ドラマのシーズンに1つは必ず入っている医療ドラマ。
角度や職種を変えて多く存在しています。
医療ドラマでは必ずと言っていいほどある光景。
この記事では、医療ドラマでも「あるある」をまとめてみました。
医療ドラマあるある20まとめ!
その1:休憩を挟む心臓マッサージ
医療ドラマでよく見る心臓マッサージ。
途中で中断して休憩していることがありませんか?
これは間違った方法です。
心臓マッサージは中断せずに行います。
中断するとしても10秒以内。
複数人いる場合には速やかに交代して心臓マッサージを行い続けなければなりません。
その2:素手で創部を触る
素手で創部を触るなんてことはありえません。
感染対策として必ず手袋を着用します。
患者の体液や血液から感染してしまう可能性がありますからね。
その3:関係部署の謎の連携と指示
医師が看護師に指示をすることはもちろんあります。
しかし、看護師組織には看護師長がいます。
看護師のシフトや看護技術に関しては師長が指示しているのです。
医療ドラマではそんな所まで医師が介入している場面も…。
その4:手術始まってすぐに「メス!」
医療ドラマでは「メス!」という言葉で手術が始まりますよね。
実際はもっとリラックスした雰囲気なんです。
しかも「メス」ではなく「メス下さい」という医師がほとんど。
丁寧な言葉での道具のやりとりが多いのです。
もちろん緊急手術や複雑な手術では緊迫した空気がありますが
一般的な手術では医師や患者が希望する音楽を掛けたり、雑談をすることもあるんですよ!
その5:画像診断で「これは・・・」
レントゲンやCT・MRI画像をみて病気に気付く…。
なんてシーンがよくありますよね。
もちろん画像診断は重要なものです。
しかし、それだけで病名や治療方針が決まることはありません。
画像診断に加えて血液検査や病理診断、内視鏡など様々な検査を行うのです。
すべての検査結果を含めて病名と治療が決定していきます。
そのため画像を見ただけで診断名がつくことはないでしょう。
その6:うめき声をあげて苦しそうに倒れる
急変シーンの表現はさまざまだが、非常によくあるのが、
うめき声をあげて苦しそうに倒れるシーンです。
しかも倒れた瞬間に意識がなくなり、周囲が大騒ぎになる、というパターンが多い。
体に急な異常が起こったことを視聴者に分かりやすく伝える必要があるため、
その際に最も使いやすいのが、この表現なのでしょう。
外観に大きな変化のない「静かな急変」の方が
現場では数多く経験する。
意外と、意識ははっきりしていて会話もできても、
血圧や脈拍、呼吸状態などの数字が大きな異常を示している場合のような
静かなる急変の方が現場では多いでしょう。
その7:キーマンの前でタイミングよく吐血
今まで秘密にしていた主人公や登場人物が、
知らせてはいけない・もしくは知ったことで物語が大きく変わる人物の前で
タイミングよく吐血するシーンがあります。
そしてきれいな血なのに消化器の癌だった・・・
反面、呼吸器の病気の際は鮮血になる傾向があります。
その8:MR(製薬会社)が治験 の打診を医者に頼む
以前は豪華な接待をうけることもあったようですが、
2012年から医師との関係の規制が強化されました(製薬会社225社による自主規制)。
過剰接待による医者と特定の企業の癒着を防ぐために、
ひとりあたりの上限金額が定められたようです。(しらベえより)
パーティなど大規模の場合は、その限りではないようですが・・・
その9:手術のガーゼがお腹に残る
手術後にガーゼがお腹に残っていた、というシーンがよくありますね。
確かに医療ミスとして実際に起こってしまった事例もあります。
しかし、それを防ぐためにガーゼカウントを行っているのです。
手術前後にガーゼの枚数を確認しています。
1人ではなく2人でダブルチェックを行うことでより正確にカウント出来るのです。
閉創前に行うので体内にガーゼが残ることはまずないでしょう。
また、手術後はレントゲン写真を撮ることでガーゼが無いか再確認します。
その為医療ドラマのように頻繁に起こることではないのです。
その10:血液だらけの衣類や手袋
手術後に血まみれの術衣や手袋をしたまま出てくるシーン。
実際にはありえない光景です。
血液汚染した術衣は不潔ですよね。
病院内は清潔を保っています。
そのため医師は汚染した術衣を脱いで清潔なスクラブなどに着替えてから出てくるのです。