようです。
次の章で写真を参考に、
検証したいと思います。
上の前歯の裏に過剰歯はない
フレディは上の前歯の裏に、
過剰歯があるという意見があります。
上の前歯の裏に4本の過剰歯が生えているため、
出っ歯のような特徴的な前歯になっている
と考える方は多いようです。
しかしこの画像を見ると、
上の前歯の裏に過剰歯は確認できません。
この説は間違いと言えますね。
下の前歯は過剰歯ではない?
こちらの写真を見ると、
4本も過剰歯があるようには見えませんが、
下の前歯が多いように見えますね。
この下の前歯を過剰歯という専門家もいるようです。
しかし一方で、
犬歯が歯列からはみ出して「叢生(そうせい)」という状態になっている
という専門家の意見もあります。
叢生とは、
歯が並びきらず部分的に重なってしまう状態のこと。
歯の大きさと顎の大きさの間に起こるアンバランスにより起こるとされています。
確かに歯が多いというよりは、
歯が重なっているだけのように見えますね。
奥歯に過剰歯がある説が有力
・上の前歯の裏に生えている
・下の前歯に生えている
という説は信憑性が薄いことがわかりました。
結論から申し上げますと、
奥歯に過剰歯が生えている
という説が有力だと思われます。
映画「ボヘミアンラプソディ」でフレディを演じた
ラミ・マレックはフレディの出っ歯を再現するために
入れ歯をして演じたといいます。
ラミにインタビューを行った「The Wrap」には
フレディ・マーキュリーは奥歯に4本余分な歯が生えており、
それが原因で出っ歯になっていた
という内容が掲載されています。
幼少期のフレディは
出っ歯をからかう言葉「バッキー」があだ名だったことも
明かしていました。
歯科医院のHPなどを調べると、
過剰歯は親知らずと奥歯の間に生えやすいとされています。
奥歯に過剰歯があった説は
もっとも有力ではないでしょうか。
フレディの過剰歯の情報をまとめると、
・上の前歯の裏に過剰歯は生えていない
・下の前歯は犬歯が歯列からはみ出して「叢生」状態になっている
・奥歯に過剰歯が生えていることで出っ歯になっている
このようなことが言えるでしょう。
過剰歯ではないフレディは蝋人形?
フレディは過剰歯という情報がある一方で
「過剰歯ではない」という意見もあります。
この真偽を調べてみたところ、
このような写真を見つけました。
下の前歯を見ると、
過剰歯がない状態ですね。
晩年は過剰歯を抜歯したらしい
という情報もネット上にありました。
ところがよく調べてみると、
このフレディは蝋人形のようです。
本物ソックリなので、
写真で見ると本人に見えますね。
おそらくこのような蝋人形のフレディを見た方が
過剰歯がない!
と思ったのかもしれませんね。
でもこの写真を見ると、
抜歯をしたほうがきれいな口元になったのでは…
とも思ってしまいます。
しかしフレディは
敢えて抜歯はしなかったといいます。
その理由を次の章でお話ししましょう。
フレディマーキュリー歯並び矯正を拒否していた理由は?
声のためだった
映画「ボヘミアンラプソディ」で
過剰歯で口の中が広いぶん、声域が広いんだ
とフレディが言うシーンがあります。
フレディは声のために歯並びを治すことを
拒否したと言われています。
歯並びを変えることで声が変わってしまうと考えたのです。
矯正治療を勧められていた
一般的に過剰歯は
・歯磨きしにくくなるため虫歯になるリスクが高まる
・歯並びや噛み合わせが悪くなる
このような理由から
治療するケースが多いと言います。
・抜歯する
・矯正治療して歯並びを変える
といった治療で治せるそうです。
フレディも治療を勧められたといいますが、
音域が変わってしまううことを恐れたフレディは
歯の治療を拒否したとされています。
実際に矯正で声は変わる?
歯の健康や見た目の問題よりも、
声を優先したというフレディ。
しかしながら、
「歯が多いことで声が響きやすくなる」ということは
ないようです。
ところが、
「口腔の形状によって声の響き方が変わる」ということは
実際にあるようです。
歯並びは悪くても
敢えて整えることをしないミュージシャンは
意外といると言われています。
もしフレディが歯並びを変えていたら、
クイーンの名曲の雰囲気が変わっていたかもしれませんね。
フレディマーキュリーの歯を日本人は受け入れていた
欧米での不人気は歯並びのせい?
フレディの歯並びは
もはやトレードマークとして受け入れられていますが、
デビュー当時は違ったようです。
クイーンは欧米では評価が低かったのですが、
それはフレディの歯並びも関係していると言われています。
歯並びの美しさを重視する欧米では
フレディは見た目の問題で
受け入れがたかったようです。
日本人はフレディの歯を受け入れていた
欧米に比べると日本人は
歯並びを気にしないとされています。
フレディを歯並びで判断することなく、
純粋に音楽性の素晴しさを評価したのではないでしょうか。
まだ今のような人気がない時代に初来日したクイーンが
大歓迎を受けた話は有名です。
羽田空港には約2,000人以上のファンが
待ち構えていたといいます。
メンバーのブライアン・メイが
違う世界に来たようだ
これまでどの国に行っても
このような歓迎は受けたことがない
と驚いたエピソードも有名です。
親日家で知られるフレディ。
このような歓迎があったから
日本が大好きになったとも言われています。
ずっと出っ歯がコンプレックスだったというフレディは、
日本人からアイドルのように扱われて
嬉しかったのでしょうね。
日本人はフレディの歯が好きな人が多い
このように、
日本人はフレディの歯に対して偏見を持たないどころか、
彼の歯が好きという方が非常に多いです。
確かにフレディ・マーキュリーの歯は
唯一無二の魅力がありますね!
ボヘミアンラプソディーでフレディを演じたラミマレックは、
アカデミー主演男優賞を受賞しました。
ラミの名前を世界中に轟かせたこの作品にリスペクトを込めて、
フレディ役で使った歯を金色にして今でも宝物にしているそうです。
まとめ
今回はフレディ・マーキュリーの歯について
調べてみました。
奥歯に過剰歯があり出っ歯になった
という見方が有力であることがわかりました。
そして敢えて歯を矯正しなかった理由は
声を変えたくないという
本人の想いだったようです。
フレディの笑顔が素敵なのは
歯並びの影響もあるでしょう。
矯正しないままでいてくれたことに
感謝しているファンは多いようですよ。