バービーの映画が上映禁止になった国はベトナム?劇中の地図や表現が原因?!

映画「バービー」の日本公開が近づく中、

上映禁止になった国があることが報じられました。

今回は上映禁止になった国とその理由について調べてみました。

目次

バービーの映画が上映禁止になった国と理由は?

上映禁止になった国はベトナム


https://news.yahoo.co.jp/articles/729001f74bd432f3392c3a19f9b5aed8ff6643fb

映画「バービー」の上映を禁止した国はベトナムです。

The Hollywood Reporterによると、

・フィリピン
・台湾
・マレーシア
・ブルネイ

これらの国でも、

上映禁止になる可能性があるそうです。

日本では、

2023年8月11日(金)に

予定通り公開されます。

上映禁止になった理由は劇中の地図の「九段線」


https://jp.ign.com/barbie-1/69043/news/

ベトナムで「バービー」の上映を禁止した理由は、

「九段線」が描かれたと思われる地図が登場するから

です。

ベトナム以外の国が、

上映中止を検討している理由も、

同様の理由です。

フィリピンのフランシス・トレンティーノ上院議員は、

もし無効な九段線が描かれているのな
それはフィリピンの主権を否定するということ。
映画テレビ審査格付委員会は上映を禁止する義務がある

と強い言葉を述べています。

九段線とは中国が独自に設定した境界線

Wikipediaより

上映中止の原因となるほどの九段線とは

一体何なのでしょうか。

九段線(きゅうだんせん)とは、

中国が南シナ海での領有権を主張して、

独自に設定した9本の境界線のことです。

上記の地図の緑色の9本の線ですね。

この形から、

・U字線
・牛の舌

とも呼ばれているそうです。

中国が勝手に地図の上に9つの破線を引いて、

広大な海域を「中国のもの」

にしてしまったということですね。

中国側は、

この九段線は何に基づいたものなのか説明せず、

ただ「歴史的権利」を主張しているそうです。

周辺諸国と主張が対立している

https://news.yahoo.co.jp/articles/f1995911b7646ce52c8402686bb6302f13e4edde

この九段線は、

南シナ海のほぼ全域を囲んでいることがわかります。

そして、

・ベトナム
・フィリピン
・マレーシア
・台湾

これらの国の海岸ギリギリまで

接近している状態です。

これにより、

中国と周辺諸国は、

領土権をめぐり主張が対立しているのです。

今回「バービー」上映中止を決めたベトナムは、

自国が領有権を主張する領域も

九段線内に含まれているため、

中国と争っている状態なんだそうです。

九段線による被害は?

中国が勝手に決めた九段線により、

周辺諸国は、

具体的にどのような被害を受けているのでしょうか。

南シナ海は、

・鉱物資源(石油、天然ガス)
・漁業資源

が、非常に豊富な海であり、

「資源の海」とも言われています。

この資源や漁業権をめぐり、

中国と周辺諸国が対立しているのです。

本来自国のものであるはずの資源を

中国に奪われてしまうということですね。

九段線が出てくるシーン


https://jp.ign.com/barbie-1/69043/news/

主人公のバービーの暮らすハッピーランドに異変が起き、

どうすれば良いのか困ったバービー。

ちょっと変わったバービーのもとへ聞きに行くと、

人間の世界へ行くのよ

とアドバイスを受けます。

この時バービーの後ろには「WORLD MAP」

と書かれた地図があります。

この地図の

バービーの頭の右側にある

緑の大陸の下のほうに、

点線のような破線のようなものが見えます。

これが九段線に見えるということなのでしょう。

バービーの映画の劇中の地図が意味するものとは?

ワーナー「子供が描いたようなクレヨン画」

映画「バービー」の

劇中の地図に関する騒動を受けて、

本作の製作・配給のワーナー広報は、

以下のような説明をしています。

バービーランド(映画の舞台)にある地図は、
子供が描いたようなクレヨン画です。
バービーランドから“現実世界”へ、
バービーの架空の旅を描いたものであり、
何かしらの声明を発表することを
意図したものではありません。

つまり、

九段線を描いたつもりはない

ということなのでしょう。

確かにこの地図は子供が描いた可愛らしい絵

という感じがしますね。

そもそも、

実際の世界地図が書かれているわけではなく、

存在しない国もたくさんあります。

九段線を忠実に再現している

とは言い難いものに見えます。

中国に配慮しているという意見も

ワーナー側は「意図したものではない」

としている一方で、

中国に配慮していると指摘する声も見られます。

有村昆氏の見解

映画コメンテーターの有村昆さんは、

2023年7月7日放送の

テレビ朝日「ワイド!スクランブル」で、

「バービー」の地図問題ついて、

以下のような見解を話されていました。

・最近は中国映画に投資するよりも
ハリウッド映画に投資する中国企業が増えている
・そのため中国に配慮した映画が増えている
・映画の演出に口を出す中国企業までいる

ハリウッド映画に投資する中国企業が増えており

スポンサーである中国に配慮した作品が増えているというのです。

実際に十数年前から、

・中国が舞台
・中国人が登場

というハリウド映画が増えていると指摘されていました。

辛坊治郎氏の見解

キャスターの辛坊治郎さんは、

2023年7月5日放送の

ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」にて、

「バービー」の地図問題ついて、

以下のような見解を話されていました。

・ハリウッド映画にとって中国は巨大市場
・中国の巨大市場を逃したくないという意思が働いている
・意図的に「九段線」を描き込んだ可能性はあるのではないか

ベトナムなどの国に上映中止にされてしまったとしても、

巨大市場の中国に忖度した映画にしたほうが、

結果的に儲かるということですね。

「子供が描いたような地図」の中に、

そのような思惑が込められているのだとしたら、

純粋に映画を楽しめなくなってしまいます。

このような中国への忖度説は、

間違いであってほしいですが、

実際のところはどうなのでしょうか。

まとめ

今回は映画「バービー」が

上映中止になった国と理由について

調べてみました。

劇中に登場する「九段線」が描かれた地図が

問題であることがわかりました。

しかし、

この描写がどのような意図で描かれたのか

明確な答えは出ていないようです。

今後ベトナムのように

上映中止の国が出てくるのか注目したいですね。

バービーの映画が上映禁止になった国はベトナム劇中の地図や表現が原因?

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次