Netflix「グッドナース」犯人チャールズの動機を考察!モヤッと展開だったのはなぜ?

Netflix映画「グッドナース」は実話をもとにした話題のサスペンス映画です。

400人もの患者の死にかかわったとされるチャールズ・カレン。

映画ではその動機が最後まで明かされませんでした。

いったいチャーリーはどうして残虐な犯行に及んだのでしょうか。

今回はその動機の謎に迫りたいと思います。

目次

「グッドナース」ではチャーリーの動機は描かれなかった

映画のラストでも動機は明かされなかった

https://www.goodnurse-jp.com/

「グッドナース」は実話をもとにしたサスペンス映画です。

1980年代~1990年代に、薬物大量投与により数百人もの患者を殺害した、

チャールズ・カレンという人物の事件を描いています。

映画では、主人公の看護師エイミー(ジェシカ・チャステイン)の務める病院に、

ベテラン看護師としてチャーリー(エディ・レッドメイン)がやってくるところから始まります。

ちなみに、チャーリーとはチャールズ・カレンの愛称です。

いろいろな問題をかかえているエイミーに対して親身になってくれる優しいチャーリー。

しかし、実はチャーリーはこれまで多くの病院を転々としながら、

薬物大量投与により患者を死亡させていたことが発覚。

エイミーはこの事実を知り動揺しながらも、捜査に協力します。

疑問が残るエンディング

チャーリーは逮捕され殺人を認め、被害者の名前をあげました。

しかし、映画のラストまで、動機が明かされることはなかったのです。

そしてエンディングに、

チャールズ・カレンは29件の殺人を認めた。
実際の被害者は400人にも上ると思われる。
カレンは結局犯行動機を語らなかった。

という文字だけが映し出されたのです。

動機がわからずモヤモヤした声が多かった

https://www.goodnurse-jp.com/

チャーリーは400人もの命を奪ったとされながらも、

最後まで、明確が動機が明かされなかった映画のラスト。

SNS上では、

動機が知りたい

最後まで動機がわからなくて不完全燃焼だった

動機がわからないのが怖い

など、動機がわからずにモヤモヤした方の声が多く見られました。

この映画は、もともと実在する殺人犯を描いた物語とされたいたため、

ほとんどの方は、チャーリーが犯人であることはわかっていたでしょう。

しかし、最後にどの動機が明かされることを期待していた方は多かったはずです。

結局動機不明のままで映画は終わってしまったため、

中途半端なところで強制終了されてしまったような感じた方は多かったでしょう。

チャールズ・カレンの動機は映画で描かれなかっただけでなく、

実際の裁判などでも明確な動機は明らかにされませんでした。

しかし、いくつかの情報から、

チャーリーの動機を推測してみたいと思います。

「グッドナース」動機は?3つの推測

推測①患者の苦しみを終わらせるため

まず1つ目の推測は、

患者の苦しみを終わらせるために薬を過量投与をしたということです。

チャールズ・カレンは刑事に対し、

心停止などの救命処置は見るに堪えなかった

病院職員が非人道的に扱っているように思った

という内容を語り、

患者の苦痛を終わらせるためにやっただけだ

と主張したそうです。

これは一見、理解できなくはない主張に思えます。

実際にチャールズ・カレンが薬物を過剰投与した患者の中には

末期の患者もいたそうです。

回復の見込みがある患者もいた

しかし、ほとんどの患者は末期ではなく、回復の見込みにある患者であった

こともわかっています。

看護師であったチャールズ・カレンは、当然患者の症状をわかっていたでしょう。

そのうえで回復途上にあった患者に過剰投与したことを考えると、

「苦しみを終わらせたかった」という主張には無理があると言えます。

推測②孤独な幼少時代によるトラウマ

2つ目に考えられるのは、孤独な少年時代によるトラウマです。

チャールズ・カレンは孤独で辛い少年時代を送っていたことがわかっています。

ニュージャージー州ウェストオレンジの労働者階級の家の末っ子として生まれたチャールズ。

子供の頃からいじめられていたチャールズは、

9歳の時にに化学物質を飲んで自殺を図りました。

その後、20回も自殺未遂をおこしているそうです。

幼少時代から心に闇を抱えていたことは明らかです。

両親を亡くしていた

父親はチャールズが1歳になる前に、

母親は高校生の時に亡くなっています。

この両親の死も、チャールズの闇を深めた要因と言えるようです。

映画の中で、チャーリーが母親について聞かれるシーンがありました。

いつも穏やかなチャーリーでしたが、

この時、すこし動揺する素振りを見せたのが印象的でした。

エディ・レッドメインは、

おそらくチャールズ・カレンのトラウマを表現したのでしょう。

映画の中では、チャーリーの過去について多くは語られませんでした。

実際の裁判でも、幼少時代の出来事を動機として明らかにしているわけではありません。

しかし、幼少時代のトラウマにより、

異常な精神状態になった可能性は高いと言えるでしょう

推測③衝動的な犯行だった

3つ目の推測は、チャーリーの犯行は衝動的なものであり、

