「屋根裏のラジャー」に登場する黒い女の子。
ラジャーやエミリなど明るく元気なキャラクターが多い中、
一人だけ怖過ぎる異質な雰囲気を放っています。
しかも謎が多いキャラクターでもあるため、
あの黒い女の子は誰?
どうして食べられたの?
などの疑問があるかもしれませんね。
この記事では黒い女の子の正体や目的などについて
まとめていきたいと思います。
ネタバレを含みますので、本編ご鑑賞後に本記事をご覧ください。
【怖過ぎ】屋根裏のラジャーでトモダチの黒い女の子は誰?
バンティングのイマジナリーフレンド(イマジナリ)
黒い女の子の明確な正体は語られていませんが、
図書館にいるイマジナリの話から、
バンティングの空想上の友達イマジナリーフレンド(イマジナリ)
であることがわかります。
リジーの本屋にバンティングと黒い女の子がやってきた時、
大人のリジーには黒い女の子の姿が見えませんでした。
この描写からもイマジナリであることがうかがえます。
バンティングとは?
黒い女の子について知るためには、
バンティングが何者なのか知る必要があります。
調査員を装いリジーの本屋にやってきた謎の男バンティングの正体は、
イマジナリを食べて何百年も生き続けている男です。
イマジナリ(黒い女の子)と、
ずっと一緒にいたいと考えた少年バンティングは、
大人になっても想像する力が欲しいと考えました。
そしてある時、他の子のイマジナリを食べてしまったのです。
それがきっかけとなり、
イマジナリを食べては想像力を取り込み、
長い間生きながらえてきたのです。
バンティングは人間?
何百年も生きているとされるバンティング。
イマジナリを飲み込もうとする姿からも、
人間であるとは思えません
おそらくはじめは普通の人間だったのでしょう。
イマジナリを食べ続けたことで、
人間ではない謎の存在になっているのだと思われます。
その正体をあえて説明しないことで、
より不気味な存在にしたかったのかもしれませんね。
もともとは明るい女の子だった
目がくぼみ無表情な黒い女の子は、
幽霊のような不気味な少女です。
しかし図書館のイマジナリの話によると、
もとはきれいな顔で明るく笑顔な女の子だったそうです。
バンティングが少年の頃は、
アマンダとラジャーのような関係だったのだと思われます。
不気味な女の子になった理由
もともと明るかった女の子は、
どうして暗い不気味な女の子になってしまったのでしょうか。
おそらくその理由は2つあるでしょう。
バンティングの暴走が悲しかったから
生き続けるために他の子のイマジナリを食べ続けるバンティング。
その姿を見て悲しい気持ちになり、
その気持ちが外見にも表れたのだと思われます。
罪悪感があったから
バンティングが他の子のイマジナリを食べるのは、
黒い女の子と一緒にいたかったからです。
つまり自分のせいで闇落ちしてしまったバンティングを見て、
罪悪感を抱くようになったのかもしれません。
その辛さから暗い表情になっていったのでしょう。
姿を変えることができる
黒い女の子の謎は姿を変えられることです。
- 黒い鳥
- 黒いコウモリ
- 黒い煙
などの姿に変わりラジャーたちに襲い掛かりました。
ラジャーをはじめ他のイマジナリたちは、
姿を変えることはできません。
なぜ黒い女の子だけ姿を変えることができるのでしょうか。
おそらくその理由はバンティングにあります。
イマジナリは、
そのイマジナリを作り出した人間の思い描いた通りになります。
例えば猫のジンザンは、
暗闇が怖い子どもが作ったイマジナリです。
安心して眠れるように夜も眠らず見守ってくれるジンザンを生み出しました。
だからジンザンは夜眠りません。
黒い女の子も同じように、
バンティングは自在に変身して戦うように望んだから、
様々な姿に変わることができるのではないでしょうか。
おそらくはじめは別の理由で
バンティングのイマジナリになったのでしょう。
しかし次第にバンティングのために他のイマジナリと闘うだけの
存在になってしまった女の子。
そう考えるととても切ないですね。
バンディングに自ら食べられた理由
黒い女の子の最大の謎はラストシーンでしょう。
大きな口を開けてラジャーを食べようとするバンティング。
そこへママのイマジナリ“れいぞうこ”がきて、
ラジャーを助け出します。
口を大きく開けたままのバンティング。
突然黒い女の子はバンティングの口の下にやってきて、
みずからバンティングの口の中へ。
悲しい表情を浮かべながら食べられてしまいます。
バンティングは
現実の味がする
と言うと消失してしまい、
彼の写真が床に落ちました。
バンティングを止めたかったから
死後に残された写真は、
イマジナリの世界の図書館にあったものです。
イマジナリはたくさんある人間の写真の中から1枚を選び、
それをチケットとして人間の世界にやってきます。
そしてその写真の人間のイマジナリになるのです。
おそらく黒い女の子も図書館でバンティングの写真を手に取り、
バンティングのイマジナリとなったのでしょう。
しかしバンティングが他のイマジナリを食べ続ける姿を見て、
これを止めるために写真を手放したのだと思います。
バンディングの写真を手放すことで、
彼のイマジナリではなくなった女の子は、
他のイマジナリと同じように彼に吸い込まれてしまったのでしょう。
ラジャーから影響を受けた?
今まで何百人ものイマジナリを食べてきたとされるバンティング。
黒い女の子はそのすべてを見てきたのでしょう。
それではどうして今になって、
バンティングを止めようとしたのでしょうか。
おそらくそれはロジャーの存在があったからだと思います。
ロジャーとアマンダの強い絆を目の当たりにした彼女は、
かつてのバンティングとの関係を思い出し、
悲しみや罪悪感などの気持ちが、
一気に大きくなったのではないでしょうか。
自らの命をもってバンティングを消したことは、
他のイマジナリの犠牲を防ぐだけでなく、
バンティングと黒い女の子自身を救うことだったのかもしれません。
闇落ちして生き続ける辛い状態を終わりにしたかったのでしょう。
アダムスファミリーのウェンズデーに似ている?
明らかに他のキャラクターとは違う
異質な怖さを放っている黒い女の子。
ネット上では、
まるで「アダムスファミリー」のウェンズデーみたい
という声も見られます。
不気味な洋館に暮らすアダムス一家の長女ウェンズデー。
色白で黒髪に黒い服、
陰湿な雰囲気もよく似ていますね。
ウェンズデーはアダムスファミリーシリーズの大人気キャラで、
ウェンズデーを主役にしたスピンオフドラマ「ウェンズデー」も人気です。
「屋根裏のラジャー」の黒い女の子も、
ラジャーやアマンダ以上に観客を惹きつけたキャラクターのようです。
もしかしたら彼女のスピンオフ作品が作られるかもしれませんね。
まとめ
今回は「屋根裏のラジャー」の謎の黒い女の子についてまとめてきました。
怖過ぎる不気味キャラクターではありますが、
悲しい過去や辛い境遇の可哀そうなイマジナリであることがわかりました。
ラジャーのように明るかった頃の姿をもっと見たかったですね。