クリスマスシーズンに欠かせない名作「ホームアローン」。
日本でも根強い人気を誇る作品です。
今回はそんな「ホームアローン」の裏話をまとめてみたいと思います。
ホームアローンの裏話まとめ30!
1.「ホーム・アローン」誕生のきっかけは「おじさんに気をつけろ!」
「ホーム・アローン」のプロデューサーのジョン・ヒューズは、
「おじさんに気をつけろ!」(1989年)を製作中にカルキンのスター性を感じ、
カルキンの魅力を発揮できる作品として本作を思いついたそうです。
2.脚本はわずか9日間で書かれた
脚本家ジョン・ヒューズは「ホーム・アローン」の初稿を、
たった9日間で書き上げていました。
自身がヨーロッパ旅行の前に忘れてはいけないものチェックをした時に、
「子どもを忘れちゃいけない」と思ったことがきっかけだったそう。
そして「10歳の子どもが置いてきぼりにされたらどうなる?」と考えて、
本作のストーリーを思いついたといいます。
3.脚本の権利はワーナー・ブラザースが持っていた
本作は最終的に20世紀フォックスが配給し大ヒットを記録しましたが、
はじめは脚本の権利はワーナー・ブラザースが持っていました。
しかし予算をめぐる争いなどが生じ、
20世紀フォックスが権利を買うことになったそうです。
4.初撮影シーンはケビンが歯ブラシを買おうとするシーン
ケビンが歯ブラシを買おうとするシーンが、
本作で一番はじめに撮影されたシーンです。
5.「あー!」の名シーンはカルキンのアドリブだった
本作の象徴的なシーンと言える、
アフターシェーブ・ローションを塗った後にケビンが叫ぶシーン。
ヒリヒリするものを塗ってしまったら反射的に手を離すもの。
カルキンもそのように演技指導を受けたといいます。
しかしカルキンは頬に手を置いたまま叫ぶという
ユニークなアドリブをしたそうです。
その結果、この名シーンが生まれたといいます。
6.生意気な名セリフはカルキンのアドリブだった
ケビンが家に侵入した泥棒コンビにケビンが言い放った、
「降参する?それともまだ続ける?」という生意気な名セリフは
カルキンのアドリブでした。
7.ケビンを30歳の男性が演じていた
ケビンが階段をそりで滑る、ツリーハウスに突っ込むなどのアクションシーンは
子役には危険すぎたため、
30歳で小柄のスタントマン、ラリー・ニコラスが演じていました。
8.間取りのイラストはカルキンが描いていた
泥棒コンビ退治のための家の間取りやトラップを描いた絵は、
カルキン自身が描いたものでした。
9.雑誌プレイボーイのヌードページは隠されていた
ケビンが兄バズの雑誌プレイボーイを盗み見るシーンがありますが、
実際に発売された1989年7月号が使われています。
しかしカルキンがヌードを見ないように、
過激なページはテープで貼り合わされていたそうです。
10.特殊効果は使っていない
ケビンと泥棒コンビの衝突や落下などの危険なシーンはすべて本物。
特殊効果は使われていません。
役者だけではなくスタントマンが演じた部分も多いそうですが、
すべて実際に人がやっています。
ハリー役のジョー・ペシスタントダブルを務めたトロイ・ブラウンは、
凍った階段から落ちるシーンは特に苦労したようです。
11.危険な車衝突シーンは逆再生されていた
泥棒コンビが乗った車にケビンを轢きそうになり、
寸前のところで車が止まるシーンでは、
古くからある映像トリックの逆再生が使われていました。
ケビンが叫んだ後に車がバックする
という映像を逆再生しています。
12.タランチュラは本物だった
ケビンの兄バズが飼っていたる毒グモ・タランチュラが、
泥棒コンビの1人マーヴの顔面に乗るシーンがあります。
このタランチュラはなんと本物。
タランチュラを刺激しないように、
撮影時は口パクで叫んだように見せて、
後から声を吹き替えたそうです。
13.オーナメントを踏むシーンの足は偽物
泥棒コンビの1人マーヴが、
裸足でガラスのオーナメントを踏んでしまう痛々しいシーン。
このオーナメントは本物。
しかし足がゴム製の偽物になっているそうです。
14.カルキンの恐怖の演技は本物だった?
泥棒コンビの1人ハリーを演じたジョー・ペシは、
本当にカルキンを怖がらせるために、
撮影中はカルキンと話さないように避けていたそうです。
「お前の指を食いちぎってやる!」のシーンのリハーサルでは、
実際にカルキンの指を噛んで出血させたのだとか。
ケビンの怯えた表情は本物だったのかも?
