「トップガン」クーガーはなぜ戻れなかった?ミグのロックオンでパニックに!

「トップガン」の冒頭、

クーガーが操縦できなくなる

という印象的なシーンがあります。

この時のクーガーの行動や、

このシーンの意味について

考察してみたいと思います。

ネタバレを含みますので「トップガン」鑑賞後に記事をご覧ください

目次

「トップガン」クーガーはなぜ操縦不能になった?

ミグにロックオンされてパニックになったから

冒頭シーンで、

クーガーが操縦不能になった理由について

体調が悪かったから?

機体に不備があったから?

優秀なパイロットではなかったから?

などのさまざまな疑問を持った方もいたようです。

しかしそのような理由ではなく、

ミグにロックオンされたことで、

極度の恐怖でパニック状態になったために

操縦不能になったのでしょう。

・ロックオンされて攻撃の危険にさらされている
・相手が撃つまでは反撃を許されない
・燃料があまり残っていない

このような状況に置かれたことで

優秀なパイロットだったクーガーも

パニックに陥ってしまったのでしょう。

ミグとは?
架空のソ連製戦闘機。劇中では、どの国の所属のものか明かされていません。
「敵」「相手」などと表現されています。

ロックオンとは?
目標を捕らえ、攻撃の準備を完了したことの意味。
戦闘機には、自機を照射しているレーダー信号を探知する受動システムが付いています。
ロックオンされると、警告音が鳴る仕組みになっているので、パイロットはロックされたことに気付きます。

妻子のことを心配したから

クーガーがパニックに陥った理由は、

おそらく妻子の存在があったからでしょう。

パニックで操縦できなくなったクーガーは

機内に貼ってある

妻と幼い子供の写真を見つめていました。

辞任を伝える場面でも、

何を考えてる、医務室で休んでろ

と言う指揮官のスティンガーに対し、

危うく妻子を路頭に迷わすところでした

と即答しています。

自分が死ぬことが怖いというよりも、

自分の死によって

妻子が路頭に迷ってしまうことが

頭をよぎったことで、

パニック状態になってしまったのでしょう

次の章では、

クーガーの心理を深掘りするために、

一連のシーンについて

もう少し詳しく見ていきましょう。

ミグと対峙するクーガーとマーヴェリック


https://theriver.jp/top-gun-maverick/

見張りのために飛行していた

マーヴェリック組とクーガー組。

・マーヴェリック組:マーヴェリックとグース
・クーガー組:クーガーとマーリン

国籍不明機(ミグ)を見つけ追跡します。

1機だけか接近して確認してみる

というマーヴェリックに対して、

無理するなマーヴェリック、何か変だ

と不安そうなクーガー。

結局の2機のミグを確認。

マーヴェリックは1機をロックオンすると、

ミグ1機は逃げ去りました。

ミグ1機がクーガーをロックオン

しかし今度はもう1機のミグが、

クーガー機をロックオン。

ロックオンされたクーガーは

狙われている!反撃の許可を!

とパニック状態に。

しかしマーヴェリックは

やるならとっくに撃っている
怖がらせたいだけだ

と言います。

マーヴェリックがミグを撤退させる


https://www.vogue.co.jp/celebrity/news/2017-05/28/tom-cruise/related/1

威嚇しているだけだと悟ったマーヴェリックは

撃ち落とすわけにはいかないが
楽しませてもらう

と言うとミグに接近。

宙返りした危険な状態で

ミグのパイロットに

ポラロイドカメラを向けて

写真を撮ります。

この行動に恐怖を感じたミグは撤退。

任務を終えたマーヴェリックは

空母に戻ります。

マーヴェリックの誘導により無事着陸

しかし、

クーガーの異変に気付いたマーヴェリックは、

自分の機体の燃料もわずかしかないにもかかわらず、

再び飛び立ちクーガーのところへ。

無線でクーガーを落ち着かせながら誘導し、

2機とも無事に空母に着陸しました。

クーガーは辞任を決意

ナンバーワンと言われるほどの

凄腕パイロットだったクーガーですが、

この出来事により限界を感じます。

指揮官のスティンガーに

頑張りすぎました、限界です

と言い、辞任を決意するのでした。

ミグは攻撃するつもりはなかった?

やるならとっくに撃っている
怖がらせたいだけだ

とマーヴェリックが言っているように、

ミグはクーガーを撃つ気はなかったのでしょう。

しかし、

指揮官のスティンガーの

冷静を装いながらも緊迫した様子などから

ただならぬ緊張感も伝わっていきます。

クーガーがパニックになったことも

納得できます。

また、1986年に公開された本作は

本作は冷戦の最中の1986年に公開されています。

冷戦とは、アメリカ合衆国とソビエト連邦の二大国が
武力行使はしないが、激しく対立・抗争する国際的な緊張状態のこと。
1945年2月から1989年12月までの44年間続きました。

劇中では敵であるミグの詳細は語られていませんが、

このような当時の背景からも、

緊迫した空気が伝わっていました。

「トップガン」クーガーのシーンの意味とは?

パイロットの緊張感を描く


https://www.cinematoday.jp/news/N0131384

映画の冒頭しか登場しないクーガーですが、

彼のシーンは本作の重要なシーンの一つです。

戦闘機パイロットが

いかに緊迫した状況に置かれているかを

端的に描いています。


https://mitsukaru-movie.com/topgun

マーヴェリックたち戦闘機パイロットは

仲間と一緒にはしゃいだり

憧れの女性との恋愛を楽しむなど、

ふつうの若者のように描かれるシーンも多いです。

しかし彼らは

死と隣合わせの過酷な世界に生きています。

だからこそ、

彼らが繰り広げる人間ドラマは

熱くかっこいいものなのでしょう。

マーヴェリックがどんな人物なのかを描く


https://theriver.jp/top-gun-maverick/

冒頭シーンでは、

観客はまだ、

マーヴェリックがどんな人物なのか

わからない状態です。

しかしこのシーンによって、

・飛行技術の高さ
・勇敢さ
・仲間想いの優しさ
・上司の命令を無視する反抗心の強さ

このようなマーヴェリックを知ることになります。

短いシーンの中に

マーヴェリックさが凝縮された

素晴らしい冒頭シーンと言えるでしょう。

この冒頭場面で

すでにマーヴェリックに

心奪われた方は多かったでしょう。

グースの死の伏線にもなっている?


https://www.cinematoday.jp/news/N0131384

妻子のことを考えて、

潔く辞任を決意したクーガー。

このシーンは、

グースの死の伏線になっているのではないでしょうか。

マーヴェリックは独身ですが、

グースはクーガのように妻子がいます。

この後グースは悲劇的な事故により

妻子を残してこの世を去ってしまいます。

・もしグースが冒頭シーンでクーガーのような怖い目にあっていたら、辞任し、妻子を残して死ぬことはなかったかもしれない

・もしクーガーが冒頭シーンで怖い目にあっていなかったら、その後、何らかの事故にあい妻子を残して死ぬことになったかもしれない

このような考え方もできるのではないでしょうか。

まとめ

今回は「トップガン」の

クーガーのシーンについて考察してみました。

クーガーが操縦不能になったのは

ミグにロックオンされてパニックになったから。

妻子のことを考えて死への恐怖が高まったのでしょう。

またこのシーンは

映画全体にかかわる

重要なシーンとも言えます。

本作を鑑賞する時には、

クーガーのシーンに注目してみてくださいね。

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次