PLUTOに登場する軍事兵器ロボットのプルートゥ。
彼の目的は結局何だったのでしょうか。
さらに最終的な黒幕についても解説したいと思います。





【ネタバレ】PLUTOプルートゥの目的は?
7体の世界最高水準ロボットを破壊すること

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高い殺傷能力を持つ恐ろしいロボットであるプルートゥ。
彼の目的は世界最高水準のロボット7体を破壊すること。
彼らは第39次中央アジア戦争に関わったロボットたちでした。
- モンブラン
- ノース2号
- ブランド
- ヘラクレス
- アトム
- ゲジヒト
- エプシロン
この7体を順番に破壊していきました。
しかしこのロボット殺しは、
プルートゥ本人の意思だけで行っているわけではありません。
彼の本当の姿は心優しい青年サハドです。
生みの親であるアブラー博士の命令により、
残酷なロボット破壊を繰り返していたのです。
それではどうしてアブラー博士は、
プルートゥにロボット殺しを命じたのか、
その背景について見ていきましょう。
もとは緑化計画を行うロボットだった

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ペルシア王国が平和だったころ。
ダリウス14世は砂漠のペルシア王国を緑化しようと考え、
地球改造ロボットの製造をアブラー博士に依頼しました。
この緑化計画は「ボラー計画」と呼ばれていました。
アブラー博士は自分の息子として作り出したサハドと共に
緑化計画を進めていました。
サハドは優しく真面目な性格で、
大学では植物の栽培技術の勉強に没頭。
父アブラー博士との関係も良好でした。

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しかし地球改造ロボット作りは難航し、
天馬博士に高性能な助手ロボット・ボラーの
開発を依頼します。
軍事兵器ロボット・プルートゥになった

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第39次中央アジア戦争が勃発したことで、
状況が一変します。
戦争で妻子を失ったアブラー博士は強い憎しみを抱き、
環境開発ロボットを軍事兵器ロボット「プルートウ」に改造。
息子サハドの人工知能をプルートゥに移し替え、
第39次中央アジア戦争に関わった7体のロボットの破壊を命じます。
プルートゥはアブラー博士の強い憎しみを引き継ぎ、
次々とロボットたちを破壊していきました。
サハドの人格は消えていなかった

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獣のような唸り声をあげ、
怒りや憎しみに支配された人格のプルートゥ。
竜巻などの自然現象を起こしたり、
電子頭脳が挿入されていないロボットの体に憑依するなど、
最強の力を発揮し7体のロボットたちを破壊していきます。
しかし優しいサハドの人格が
全くなくなったわけではありませんでした。
最後の1体であるエプシロンと戦った時には、

僕を助けて
と本音を漏らしています。
最後はサハドに戻ることができた

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アトムとの最終決戦に挑んだプルートゥ。
プルートゥに破壊された6体のロボットの憎しみを抱えたアトムは、
憎しみによる強大な力でプルートゥに立ち向かってきました。
しかしアトムは、

憎しみからは何も生まれない
というゲジヒトの言葉を思い出し、
プルートゥへの攻撃を止めます。
その後プルートゥとアトムは大粒の涙を流します。
プルートゥはサハドに戻ることができたのです。

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そしてその後プルートゥは、
反陽子爆弾を備えたボラーの暴走を止めるために、
アトムに変わってボラーに立ち向かい、
自分の身を犠牲にして地球を救ったのでした。

サハドの夢が叶った?

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プルートゥがボラーを倒した後、
ペルティエエフェクトという反応により、
空が鮮やかに煌めきはじめました。
それはまるで花畑のよう。
プルートゥの目的は7体のロボット破壊でしたが、
サハドの目的は世界を美しい花でいっぱいにすることでした。
最後に本来の人格に戻れたサハドは、
違う形ではありますが、
夢を叶えることができたのですね。
【ネタバレ】PLUTOプルートゥの黒幕は誰?
1人目:アブラー博士

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PLUTOの黒幕の正体は複雑に絡み合っています。
順番に見ていきましょう。
本作の主軸となるのは、
世界最高水準のロボットの連続破壊事件と、
その事件を追うゲジヒトの物語です。
この7体は第39次中央アジア戦争に関わったロボットであることが判明し、
事件の黒幕はアドラー博士でした。
復讐のために軍事兵器ロボット・プルートゥを作った