15.悪夢シーンは大幅に予算削減されていた
地下室を怖がっているケビンが、
地下のボイラーが口を開けてしゃべる悪夢を見るシーン。
もともとは家全体の物がケビンを殺そうとする悪夢シーンの予定でしたが、
予算がかかりすぎる懸念があったため、
ボイラーだけになったそうです。
16.カルキンの弟も出演していた
ケビンの従弟フラーを演じているのは、
カルキンの実の弟キーラン・カルキンです。
17.フラーはケビンのお下がりを着ていた
2作目にも登場した従弟フラーは、
1作目でケビンが着ていたコートを着ており、
お下がりとして貰ったことがわかります。
18.ポルカバンドのリーダーのセリフはほとんどアドリブ
飛行機が満席で困っているケイトを、
バンドの車に同乗させてあげたポルカバンドリーダーのガス。
彼を演じたジョン・キャンディはカナダの有名なコメディアン。
ガスのセリフのほとんどは彼の即興だったそうです。
たった1日しか撮影時間がない中で、
素晴らしいアドリブを見せたといいます。
19.老人マーリーは後から加えられたキャラクター
ケビンが怖がっていた老人マーリーは、
監督が感傷的な要素を加えるために後から付け加えたキャラクター。
マーリーがケビンに孫娘に会えないと話すシーン、
ラストでマーリーが孫娘と再会し、それをケビンが見るシーンは、
コロンバス監督が後から脚本に追加したものでした。
20.バズのガールフレンドは男の子だった
ケビンが兄バズのガールフレンドの写真を見つけて、
「これが彼女?ブスだな」と彼女の外見をけなすシーン。
この写真の女の子はアートディレクターの息子が女装したもの。
実際の女の子の写真を使ったら、
その女の子を傷つけてしまうという考慮から、
女装した男の子の案が採用されたそうです。
21.ロバート・デ・ニーロがハリーを演じていたかも?
泥棒コンビの一人ハリー役には、
あの名優ロバート・デ・ニーロも候補にあがっていました。
しかしデ・ニーロはハリー役を真剣に考えたことはなかったようです。
22.白黒ギャング映画は実在の映画ではなかった
1、2作目で登場したギャング映画「汚れた魂の天使(Angels with Filthy Souls)」。
ケビンのいたずらに欠かせない小道具です。
実在した白黒映画のように見せていますが実は本作用に作られたもの。
コロンバス監督は1930年代~1940年代のフィルム・ノワールを参考に、
このフェイク映画を製作。
ギャング映画「汚れた顔の天使(Angels with Dirty Faces)」のパロディになっています。
23.最後の雪のシーンは本物&フェイクだった
クリスマスの朝にケビンが家族と再会する雪の日のシーン。
フェイクの雪はお金がかかるため、
吹雪になった日のチャンスを狙って撮影が行われました。
さらに自然の雪に加えて、
ポテトフレークを使って吹雪を演出。
雪が解けた後には大量の腐ったポテトが残っていたそうです。
24.ケビン家族はパリへ行っていなかった
1作目のほとんどの撮影はシカゴで行われており、
ケビン家族はパリへ行っていません。
撮影現場はこちら。
- パリの空港シーン:シカゴのオヘア国際空港
- ビジネスクラスの座席シーン:シカゴの高校のバスケットコートに作られたセット
- 地下室が水浸しになるシーン:同じ高校のプール
ちなみにこの高校はシカゴ郊外にある、
ごく普通の高校だったそうです。
25.トランプ大統領が出演していた
2作目でケビンが高級ホテルに宿泊する時、
そのホテルの実際のオーナーがカメオ出演しています。
その人物はなんと後にアメリカ大統領となったドナルド・トランプでした。
当時トランプ氏は、
「映画に出演できるなら」という条件で、
所有するホテルの撮影許可を出したそうです。
26.ホテルの電話番号は本物だった
2作目でプラザホテルのスイートルームに宿泊したケビン。
ケビンが予約の電話をかけた際の番号は本物。
映画の大ヒットもあり、
映画公開後にはホテルに予約の電話が殺到したそうです。
27.12週間かけて鳩のトレーニングが行われていた
2作目で登場した大量の鳩とそれを操る鳩おばさん。
この鳩たちは12週間もの間トレーニングを受けていたそうです。
28.トークボーイは実際に発売された
2作目で登場した「トークボーイ」というおもちゃ。
映画用の小道具だったのですが、
ファンから要望が殺到したため、
数年度に実際におもちゃとして発売されました。
29.「素晴らしき哉、人生!」へのオマージュ
フロリダのホテルでケビン家族が見ていた白黒の映画は、
不朽の名作「素晴らしき哉、人生!」です。
この映画は、自分が生まれなければ良かったと思い、
それが現実になるストーリー。
これは本作でケビンが「家族がいなくなれがいい」と思い、
それが現実になるというストーリーと重なります。
不朽の名作へのオマージュであることがうかがえます。
30.マコーレー・カルキンはギネス認定されていた
この作品で一躍スターダムを駆け上がることになったマコーレー・カルキンは、
世界一有名な子役としてギネス認定されています。
1作目のギャラは10万ドル(1000万円)でしたが、
2作目ではなんと450万ドル(5億1000万円)のギャラを得ています。
まとめ
今回は「ホームアローン」1、2作目の裏話をまとめてきました。
このようなエピソードを知ると、
また何度でも本編を観たくなりますね。