1994年に放送がスタートし、
全世界で大ヒットしたコメディドラマ「フレンズ」。
2004年に惜しまれながら最終回を迎えました。
打ち切りになった理由は何だったのでしょうか。
今回は打ち切りの原因について調べました。
フレンズの打ち切り理由は?
1つ目:キャストの高齢化
大人気だった「フレンズ」が打ち切りになってしまったのは、
キャストの年齢が上がったことが理由の一つと言われています。
ドラマが始まった1994年の主要キャスト6人の年齢はこちら。
- ジェニファー・アニストン(レイチェル役):25歳
- コートニー・コックス(モニカ役):30歳
- リサ・クドロー(フィービー役):31歳
- デビッド・シュワイマー (ロス役):30歳
- マシュー・ペリー (チャンドラー役):25歳
- マット・ルブランク(ジョーイ役):27歳
役の年齢はさらにもう少し若く全員20代という設定でした。
ドラマが打ち切りになったのは10年後ですので、
6人キャストの年齢は35歳~41歳になっていました。
ドラマの内容に合わなくなってきた
35歳~41歳になったキャスト6人は、
決して「高齢」という年齢ではなく、
俳優として磨きがかかっている時でした。
問題は「フレンズ」が、
20代~30代前半の若者たちの物語だったことです。
本シリーズは恋愛やキャリアに躓きながらも、
成長していく男女6人の物語が描かれるドラマです。
そしてこのドラマの魅力は、
6人がいつも一緒にいるということ。
モニカ&レイチェルが一緒に暮らし、
隣にはチャンドラー&ジョーイが同居。
そこへ近所に住むロスとフィービーがやってきて、
毎回物語が展開します。
コーヒーショップもたまり場の一つでした。
家族のように過ごす6人に憧れた方は多いでしょう。
しかしこれは若者6人だったから成り立った設定です。
30代、40代の「フレンズ」は違和感がある?
「フレンズ」終盤になり30代後半になった彼らは、
・結婚
・出産
・子育て
・自分のキャリア
などに向き合うことになります。
いつまでも6人でつるんでいるわけには
いかなくなってしまったのです。
もし打ち切りにならずに続けたら、
離れ離れになった6人の物語になっていたかもしれません。
それはちょっと寂しいですよね。
だからと言って、
家族や仕事よりも友達を優先する40代は、
ちょっと違和感があるでしょう。
このような無理やり感が出ないために、
打ち切りにしたのではないでしょうか。
フィービー役のリサがコメント
2017年に米NBC情報番組「Today Show」に出演した、
フィービー役のリサ・クドロー。
続編を期待する声について、
復活版は難しいと思うわ。
私たちがあのドラマを好きだったのは、
みんな20代でお互いが家族のような存在だったから。
今はそれぞれ家族がいる。
そこに何かやる価値があるかしら。
とコメント。
さらに、
中年になった自分(フィービー)を見たくないわ
とも語っていました。
リサの言う通り、
中年版の「フレンズ」を見たくないファンも多いでしょう。
やはり10シーズンで潔く終わったからこそ、
本シリーズは伝説のドラマとして、
今後も愛され続けているのかもしれませんね。
2つ目:ギャラが高すぎる
「フレンズ」打ち切りとして有力な説は、
主要キャスト6人のギャラが高すぎて、
制作が難しくなったということです。
本シリーズの、
主要キャスト1話あたりのギャラが約1億円
というのは有名な話です。
本シリーズは24話編成なので、
1シーズンの主要キャスト6人のギャラは
1億円×6人×24話=144億円になりますね。
トム・クルーズは1本の映画で、
これくらいのギャラをもらうと言われていますが、
ドラマ1シーズン分と考えるとかなり高額ですね。
本シリーズは主役だけでなく、
主要キャスト6人が一律で高額ギャラであるため、
制作コストがかかりすぎたと言われています。
それではどうして本シリーズは、
6人揃ってこれほど高額なギャラをもらえていたのでしょうか。
6人全員でギャラ交渉をした
「フレンズ」6人が一律で1話1億円のギャラをもらうまでには、
このような流れがありました。
- シーズン1は6人全員が1話あたり200万前後のギャラだった
- シーズン2はレイチェル役のジェニファーとロス役のデヴィッドのみ1話あたり400万円にアップ
- ジェニファーとデヴィッドの提案で一律のギャラになるよう交渉
- シーズン4は6人全員が1話あたり約850万円のギャラを獲得
- シーズン5は6人全員が1話あたり約1,000万円のギャラを獲得
- シーズン6は6人全員が1話あたり約1,250万円のギャラを獲得
- シーズン7・8は6人全員が1話あたり約7,500円のギャラを獲得
- シーズン9・10は6人全員が1話あたり約1億円のギャラを獲得
ギャラ交渉は一人で行っても、
「君がいなくてもドラマは続くから大丈夫」と言われてしまい、
上手くいかないといいます。
しかし主要キャストが一丸となって行えば当然交渉は有利。
6人全員が「ギャラが安いならやめる」と言ったら、
ドラマそのものが終わってしまいます。
しかし実際には俳優ごとに事情があるため、
このような集団交渉が行われることは少なく、
「フレンズ」のギャラ平等交渉は、
前例のないものだったと言われています。
この平等交渉をしなければ、
もしかしたらジェニファーとデヴィッドは、
さらに高いギャラをもらえたかもしれません。
しかしジェニファーは
ギャラの違いで関係がギクシャクしたくない
ということにこだわったといいます。
ドラマの中の6人と同じように
キャスト6人にも強い絆があったのでしょう。
しかし結果的に、
これほど高いギャラになったことが打ち切り原因だと思うと、
複雑な気持ちになるファンもいるでしょうね。
「フレンズ」キャストは実生活でも仲良し!
キャストの不仲などネガティブな理由により
打ち切りになるドラマもありますが、
「フレンズ」の場合はそのような問題はなかったようです。
そのため、
シリーズ終了後もキャスト6人の交流は続いたといいます。
6人揃って食事会をした!
2017年に米NBC情報番組「Today Show」に出演した、
フィービー役のリサ・クドローは、
プライベートで6人が集まり、
食事を楽しんだことを明かしました。
本当に楽しかったわ
良い時間を過ごせた
私たちは陽気にいつまでも笑っていたわ。
と食事会について語っています。
この時はすでにドラマ終了から10年以上が経っていましたが、
ブランクを感じることなく盛り上がったようですね。
お互いの主演ドラマにゲスト出演している
「フレンズ」のキャスト6人は、
ドラマ終了後、
それぞれの作品に出演しキャリアを重ねています。
その中で、
お互いの主演ドラマにゲスト出演する様子も見られ、
仲の良さが伺えました。
・フィービー役のリサの主演ドラマ「ウェブ・セラピー」には、
レイチェル役のジェニファー以外の4人がゲスト出演している
※ジェニファーはスケジュールの関係で断念
・モニカ役のコートニー主演ドラマ「クーガータウン」に、
チャンドラー役のマシューがゲスト出演している
「フレンズ」での共演を見ることはできませんが、
このように他の作品で共演する姿が見れることは、
とても嬉しいですね。
今後もどんな共演があるのか楽しみです。
まとめ
今回は伝説のドラマ「フレンズ」が
打ち切られた理由について調べてみました。
キャストの高齢化により物語の設定が難しくなったこと、
さらに高額すぎるギャラが理由のようです。
どちらも納得の理由ですね。
キャストの不仲などネガティブな理由では
なかったようで安心しました。