窓際のトットちゃんの泰明ちゃんが亡くなったのはなぜ?小児麻痺だが死因は明らかにされてない?

2023年12月10日2023年12月12日

映画「窓ぎわのトットちゃん」に登場する、

小児麻痺を患っている泰明（やすあき）ちゃん。

元気な姿を見せていたにもかかわらず、

突然亡くなってしまいます。

死因は何だったのでしょうか。

泰明ちゃんの症状やトットちゃんとの友情、

さらに中川翔子さんとの意外な関係まで、

泰明ちゃんの情報をまとめたいと思います。

窓ぎわのトットちゃんの泰明ちゃんが亡くなったのはなぜ?

死因は明らかにされていない

映画でも原作でも泰明ちゃんの死因は明かされていません。

本作はトットちゃん（＝子どもの頃の黒柳徹子）

の目線で描かれた物語です。

当時小学校3年生になったばかりのトットちゃんには、

泰明ちゃんの死因はあまり問題ではなく

泰明ちゃんが死んじゃった

ということだけが記憶に残っていたのかもしれませんね。

小児麻痺（ポリオ）の可能性が高い

⋱💠映画『#窓ぎわのトットちゃん』💠⋰ 　　　
　　❁ ❁ キャラクター紹介❁ ❁

🌻#泰明ちゃん

<トモエ学園>の同級生📚

小児マヒを患い思うように体を動かすことができない
トットちゃんと過ごし
次第に2人の間に深い友情が芽生えていく🫱🏼‍🫲🏻

12月8日(金)公開🎬 pic.twitter.com/nLiUbj7nMc
— 映画『窓ぎわのトットちゃん』公式アカウント (@tottochan_movie) October 16, 2023

泰明ちゃんはトットちゃんと出会った時点で、

小児麻痺を患っていました。

小児麻痺とは、
ポリオウイルス感染を起因とし、
身体の麻痺が後遺症として残る病気です。
「ポリオ」あるいは「急性灰白髄」とも呼ばれています。
子ども（特に5歳以下）がかかることが多く、
主に感染した人の便を介してうつります。

小児麻痺は「窓ぎわのトットちゃん」が描かれた1940年代頃から、

全国各地で流行しています。

「窓ぎわのトットちゃん」の時代には、

泰明ちゃんのような子どもがたくさんいたそうです。

死亡例のほとんどは急性呼吸不全によるものだったため、

泰明ちゃんの死因も急性呼吸不全だったのかもしれません。

急性呼吸不全とは
様々な疾患を結果とし、
肺や心臓などに障害が出て呼吸器の機能低下が起き、
十分な酸素を臓器に送れなくなった状態のことをいいます。

呼吸不全のうち比較的短い期間で急速に起きた場合に、

急性呼吸不全と呼ばれます。

トットちゃんが3年生に進級した時に、

泰明ちゃんは突然亡くなっています。

春休みには元気な姿を見せていたことを考えると、

急性呼吸不全の可能性が高そうですね。

別の死因の可能性もある

ただし小児麻痺の死亡率は約4%と、

あまり高くありません。

小児麻痺以外のことが原因で

亡くなった可能性もありますね。

いずれにしても突然の死であったことは確かでしょう。

ちなみに小児麻痺は、

1961年からポリオワクチンが使われるようになったことで

感染者は次第に減少。

1980年を最後に国内で発生した患者はいません。

あと20年早くワクチンができていれば…と思うと、

やり切れない気持ちになりますね。

窓ぎわのトットちゃん泰明ちゃんはトットちゃんの大親友だった!

トモエ学園で出会う

https://www.fashion-press.net/movies/gallery/24709/35948

小学校1年生で退学になってしまったトットちゃん。

新しい学校トモエ学園に通うことになるのですが、

そこで出会ったのが泰明ちゃんでした。

足をひきずって歩く泰明ちゃんを見て、

どうしてそんなふうに歩くの?

