「And just like that」は、
1998年～2004年に放送された大人気ドラマ
「セックス・アンド・ザ・シティ（SATC)」の待望の続編です。
しかし大人気キャラのサマンサは不在。
今回は、サマンサが作中でどのように扱われているのか探ります。
※ネタバレ含みます。まだ観ていない方は鑑賞後にお読みください。
And just like thatサマンサ不在の描き方は？
キャリーと喧嘩別れしてイギリスへ渡った設定
「SATC」は仲良し4人組の女性の物語でした。
・キャリー（サラ・ジェシカ・パーカー）
・サマンサ（キム・キャトラル）
・ミランダ（シンシア・ニクソン）
・シャーロット（クリスティン・デイヴィス）
この4人の恋愛や友情が描かれました。
その中でも特に人気が高かったのがサマンサだったのです。
サマンサが登場しないSATC続編は成立するのか？
サマンサはどのように描かれるのか？
ということが注目されました。
第1話が始まると、キャリーと喧嘩別れしたことが明かされました。
第1話の冒頭でサマンサの近況が語られる
第1話の冒頭すぐにサマンサの近況が語られます。
旧友のビツィー（ジュリー・ホルストン）から「サマンサは？」と聞かれたキャリー。
彼女とはもう親しい間柄じゃないの。
彼女は今、ロンドンにいるわ。
と答えます。
PR会社を経営しているサマンサは、長年コラムニストのキャリーの広報担当者でした。
しかし、本の著者となったキャリーには広報担当者が不要になったそう。
キャリーに解雇されたことに怒るサマンサ。
そのままイギリスへ引越してしまったというのです。
キャリーは関係を修復しようと試みるも、
サマンサはそれを拒否していると悲しい表情になるキャリー。
ミランダ、シャーロットもサマンサと連絡が取れずにいました。
サマンサが戻ってくる期待をこめてロンドンに移った設定にした
And just like thatのクリエーター達は、
シーズン2にはサマンサに戻ってきて欲しい
という望みを持っていました。
そのため、シーズン2にサマンサが自然にNYに戻ってこれるように、
イギリスに拠点を移したことにしたそうです。
メール画面を通してサマンサ登場
サマンサ演じるキム・キャトラルはAnd just like thatの撮影には参加していません。
しかし、キャリーとメールのやり取りをすることで、物語の中には登場しました。
夫ビッグが亡くなった後、
あなたに会いたい
とサマンサにメールを送ったキャリー。
メッセージ入力中の表示が出るも、すぐに消えてしまいました。
しかし、最終回のラストでパリを訪れたキャリーは
再びサマンサに
会おう
とメッセージを送ります。
するとサマンサから
明日の夜はどう？
という返信が。
ついにサマンサが登場する⁉
と期待が高まりました。
ビッグのお葬式のシーンにもサマンサ登場
ビッグのお葬式には、
美しい花と「愛をこめて サマンサ」と書かれたメッセージが届きました。
これは非常に感動的なシーンでした。
ただ仕事でイギリスへ行ったのではなく、
大喧嘩をしてイギリスに行ってしまったサマンサ。
そのサマンサから届いたお花ということで、
非常にグッとくるものがありました。
このシーンのために、喧嘩別れの設定にしたのかもしれません。
And just like that的には自然な流れでもあった
サマンサ不在で物語が進むことに対して、
不満を持つSATCファンは大勢いました。
HBO Maxの最高コンテンツ責任者ケーシー・ブロイスは、
サマンサ不在について次のような内容を述べています。
キャリーたちは、再びSATCを演じようとはしていない。
And just like thatは50代の彼女たちの物語。
疎遠になる友人もいれば、新しい友人もできる
確かに、30代の友人関係が50代になっても全く変わらないという人のほうが少ないでしょう。
目まぐるしい変化が起きるNYのような場所では特にそうなのかもしれません。
And just like thatは単にSATCを追体験するのではなく、
新たな物語として描きたかったのでしょう。
サマンサ（キム）とキャリー（サラ）不仲説の真相は？
ギャラの差が不仲の理由？
サマンサ役のキム・キャトラルがAnd just like thatの撮影に参加しなかった理由として、
キャリー役のサラ・ジェシカ・パーカーとの不仲説が囁かれてました。
実はキムとサラの不仲の話題はSACTの初期の頃から幾度となく注目されてきました。
「SATC」の製作総指揮を務めるマイケル・パトリック・キングは、
キムがサラと同額のギャラを求めたことが、不仲のきっかけだったと明かしたことがありました。
サラだけ高額のギャラをもらっていた
