ヒットシリーズ「ミッションインポッシブル」の1作目。
シリーズの中でも特に傑作と言われていますが、
意味がわからない
時系列がわからず難しい部分がある
という声が多い作品でもあります。
そこで今回の記事では、
- ミッションインポッシブルの意味がわからない理由
- 難しい部分の時系列や解説ネタバレ
のテーマでお話したいと思います。
本編のネタバレが多く含まれていますのでご注意ください。
ミッションインポッシブルの意味がわからない理由は?
本作を観終わった後、
犯人はわかったけど細かい部分がわからない…
という方が多いようです。
一度観ただけでは理解できない部分が多いため、
意味がわからない感じがしますよね。
わかりにくいと思われる部分を1つずつ解説したいと思います。
1つ目:プラハでのミッションの目的
冒頭のプラハでのミッション。
まず、ここがちょっとわかりにくいですよね。
表向きのミッションは、
東欧に潜伏中のCIA諜報員リスト「NOCリスト」の流出を阻止すること
という内容でした。
イーサンたちチームの任務は、
リストを盗もうとしているプラハの米大使館員・ゴリツィンを追うことでしたね。
ところがこの作戦は、実は罠。
本当の目的は、
IMF内にいる裏切り者(内通者)をいぶり出すこと
だったのです。
- 2年前から内部情報が外に漏れている
- 内通者はマックスという武器商人と繋がっているらしい
- マックスは内通者を買収しNOCリストを盗ませようとしている
この情報を得たCIA監督役のキトリッジは、
IMFにいる内通者を見つけだそうとしたのです。
ゴリツィンも盗もうとしたリストもCIAが仕込んだもの。
内通者が偽リストを盗むように仕向けたのですね。
2つ目:仲間が殺された理由
冒頭のミッションにて、イーサン以外の仲間が全員殺されてしまいます。
この理由がよくわからなかった方も多かったようです。
一人生き残ったイーサンは、内通者として疑われることになります。
しかし本当の内通者はジム・フェルプスでした。
仲間を殺したのはジムで、自分と妻クレアは死を偽装していたのです。
内通者として疑われていることを知ったジムは、自分に疑いの目が向かないように、
- 死を偽装した
- しかし一人だけ死ぬのは不自然なため全員を殺害
- イーサンが疑われるように彼だけ生かした
このような行動に出たのです。
これが、チームの仲間が惨殺された真相でした。
3つ目:マックスの正体
なぞの人物マックス。
「彼」と呼ばれていましたが、実は女性でしたね。
彼女は武器商人です。
ただし武器だけでなく、
世界各国の機密情報を買取る情報ブローカーのような仕事もしています。
今回マックスが取り扱う「商品」は、
東欧諸国に潜入しているCIAスパイの名前のリストだったのです。
ラストでキトリッジに捕まったマックスは
有利な情報をあげるから取引しましょう
と言っています。
逮捕されるのを避けるために、
情報をCIAに流す裏取引をしたのでしょう。
4つ目:クリーガーの正体
ジャン・レノが演じた元CIAのクリーガー。
彼の存在もわかりにくかったですね。
イーサンがCIA本部に潜入する際に、
協力者としてクレアが連れてきました。
この時点で
・ジム
・クレア
・クリーガー
おそらくこの3人はグル。
ジムがクレアに指示をして、
クリーガーを送り込んだのだと思われます。
5つ目:NOCリストとは
何度も出てきたNOCリストは、
そもそもどんなリストなのでしょうか。
これは、「Non Official Cover」の頭文字を取ったもの。
海外に潜入中のCIAスパイの名前が書かれたリストです。
もしこのリストが各国に渡ってしまったら、
・CIAスパイたちは危険にさらされてしまう
・彼らが実行中のスパイ作戦もバレてしまう
という非常にマズいもの。
だからCIAは何としても流出を防ごうと必死なわけですね。
6つ目:イーサンがNOCリストを盗んだ理由
本作で一番有名なシーンと言えば、
イーサンの宙づりアクションシーンですよね。
CIA本部に潜入しNOCリストを盗もうとしたのですが、
その理由は何だったのでしょうか。
仲間全員が殺されたことで、内通者として疑われ追われる身になったイーサン。
- キトリッジから内通者のコードネームは「ヨブ」だと聞く
- 「ヨブ」と繋がっているマックスと会うことに成功
- マックスから本物のNOCリストを渡せば「ヨブ」に会わせると言われる
このような流れがありました。
裏切り者ヨブの正体を暴くために、
どうしてもNOCリストが必要だったのですね。
7つ目:ヨブの正体
裏切り者「ヨブ」の正体はジム・フェルプスでした。
これまで国のために尽くしてきたジム。
どうして裏切り者になってしまったのでしょうか。
その理由はハッキリ明かされませんでしたが、
おそらく金が欲しかったのでしょう。
彼の会話から、
- 冷戦が終わりスパイは不要になった
- 自分に残されたのはわずかな年金だけ
このような気持ちが読み取れました。
散々国に尽くしてきたのに、待遇に納得できない彼は、
組織の情報を売ることで大金を得ようと考えたのでしょうね。
ミッションインポッシブルの難しい部分の時系列や解説ネタバレ!
