今も昔も根強く大人気の医療ドラマ。
しかし、本職の医療関係者から見るとツッコミどころが多くあるとか・・・
このページでは、医療ドラマのツッコミどころを
Twitterやネットの声にてまとめていきましたので、
ぜひお楽しみください。
医療ドラマのツッコミどころまとめ20!
その1:イケメン医師が多すぎる
医療ドラマあるあるですが、医師がめちゃくちゃカッコよくないですか?
こんな先生たちがいたら病院では大パニックになってしまいます。
医学部に入学するだけでも難しく4浪5浪する方もいます。
大体一人前になる頃には先生方やや年齢が上がっていますし、
若い先生たちは研修医の頃は疲れ果てています。
かっこいい先生が1人いるだけで地元では話題になるくらいの割合ですね。
反面、看護師は20代前半で仕事に就く方も多く女性の割合が多いため
それに伴って可愛い・きれいな方は多くいます。
その2:誰が夜勤をしているのかわからない
テレビを見ていると、皆同じメンバーがナースステーションに不自然に集まっていませんか?
そして、看護寮に帰るメンバーや飲みにいくメンバーもいつも同じ。
時差出勤(早番・遅番)の描写もあまり見ませんよね。
当直の先生が泊まっているシーンはよく見ますが、
基本的に看護師サイドは同じメンバーが固定していますよね。
一体誰が夜勤をしているのでしょうか?
その3:病院外への車椅子でのお花見
医療ドラマあるあると言っていいでしょう。
車椅子を押しながらお花見!
そしてベンチに座って過去のことをツラツラと話すシーン。
これは誰が連れて行っているかというと、医師か看護師です。
基本的に病院の医師や看護師は絶対にこんなことしません。
外に出たぶん誰かがフォローしなければならないほど、
時間に追われた業務だらけだからです。
その4:手術室に入ってすぐに「メス!」
ドラマではおなじみのシーンです。
実際のオペ室はリラックスしたムードで雑談などが交わされています。
しかも、オペ中に音楽が流されていることもよくあります。
それも、リラックス系のBGMなどではなく、
普通のポップスやJポップが多く先生の好みや趣味が反映しており
下半身麻酔の患者さんはその音楽を聴きながら手術を受けることもあります。
その5:病棟ナースが急遽オペナースにチェンジ
病棟で患者さんを担当している病棟ナースが、
手術の助手をしているドラマのワンシーンがよくあります。
実際には、オペ担当の看護師と病棟ナースは業務が全く違うので、
緊急手術でいきなり一緒に手術室に入るということはありません。
抜けたナースの部屋や業務は誰かが補填しなければならないため、
中規模以上の病院ではまずない光景ではないでしょうか。
その6:ストレッチャーで頭から突っ込む
患者を移送する際にストレッチャーで頭から突っ込んでいるシーンをよく見ます。
実はあれは間違い!
ストレッチャーで患者を移送する時は足から進むのが正しいんですよ。
足の方から進むことで全身の観察がしやすくなります。
しかもあんなに早いスピードで運ぶなんてことはありえません…。
その7:大病院の事例ばかり
医療ドラマで扱われる事例は大病院のものばかり。
極めてレアな疾患や難しい手術などが多いです。
こんな事例ばかり取り扱う病院はほとんどありません。
よっぽど大きな病院くらいでしょう。
それに加えて患者背景も複雑でより困難な事例になっていますよね。
ドラマを盛り上げる為だとは思いますが、あまりにも事例が難しくて現実離れしていることも…。
その8:手洗い・消毒無し?
病院では清潔と不潔を第一に考えて行動しています。
患者対応や処置前後など手洗いと消毒は必ず行っているのです。
しかし、医療ドラマではそういったシーンが無いことも…。
手洗いや消毒をせずに処置を行っているような場面もありますよね。
実際そんなことは絶対にありえません!
