QUEENが日本で人気の理由はなぜ?当時の文化とともに検証!

クイーンがまだそれほど売れていない時代に

日本人がいち早く熱狂した話は有名です。

初来日した時の歓迎ぶりはすごいものでした。

クイーンの日本での人気はなぜだったのでしょうか。

当時の文化とともに検証したいと思います。

目次

QUEENが日本で人気の理由はなぜ?

王子様ビジュアルが日本でウケた


https://yuuki-rinrin.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-b249.html

日本でのクイーン人気の理由は、

クイーンの王子様のようなビジュアルです。

クイーンは、

・ミステリアスなフレディ
・気品高いブライアン
・美少年のロジャー
・可愛らしいジョン

このようにそれぞれが個性を持った

魅力的な王子様のようでした。

そんなクイーンに当時の日本人女性は

魅了されていたのです。

日本のアイドルも王子様系が主流だった

男性アイドルは

・不良系
・王子様系

に分けられると言われることがありますが、

当時のアイドルの主流は

王子様系だったようです。

クイーンが初来日して大歓迎を受けたのは

1975年です。

1970年代にデビューした

日本の男性アイドルはこちら。

にしきのあきら:1970年5月1日
野口五郎:1971年5月1
西城秀樹:1972年3月25日
郷ひろみ:1972年8月1日

※日付はデビュー曲の発売日です。

みなさん王子様系のアイドルですよね。

にしにのあきらさんの

デビュー時のキャッチフレーズは

ソニー演歌の騎士(ナイト)だったそうです。

洋楽はハードロック系が優勢だった

王子様系アイドルが人気だった当時、

洋楽で主流だったのは

・レッド・ツェッペリン
・ディープ・パープル

などのハードロックバンドでした。

女性が熱狂するようなバンドは少なかったのですね。

そんな時代背景の中で登場したクイーン。

日本女性の心を鷲掴みにしたのでしょう。

インテリ系なところも魅力


https://www.barks.jp/news/?id=1000230113

クイーンはビジュアルと音楽の素晴らしさだけでなく、

インテリ系という魅力も持っています。

フレディ:アートスクールで芸術を学んだ
ブライアン:大学院で宇宙工学を研究した
ロジャー:医大で歯学を学んだ
ジョン:電気技師のスキルがある

このように高学歴な4人。

そんなインテリ集団で、

さらに王子様みたいにかっこいい

ということで日本女性が夢中になったのは

納得ですね。

ベルサイユのばら人気も後押しした

当時の日本でのクイーン人気について、

「ベルサイユのばら」が関係しているという意見もあります。

「ベルサイユのばら」とは、
1972年~1973年「週刊マーガレット」に連載された漫画。
美しき男装のヒロイン“オスカル”に少女たちは夢中になりました。

連載中は読者の熱狂的な支持を集めた本作。

連載終了後も宝塚歌劇で舞台化され大ヒットしました。

50年の時を経て映画化も予定されているそうです。

とにかく日本の女性は「ベルばら」が大好きなんですね。

そんな「ベルばら」のキャラクターに

クイーンの雰囲気が似ているということも、

彼らの人気を後押ししたと言われています。

フレディにオスカルを重ね合わせていた?


Amazonより

「ベルばら」の中で圧倒的な人気を誇ったオスカル。

女性でありながら男性として育てられたオスカル

近衛連隊長としてマリー・アントワネットを守ります。

その凛としたかっこよさが女性たちをメロメロにしたのです。

一方フレディは男性でありながら女性的な雰囲気が魅力ですよね。

男女の違いはありますが、

フレディにオスカルを重ね合わせた人は

多かったのではないかと言われています。

フレディもオスカルも

中性的な魅力という意味では共通していたのかもしれませんね。

メディアの力が影響していた

日本でのクイーン人気の理由は、

メディアの力が大きかったとも言われています。

今でもメディアの力の影響は大きいですが、

当時は相当なものだったといいます。

インターネットも携帯電話もない時代。

海外のミュージシャンの情報は音楽雑誌が頼りでした。

その中でも圧倒的な人気を誇っていた音楽誌「ミュージック・ライフ」

クイーンがデビューした1970年代には、

洋楽の貴重な情報源として洋楽ファンに支持されていました。

当時の洋楽人気は「ミュージック・ライフ」で決まっていた

という意見もあるほどです。

情報が溢れている今の時代とは感覚が全く違いますね。

「ミュージック・ライフ」がクイーンを大特集

そんな「ミュージック・ライフ」が目を付けたのが

クイーンだったのですね。

クイーンのビジュアルと音楽性は
日本女性にウケるはず!

と女性に向けて大量の特集を掲載。

猛アピールを仕掛けたのです。

毎月クイーンが表紙を飾っていたそうです。

この作戦は見事ヒットし、

クイーンは大ブレイクしたのでした。

日本人が聞きやすい音楽だった



https://ameblo.jp/whenquiet23108/entry-12713631809.html

日本でのクイーン人気の理由の最後は、

やはり音楽性に関することでしょう。

王子様ルックで「ベルばら」風なビジュアルが

日本人女性にウケたクイーンですが、

決してそれだけではありませんでした。

日本人が聞きやすい音楽だったことも

日本でのクイーン人気の大きな要因でした。


Wikipediaより

当時のクイーンの音楽はロックがメインですが、

ポップス要素も兼ね備えていたため、

洋楽を聞きなれていない日本人にも

受け入れられたと言われています。

その後も長きにわたり、

クイーンの曲は日本のドラマやCMで

多用されてきました。

クイーンの音楽は日本人にとって

心地良いものであることは間違いないでしょう。

初来日で日本人の心を掴んだ


https://wired.jp/2019/02/09/a-truly-perfect-thirty-seconds-of-queen/

1975年に初来日した時には、

本国イギリスでの人気はイマイチでした。

それなりにヒットはしていたのですが、

批評家からの風当りが非常に強かったといいます。

こんなバンドが売れたら靴でもなんでも食ってやるぜ

と言い放った評論家もいたそうです。

しかし日本ではすでに大ブレイクしていたクイーンは

大歓迎を受けることになります。

羽田空港に駆け付けたファンは約2,000人!

しかもその後には大々的な

来日記者会見まで用意されていました。

本国のマスコミから酷評されていた彼らは

日本のファンとマスコミの温かさに

感激したといいます。

来日記者会見でブライアン・メイは

違う世界に来たようだ
これまでどの国に行っても
このような歓迎は受けたことがない

という嬉しい言葉を残してくれています。


https://www.buzzfeed.com/jp/bfjapan/pictures-that-prove-freddie-mercury-was-the-ultimate-3

控えめで礼儀正しいクイーンの4人。

照れくさそうにお茶会を楽しんだり

無邪気にけん玉で遊ぶ姿なども報じられ、

日本人はますますクイーンが好きになったのでした。

まとめ

世界に先駆けてクイーンがブレイクした日本。

日本での人気の理由は、

王子様のようなビジュアル的な魅力と、

日本人に合った音楽性にあったようです。

さらにメディアによる戦略もあり、

クイーンを初めて認めた国

という名誉をもらえたことがわかりました。

クイーンを見抜いた当時の日本の方々に

感謝したいですね。

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