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第39次中央アジア戦争で妻子を失ったアドラー博士は、
この戦争に関わった7体のロボットを憎み、
復讐することを誓います。
彼はもともと緑化計画のために作っていたロボットを
軍事兵器ロボットに改造。
緑化計画の助手ロボット・サハドの人工知能を移植し、
プルートゥを誕生させたのです。
そしてアトム以外の6体のロボットを破壊しました。
2人目:ゴジ博士

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本作のもう一人の黒幕はゴジ博士です。
ペルシア王国に高性能なロボット兵団を作ったとされる人物。
実は彼の正体はアブラー博士でした。
アブラー博士は緑化計画の環境開発用ロボット・ボラーを完成させるために、
天馬博士に超高性能助手ロボット作りを依頼します。
このロボットがゴジです。
しかしこのロボットは超高性能ゆえに、
処理能力が追い付かずに目覚めることができずにいました。
その後にアブラー博士は戦争で命を落としますが、
自分の頭脳データを天馬博士に託していました。
天馬博士はそのデータをロボットに移植。
・ゴジ(ロボット)
・アブラー博士(人間)
という二重人格のロボットが誕生したのです。
ゴジであることを知ったアブラー博士は、
ボラーの体を手に入れ、
地球を滅ぼすためにエデン国立公園下のカルデラを突き進みます。
しかしアトムとプルートゥの攻撃を受け、
破壊されるのでした。
3人目:アレクサンダー大統領

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第39次中央アジア戦争が起きたことで、
妻子の復讐に燃えたアドラー博士。
これにより復讐の連鎖が生まれ、
地球滅亡の危機に至りました。
この一連の出来事の黒幕は、
トラキア合衆国のアレクサンダー大統領でもあります。
疑惑だけでペルシア王国に軍事介入

第39次中央アジア戦争の火種は、
ペルシア王国が大量破壊ロボットを保留している
という疑惑でした。
結局確かな証拠が出なかったにもかかわらず、
トラキア合衆国はペルシア王国に軍事介入し、
これにより戦争が発生しました。
ダリウス14世は圧倒的な軍事力で近隣諸国を制圧し、
中央アジアを手中におさめようとしていました。
トラキア合衆国はそんなペルシア王国の勢いを止めるために、
大量破壊ロボット保留疑惑を口実に攻撃を仕掛けたのでしょう。
すべて計画通り?

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7体のロボットが破壊されたことを知ったアレクサンダー大統領は、

すべて予定通りだ
これで我が国の脅威となる存在は完全に消えて
我がトラキアは永遠に繁栄する
と言っています。
各国の高性能なロボットたち7体は、
トラキア合衆国にとっては邪魔な存在だったのでしょう。
アドラー博士のいるペルシア王国を攻撃することで、
世界最高水準のロボットたちを消すことができる
ここまで予想していたとは驚きですね。
4人目:Dr.ルーズベルト

https://pure-evil-villains.fandom.com/wiki/Dr._Roosevelt
最後の黒幕は、
くまのぬいぐるみの形をしたDr.ルーズベルトです。
トラキア合衆国のマザーコンピューターであり、
アレクサンダー大統領のブレーン(相談役)です。
マザーコンピューターとは、
SF作品で登場する、すべてのものを統括するコンピューターのこと。
ゲジヒトなど高性能ロボットの人工知能の
数千倍もの容量を持つ非常に優秀なコンピューターであり、
人間に限りなく近い人工知能とされています。
くまのぬいぐるみの端末を使って、
人間やロボットと会話をする仕組みになっています。
アレクサンダー大統領は、
Dr.ルーズベルトの意見を参考に行動しています。
おそらく、
ペルシア王国を攻撃し世界最高水準のロボットたちを消すという計画も、
Dr.ルーズベルトが考えたものだったのでしょう。
ロボットの世界を作ることが目的?

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人類滅亡の危機にあることを知ったDr.ルーズベルトは、

人間だけが地球上から姿を消し、
ロボットだけが生き残る
と言って喜びました。
Dr.ルーズベルトの本当の目的は、
トラキア合衆国繁栄ではなく、
ロボットの世界を作ることだったのでしょう。
彼が真の黒幕であると言えますね。

Dr.ルーズベルト最終的にブラウ158によって破壊されました。

まとめ
今回はPLUTOのプルートゥの目的や、
黒幕について考察してきました。
複雑に絡み合っている上に、
詳しく語られていない要素が多い本作。
色々な説を参考にしてみると、
より深く味わえる作品ですね。