感染対策として必須事項ですからね。
その9:1人に時間をかけすぎ
医療ドラマでは1人の患者に対してずっと寄り添っているシーンがあります。
実際そんなことは不可能です。
医師や看護師は毎日数多くの患者を診ています。
1人1人に時間をかけていたら業務を進めることが出来ません。
だからといって業務だけをこなしている訳では無いですよ。
しっかりとカンファレンスなどを行いながらより良い看護を提供できるように
スタッフ全員で患者第一に考えているのです。
その10:自立した人が多すぎる病棟
病院には様々な病気を抱えた人が入院しています。
医療ドラマでは自立した患者ばかりの病棟がありますよね。
実際そういった病棟もありますが、
ほとんどの病院では色んな介護度の患者を看護しています。
自立した人ばかりでは無いんですよ。
介護度に合わせた看護を提供しているのです。
その11:消毒無しで秒速注射
消毒無しでいきなり注射をするシーンがたまにありますね。
コメディタッチのドラマだとよく見かける気がします。
現実では絶対にありえない光景です。
必ず消毒を行ってから注射をします。
消毒には汚れなどを拭きとって細菌を除去し、穿刺部からの感染を防ぐ目的があるのです。
その12:入院患者のヘアメイクが完璧
医療ドラマではばっちりヘアメイクしている患者が出てきます。
実際の病院ではそういった患者さんはほとんどいません。
入院治療を行っているのですからそんな余裕は無いのです。
メイクを禁止している病院もありますからね。
メイクをしていると顔や口唇、爪などの観察が困難になります。
しっかりと観察を行い変化に気付くためにも患者にメイクはしないように呼び掛けているのです。
その13:医師看護師以外の職種が患者とベタベタに仲良くなる
患者と多く関わりを持つのは医師と看護師です。
それ以外の職種はその都度必要な時に介入してくれます。
そのためドラマの様に突然病室に来たり、看護師のように関わったりすることはありません。
毎日行うリハビリなどでは仲良くなる可能性がありますね。
その14:新人に指導がついていない
新人看護師には指導者が必ず付きます。
そのためいつもよりも勤務者を増やしてシフトを組むのです。
入職したばかりの新人看護師は戦力にならないものとして考えるのが普通なんですよ。
夜勤でいきなり新人看護師と2人なんて絶対にありえません。
通常の夜勤が2人の場合、新人看護師には指導者が1人つくので3人体制となります。
そうでないと何かあった時に対応が出来ませんからね。
初めから新人看護師に1人でなんでもさせることはまず無いでしょう。
その15:プライベートを仕事に費やす
医療ドラマではプライベートまでも仕事に費やしています。
休みの日に患者やその家族に会いに行くなんてまずありえないです。
休みでも研修や会議に出席するということはありますが、
患者との関わりの為に仕事を行うことは無いでしょう。
限られた業務時間の中で出来る看護を行っているのです。
その16:直前まで喋ってガクッと亡くなる患者
稀に直前まで話すことができる患者さんもいますが、
基本的にはゆっくりと死に向かっていくことが一般的です。
最後まで耳は聞こえていると言われていますが、
家族と話したり感謝の言葉を述べる患者さんはなかなかおらず、
少しずつ意識がなくなることが多いです。
たった今までしゃべっていた人が急にガクッと首を垂れて、タイミングよく心電図が「ピー」なんてあり得えない
その17:なにかあったら屋上に行く
屋上で医師や看護師が語り合ったり、考え事をしたりするシーンをよく見ます。
時には患者までもが屋上に行っていることも!
多くの病院では屋上に立ち入ることを禁止しています。
そのため現実ではありえない光景なのです。
シーツなどの洗濯物を屋上に干すこともありません。
屋上のシーンはドラマでしか見られないんですよ。
その18:すぐ患者が急変する
医療ドラマでは高確率で患者が急変しています。
急に状態が悪化しそれを対応する、というあるあるのシーンですよね。
実際には頻繁に急変が起こることはありません。
そんなに急変ばかりしていたら医師の処置や看護師の対応に疑問が生まれてしまいます…。
急変という事態が起こらないために、常に治療や看護を行っているのです。
その19:手袋をせずに処置を行う
手洗い・消毒と同じくらい大切なのが手袋です。
血液や体液などに触れるような処置の場合、必ず手袋を着用します。
しかし、ドラマでは手袋をせずに処置をしている場面も…。
見てるこっちがヒヤヒヤしてしまいます。
感染対策をしっかりと行ってから処置をする必要がありますからね。
どんなに急いでいたとしても素手で処置をすることはありえないでしょう。
その20:医師と看護師が対立する
医師と看護師が激しく対立するシーン。
実際の医療現場でそういったことはまず無いでしょう。
意見交換をする場面はありますが、対立するなんてありえません。
まず医師に対してとる態度ではないですからね…。
それぞれの役割を自覚し協力する必要があります。
まとめ
医療ドラマのツッコミどころを20選ご紹介していきました。
実際に現場で働く医療者からするとたくさんのツッコミどころがあるのですね!
現実とはかけ離れているシーンも多数ありました。
それでも面白いので見てしまうのが医療ドラマですよねw