最近は、映画俳優がドラマに出演することは珍しくありませんが、
SATCが始まった当時はとても珍しいことでした。
ドラマよりも映画のほうが格上とされていたため、
映画俳優があえてドラマに出演することは少なかったのです。
映画女優としてすでに知名度も人気もあったサラ・ジェシカ・パーカー。
ドラマ「SATC」への出演は周囲を驚かせるものでした。
そのため、他の3人よりも高額のギャラが設定されていたそうです。
さらに、サラはシーズン2から制作も手がけるようになったため、さらに報酬はアップ。
キムよりも大幅に高い額を受け取っていたそうです。
キムは同額のギャラを求めて交渉
しかし、「SATC」ではサラ演じるキャリーだけでなく、
他の3人も同じように人気を集めていまいた。
そのため、キムはサラと同額のギャラを求めたのでしょう。
しかし、制作側に受け入れられることはなく、
徐々にキムと他3人の関係が悪くなったそうです。
映画版SATC3作目はキムの不参加で中止に
ドラマ「SATC」は、2008年に映画版1作目、2010年に2作目が公開されました。
その後、3作目が制作されるというニュースが流れ、
キム以外の3人は参加の意向を示しました。
しかし、キムだけは参加を拒否。
これにより制作は中止され、キムに批判が集まってしまいました。
しかもサラは
脚本は出来上がっているのに、ファンに届けられなくて残念
などのコメントをしたため、さらにキムが悪者のようになってしまいました。
サマンサを守るために出演を断っていた
サラとの関係が理由で「And just like that」への参加を断ったとされてきたキム・キャトラル。
しかし、2022年5月頃の米Varietyのインタビューで、
「And just like that」に出演なかった本当の理由について語りました。
「SATC」が始まった時の、独身生活を楽しむポジティブで自立した女性
というサマンサのキャラクターが気に入ったというキム。
しかしシーズンが進むにつれて、サマンサが自分が考える“自立した女性像”
からかけ離れていってしまうように感じたそうです。
ただ若い男性をばかり好む女性というだけで
キャスティングされているように思ったとも話してしまいた。
SATC映画版3作目の脚本に納得できなかった
インタビューの中で、キムは映画版3作目の脚本についても触れています。
ミランダの14歳の息子が誤ってサマンサに卑猥な写真を送ってしまうという
ストーリーがあったそうです。
未成年から不適切な写真が届くという展開に対し
サマンサらしいとは全く思えない
と傷ついたといいます。
キムはそのような性的描写よりも、
サマンサのキャリアウーマンとしてもストーリーを盛り込みたい
といった提案したといいます。
しかし、その提案は受け入れられず、
キムは「SATC」に、これ以上関わることを諦めたようです。
And just like thatサマンサはシーズン2に登場する？
シーズン1の最終回で会う約束をしたキャリーとサマンサ
「And just like that」シーズン1では
キム・キャトラル本人は参加せず、サマンサはメールを通して登場しました。
すでにシーズン2の制作が進んでいますが、
やはりサマンサは登場しないのでしょうか。
シーズン1の最終回でキャリーはサマンサに「会おう」とメールを送り、
サマンサは「明日の夜はどう?」と返信。
おしゃれなラストでシーズン1は幕を閉じました。
きっとキャリーとサマンサは再会し、
いつものようにシャンパンを飲んで楽しい時間を取り戻したのでしょう。
サマンサは登場するがキム・キャトラルは出演せず
シーズン1のラストを見たファンは
ついにシーズン2でサマンサが帰ってくる！
と盛り上がりました。
シーズン2もキム・キャトラルが参加することはないようです。
しかし、ショーランナー（ドラマの現場責任者）のマイケル・パトリック・キングは、
サマンサはシーズン2も登場することを明かしました。
シーズン2ではサマンサが序盤から登場
シーズン2では序盤からサマンサとキャリーの会話をみることができます。
お互い本当に話しているのかは謎ですが、
イギリスとアメリカで電話をしているという設定で会話になっています。
テレビ電話ではないためもしかすると別々に撮影されているのかもしれませんね。
久々にサマンサ節が聞けたのでファンは大喜びでした。
まとめ
サマンサ不在で描かれた「And just like that」。
しかし、イギリスに渡ったという設定で
物語の中には登場していました。
これまでの経緯を考えると、シーズン2でカムバックする可能性は非常に低いでしょう。
かすかな希望を持って、続編の情報を待ちたいと思います。