本人も動機がわからないということも考えられます。

実際にチャールズ・カレンの捜査が進む中で、

殺人に関して以下のようなことがわかったといいます。

・数日間患者の苦しみを観察する
・衝動的に殺人を犯す

時間をかけて患者の状態を観察する一方で、

殺人の判断は衝動的だったというのです。

犯行を忘れていた

チャールズ・カレンは刑事から、ある病院での殺人を問い詰められるも

かたくなに否定したそうです。

しかし、刑事が医療記録を見せると、

患者の死に関わったことを認めたといいます。

つまり、チャーリーは殺人について「言わなかった」のではなく、

忘れてしまっていて「言えなかった」のかもしれません。

チャーリーが怒りを爆発させるシーンがある

常に感情をおさえた演技を見せたエディ・レッドメインですが、

終盤のシーンで一気に感情を爆発させるシーンがあります。

刑事は尋問を受けるなかで殺人の詳細を聞き出そうとします。

何人殺したのか話してくれ、君ならできる

と言われたチャーリーは

できない!できない!できない!

と、何度も繰り返します。

ふだんは穏やかな彼が見せた狂気のシーンでした。

犯行に及んだときも、そのような彼の一面が出て、

衝撃的に犯行に及んでだのかもしれません。

ここまでチャーリーの動機について推測してきましたが、

いずれも明確なものではありません。

やはり、チャーリーの動機を知ることはできないのでしょう。

「グッドナース」動機が描かれない怖ろしさ

自分にも起こり得そうな恐怖

https://netofuli.com/news-290/

普段の生活の中で、

特に明確な動機がなく何かをしてしまうことは、

意外と経験があるのではないでしょうか。

そのため、この動機なく殺人を犯してしまったチャーリーに対して、

自分にも起こり得るかも

という怖ろしさを感じた方もいたようです。

何か明確な動機があれば、

チャーリーは異次元のサイコパスとして理解することができたでしょう。

しかし、動機がないことで、

妙に身近に感じてしまうのかもしれません。

アメリカ医療の闇が怖すぎた

「グッドナース」でチャーリーの動機が描かれなかった理由は、

そもそもチャールズ・カレンが動機を明かしていないからです。

しかし、それだけではなく、

アメリカ医療の闇に焦点をあてたかったからかもしれません。

アメリカ医療システムの闇が見えた

アメリカ医療の闇が怖い

などの感想もありました。

この作品では、犯人の心の闇ではなく、

それを止められなかったアメリカ医療の闇に焦点を当てたかったのかもしれません。

だから、犯人の動機を深掘りしたり、脚色することはしなかったのでしょう。

病院側はチャーリーを疑いながらも止めなかった

映画の中で、エイミーは、

チャーリーが前の病院で薬物過剰投与による殺人の疑いをかけられていたことを知ります。

実際にチャールズ・カレンはいくつもの病院で殺人を疑われながらも、

また次の病院に雇われていました。

・とにかく看護師が不足していた
・疑わしい医療従事者がいても、通報する義務がなかった
・最も悪質なケース以外の不審死については、報告は義務付けられていなかった

このようなアメリカ医療の問題があったため、

薬物を過剰投与して患者を殺しているという疑いをもたれていても、

チャーリーは野放し状態になっていたのです。

病院側はチャーリーの殺人を隠したかった

病院側は、もしチャーリーの殺人が明るみになれば、

被害者に賠償することになり大きな損失となるでしょう。

その病院の評判も大きく落ち、経営不振に陥るかもしれません。

そのようなリスクを危惧して、

病院側は、ただチャーリーを解雇し、次の病院に紹介するということを繰り返していたといいます。

1人の殺人鬼よりも、このような病院の闇に恐怖を感じました。

映画の中で、エイミーにどうして殺人を犯したのか聞かれたチャーリーは

誰も止めなかったから

と答える印象的なシーンがあります。

この映画で描きたかったことが、

このシーンに凝縮されているように感じる人が多くいました。

映画としては素晴らしかった

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「グッドナース」では、チャーリーの動機が最後まで明らかにならず

これにモヤモヤした方が多かったのは事実です。

しかし同時に

この映画は動機がわからないから良かった

という声もありました。

動機を無理に脚色しなかったことで、

作られた物語ではなく、

真実だからこそ得られる重みがありました。

ただのサスペンス物語ではなく、

考えさせられて、心に残る映画となるでしょう。

まとめ

いかがでしょうか。

今回は「グッドナース」の殺人鬼チャーリーの、

動機について考えてきました。

いくつか推測できる動機はありますが、

明確な動機は結局わかりませんでした。

しかし、この作品はこの動機が曖昧なことで、

興味深い作品に仕上がっているとも言えます。

真実という恐怖に圧倒される素晴らしい作品です。

Netflix「グッドナース」犯人チャールズの動機を考察!モヤッと展開だったのはなぜ?

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