と聞くトットちゃん。

泰明ちゃんは、

小児麻痺なんだ

と答えました。

手足が上手く使えなかった

https://hitocinema.mainichi.jp/films-info/tottochan/photo/8

泰明ちゃんは左の手も足も

指がくっついた状態でだらんとしたまま。

足は痛々しくやせ細っています。

身の回りのことや歩くことはできても、

他の生徒のように体を動かすことはできません。

そのため泰明ちゃんは、

いつも座って本を読んでいる内気な男の子でした。

トットちゃんは泰明ちゃんに色んなことを挑戦をさせた

何事にも消極的な泰明ちゃんに対し、

トットちゃんは持ち前の明るさで、

色々なことを教えてあげて一緒に挑戦します。

・トットちゃんと木に登る
・みんなと一緒にプールに入る
・運動会でトットちゃんと二人三脚で完走する
・トットちゃんの父親の楽団の演奏を見に行く

トットちゃんと出会った泰明ちゃんは、

こんなに色んなことができるようになりました。

そんな泰明ちゃんの印象的なエピソードがあります。

トットちゃんと木登りをして服を汚して帰った泰明ちゃん。

一人でお風呂に浸かりながら、

ごめんなさい。お洋服、汚しちゃって

と脱衣所にいる母親に謝ります。

母親は泥だらけになった服を抱きしめて

泰明ちゃんに気付かれないように泣いていました。

きっとこれまで、

泰明ちゃんは服を汚すほど遊んだことはなかったのでしょう。

トットちゃんと出会って行動的になってくれたことが

嬉しかったのでしょうね。

泰明ちゃんはトットちゃんにテレビと本を教えた

https://news.goo.ne.jp/article/fashionpress/trend/fashionpress-106231.html

泰明ちゃんはトットちゃんから

お世話をされるだけの男の子ではありません。

トットちゃんと泰明ちゃんの関係は同等です。

お互いに得意なことを教え合う、

そんな二人の関係がとても素敵でした。

テレビを教えた泰明ちゃん

はじめて二人で木登りをした時、

泰明ちゃんは、

アメリカに行ったお姉さんに聞いたけど、
テレビジョンっていう、世界を平和にする箱がある。
トットちゃんもテレビに出たら?

と言い、

トットちゃんは

箱の中に入るのは嫌だわ

と言いました。

トットちゃん（＝黒柳徹子）にはじめてテレビの存在を教えたのは、

泰明ちゃんだったのですね。

本を教えた泰明ちゃん

https://www.nta.co.jp/jr/train/kishatabi/column/20161028.htm

本が大好きでたくさんの本を読んでいる泰明ちゃん。

「アンクルトムズ・キャビン」の本を貸してあげて、

黒人奴隷の話で、どんな差別を受けても諦めない話なんだよ

とトットちゃんに説明します。

トットちゃんに本を読むことの楽しさを教えてくれたのも、

泰明ちゃんだったのですね。

トットちゃん（黒柳徹子）の人生において、

大きな存在となるテレビと本。

それを教えた泰明ちゃんの存在が、

いかに大事なものだったかわかりますね。

トットちゃんに会えて幸せだった

突然の死によって引き裂かれてしまった

泰明ちゃんとトットちゃん。

とても悲しい結末でしたが、

きっと泰明ちゃんはトットちゃんに会えたことで

素敵な人生を生き抜くことができたんだと思います。

トットちゃんが夏祭りで買ったヒヨコが

すぐに死んでしまうというエピソードの時、

泰明ちゃんは泣いて悲しむトットちゃんに、

ヒヨコは幸せだと思う。
トットちゃんに会えたから。

と言っていました。

泰明ちゃんもきっと同じ気持ちで、

天国に旅立ったのではないでしょうか。

窓ぎわのトットちゃん泰明ちゃんは中川翔子の親戚だった!

泰明ちゃんは中川翔子の祖母のいとこ

母の従兄弟山本泰明ちゃんは小児麻痺の為に若くして亡くなりましたが
徹子さんが窓際のトットちゃんに泰明ちゃんの生きた証を書いてくださいました。

徹子さんのおかげで泰明ちゃんは思い出の中で今も生きています。

子供だった大人達に読んでほしい本です。 pic.twitter.com/aFS110IhEw
— 中川桂子 (@keikonakagawa99) June 6, 2020

トットちゃん（黒柳徹子）にとって

大事な親友だった泰明ちゃん。

山本泰明さんという実在の人物です。

そしてこの方、

実はタレントの中川翔子さんの遠い親戚なのだそうです。

中川翔子さんの祖母が、

山本泰明さんのいとこ

という関係であることが発覚しました。

「窓ぎわのトットちゃん」の本がきっかけで発覚

母の従兄弟の山本泰明ちゃんは
トモエ学園で徹子さんの親友でした。

若くして亡くなった泰明ちゃんのお葬式に徹子さんもいらした事は
窓際のトットちゃんに書かれています。

トットちゃんの映画化、少しだけ協力しました。

上映が楽しみです！

＠窓際のトットちゃん pic.twitter.com/mbjSx34s1U
— 中川桂子 (@keikonakagawa99) July 11, 2023

しょこたんこと中川翔子さんは、

最近まで山本泰明さんと遠い親戚であることは

知らなかったそうです。

事実が発覚したきっかけは、

黒柳徹子さんの著書「窓ぎわのトットちゃん」だったといいます。

しょこたんの母親の桂子さんは、

ある時「窓ぎわのトットちゃん」を読んだそうです。

とても面白い本だったので、

母・栄子さん（しょこたんの祖母）に読んでみるように勧めたといいます。

そしてその本を読んだ栄子さんが、

トットちゃんと一緒に木登りした男の子は
従兄弟の山本泰明ちゃんじゃない?

ということに気付いたそうです。