本作で特に解釈が難しい部分と言えば、
- イーサンが「ヨブ」からメールアドレスを突き止めた理由
- イーサンはどうして「ヨブ」の正体がわかったのか
ではないでしょうか。
この2点について、
時系列も含めてネタバレ解説したいと思います。
「ヨブ」からメールアドレスを突き止めた理由
プラハで仲間が殺され一人生き残ったイーサン。
キトリッジから聞いた内通者「ヨブ」の存在を聞かされます。
ヨブのNOCリスト強奪の作戦名はJob3-14であることを知ります。
アジトに戻ったイーサンはヨブの正体を突き止めようと画策。
アジトにあるパソコンで、
ヨブが接触していた武器商人マックスと連絡を取ろうとします。
しかしメールアドレスがわからない。
- Job3-14
- MAX.COM
など関係がありそうな言葉で検索しますがヒットせず。
すると偶然、本棚にある聖書を見つけます。
そして、
作戦名のJobは「仕事」ではなく「ヨブ記」かも!
聖書の「ヨブ記3章14節」ということか!
とひらめいたのです。
そして「聖書(=BIBLE)」と打ち込むと見事ヒット!
マックスのメールアドレスにたどり着けたのです。
イーサンはヨブのフリをして、
マックスとコンタクトを取ることに成功したのでした。
ここは意外と大事なシーンなのですが、
Jobは「仕事」ではなく「ヨブ記」の部分がよくわからなかったですね。
どうして「ヨブ」の正体がわかったのか
クライマックスでイーサンは、内通者ヨブはジムであることを暴きます。
しかしよくわからなかったのが、
・イーサンがどのタイミングで気付いたのか
・どうして気付いたのか
ということです。
非常に重要な部分なのに、
あまり詳しい説明がなかったですよね…
おそらく気付いたのは、
・アジトでドレイクホテルの聖書を見つけた時
・クリーガーのナイフを見た時
この2つのタイミングだったと思われます。
時系列を追って見ていきましょう。
アジトでドレイクホテルの聖書を見つけた時
プラハでの仲間全滅の後にアジトに戻ったイーサンは、
ドレイクホテルのスタンプが押してある聖書を見つけます。
ドレイクホテルの聖書ということですね。
ホテルの物を持ち出して良いのか?という問題は置いておきましょう。
そこで思い出したのがジムの言葉です。
プラハで作戦会議をした時、ジムは一人だけ遅れて到着しました。
そして、
新人研修がありドレイクホテルに泊まっていたから
と遅れた理由を説明していました。
つまりこのドレイクホテルの聖書は、ジムが持ってきてアジトに置いたもの。
しかし時系列がおかしい。
アジトに遅れて到着したジムは、
ドレイクホテルの聖書を置けるわけがありません。
ジムがプラハのアジトに到着したシーンですね。
そこでイーサンはこのように考えたのではないでしょうか。
- ジムはアジト先に到着していて、マックスにメールを送っていた
- この時にホテルの聖書を置いた
- 聖書は暗号解読のために必要だった
- 作戦会議に遅れてきたフリをした
この時点で、
ジム=ヨブ(裏切り者)という疑いを持ち始めたのだと思います。
クリーガーのナイフを見た時
その後、CIA本部に潜入することになったイーサン。
彼の協力者となったのは元CIAのクリーガーでした。
そしてイーサンは彼が持っていたナイフが、
プラハでサラ殺害に使われたものと似ていたことに気付きます。
このタイミングでも、イーサンはジムが裏切り者だと疑っていたのでしょう。
・クリーガーはプラハでの仲間殺害に関わっている
・クリーガーを連れてきたのは、ジムの妻のクレア
つまり、ジム、クレア、クリーガーはグルという解釈をしたのだと思われます。
このイーサンの勘はドンピシャでしたね!
でもせっかくのイーサンの推理が、ちょっとわかりにくかった…
まとめ
今回はミッションインポッシブルの意味がわからない理由や、
難しい部分の時系列やネタバレ解説をしてきました。
【意味がわからない部分】
①プラハでのミッションの目的
②仲間が殺された理由
③マックスの正体
④クリーガーの正体
⑤NOCリストとは
⑥イーサンがNOCリストを盗んだ理由
⑦ヨブの正体
【特に難しい部分】
・メールアドレスを突き止めた理由
・ヨブの正体がわかった理由
このような内容がしっかし理解できると、
ミッションインポッシブルはより面白くなりますね。