屋根裏のラジャーでイマジナリーフレンドの意味と正体は?想像上の友達は誰?ジンザンれいぞうこの役割は?

12月15日に公開された「屋根裏のラジャー」は、

イマジナリーフレンドのラジャーが主人公です。

ラジャー以外にもたくさんのイマジナリーフレンドが登場します。

イマジナリーフレンドって何?

イマジナリーフレンドの意味や正体は?

など疑問に思った方もいるでしょう。

この記事では、

イマジナリーフレンドについてまとめていきたいと思います。

ネタバレを含みますので、本編ご鑑賞後に本記事をご覧ください。

目次

屋根裏のラジャーのイマジナリーフレンドの意味は?

児童期にみられる空想上の友だち

イマジナリーフレンド(imaginary friend)の意味は、

「Imaginary」=空想の
「Friend」=友達

つまり空想の友だちということですね。

心理学、精神医学における現象名の1つで、

・想像上の仲間
・空想の遊び友達

などと言われることもあります。

児童期に見られるのが特徴で、

実在感をもっており、

子どもと一緒に遊び心の支えとなる存在です。

子どもの成長と共に消失し、

忘れ去られることがほとんどで、

子ども発達過程における正常な現象とされています。

人間の姿をしていることが多いですが、

妖精や動物など様々なケースが見られます。

ぬいぐるみはイマジナリーフレンド?

ぬいぐるみや人形など、

目に見えるものと対話する場合は、

Personified Objectと言われるそうですが、

これもイマジナリーフレンドと考える研究者もいます。

空想の友達を作り出したことはないけれど、
ぬいぐるみや人形と話していたことがある

という方は多いかもしれませんね。

そのぬいぐるみや人形が、

イマジナリーフレンドだったとも言えるでしょう。

イマジナリーフレンドが生まれる原因

イマジナリーフレンドはどうして現れるのでしょうか。

様々な説があるとされていますが、

主な原因は以下のように言われています。

孤独

多くの研究において、

第一子もしくは一人っ子は

イマジナリーフレンドを持つケースが多いとされています。

また、幼少期から自分の部屋が与えられ、

一人で過ごす時間が多い欧米やヨーロッパのほうが、

イマジナリーフレンドを持つ子どもが多いという意見もあります。

孤独を感じる中で、

・遊び相手がほしい
・話を聞いてくれる相手が欲しい

という理由で友だち作り出す子どもが多いようです。

周りから理解されていないと感じて孤独感に襲われ、

自分を肯定してくれる友だちを作り出すケースもあるといいます。

悲しみや不安

悲しみや不安などネガティブな心理状態に陥った時に、

自分と手を取ってくれる友だちを作り出す

というケースも多い傾向にあります。

悲しみや不安を乗り越えるための存在であり、

乗り越えることができた後は、

自然に消滅するのがほとんどです。

コンプレックス

劣等感を抱いている子ども場合、

自分とは真逆の性格のイマジナリーフレンドを作る

という傾向もあります。

自分に足りないところをイマジナリーフレンドの存在で補い、

コンプレックスを克服して、

精神的な成長へと繋がることがあるそうです。

一般的なイマジナリーフレンドの意味、

生まれる理由についておわかりいただけたでしょうか。

このような内容を踏まえて、

次の章では「屋根裏のラジャー」のイマジナリーフレンドについて

考えていきたいと思います。

屋根裏のラジャーでイマジナリーフレンドの意味は?

ラジャー


https://twitter.com/frontrowjp/status/1735479960599675323/photo/1

ラジャーが生まれた意味:父の死を乗り越えるため

アマンダといつも一緒のラジャー。

ラジャーが生まれたのは3か月と3週間と3日前。

これはアマンダの父親の命日でした。

父親が亡くなり悲しみに耐えきれなくなったアマンダは、

その悲しみを癒してくれて、

一緒に乗り越えてくれる存在として

ラジャーを作り出したのでしょう。

エミリ


https://www.ponoc.jp/Rudger/character/

エミリが生まれた意味:自由に動き回る夢を叶えるため

大勢のイマジナリーフレンドのリーダー的存在のエミリ。

彼女を作り出した子どもは、

病気のため病院から出られないまま亡くなっていました。

エミリはパイロットのようなゴーグルをつけ、

モモンガのように飛べる元気な女の子です。

エミリを作り出した病気の子は、

自由に空を飛び回りたいという思いから、

エミリを作り出したのでしょう。

ジンザン


https://www.ponoc.jp/Rudger/character/

ジンザンが生まれた意味:夜の恐怖から守ってもらうため

赤と青の目をしたジンザン。

眠らずにずっと起きているという謎の猫です。

実はジンザンを作り出した子は、

闇が怖くて夜の恐怖に怯えていました。

そこで安心して眠るために、

夜も眠らず見守ってくれるジンザンを生み出したのです。

れいぞうこ


https://twitter.com/BBBhead_P/status/1735638791036272716/photo/1

れいぞうこが生まれた意味:蛇から守ってもらうため

老犬のれいぞうこは、

アマンダの母リジーが作り出したイマジナリーフレンドでした。

蛇が怖くて怯えていた幼い頃のリジーは、

蛇から守ってくれる存在として

犬のれいぞうこを生み出したようです。

様々な感情を受け入れる手助けをする存在


https://twitter.com/S_meganekkolove/status/1735503146997416211/photo/1

本作に登場するイマジナリーフレンドたちは、

ただ子どもの空想から生まれたファンタジー的なものではなく、

彼らの悲しみや恐怖から生み出された存在でした。

そして本作におけるイマジナリーフレンドの意味は、

子どもたちが様々な感情を受け入れる手助けをする

ということではないでしょうか。

本編のラストで、

ラジャーはアマンダにこのように言います。

喜びも悲しみも繰り返して大人になる。
どんな時も僕はアマンダの中にいる。

これから大人になっていく子どもたちは、

たくさんの喜びを経験するでしょう。

そして同じようにたくさんの悲しみも経験します。

喜び、悲しみを繰り返しながら大人になる彼らは、

悲しみも受け入れなければならないのです。

イマジナリーフレンドであっても、

その悲しみをすべて消し去ることはできません。

だからそれを受け入れる手助けをする、

それがイマジナリーフレンドの役目だったのだと思います。

まとめ

「屋根裏のラジャー」のイマジナリーフレンドについてまとめてきました。

イマジナリーフレンドは空想上の友達であり、

彼らが作り出される理由には、

深い意味があることがわかりました。

イマジナリーフレンドのキャラクターたちを通して、

色々なことを考えさせられる素敵な作品ですね。

屋根裏のラジャーでイマジナリーフレンドの意味と正体は想像上の友達は誰

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次