映画「マスク」はジム・キャリーの出世作。
キャメロン・ディアスのデビュー作としても知られています。
不思議なマスクを手に入れた主人公が巻き起こす騒動を描いたコメディ作品です。
今回はそんな「マスク」で使われている主題歌・挿入歌をご紹介したいと思います。

映画「マスク」の主題歌や挿入歌シーン別に11曲
1曲目:車の修理工場のシーンDamato「Ol' Man River」
主人公のスタンリー(ジム・キャリー)はナイトクラブ“ココ・コンゴ”に行くために、
修理を頼んでいた車を修理工場に取りに行きます。
しかし、出てきた店主はやる気のない態度。
オイル交換だけのはずが、
エンジンが壊れているから交換しないと
と言われ
ボロボロの代車でナイトクラブに行くはめになってしまいます。
その修理工場のシーンで流れているのが、
Damatoの「Ol' Man River」です。
1927年のミュージカル作品のために作られた
のびやかな歌声のミュージカルナンバーです。
ぶっきらぼうな修理工場の店主と、その対応にイライラしているスタンリー。
そんなシーンに、このミスマッチな曲が流れることで、
「なんだか面白い展開になりそう」と期待が高まります。
2曲目:スタンリーがナイトクラブに到着するシーンThe Brian Setzer Orchestra「Straight Up」
ボロボロの代車でおしゃれなナイトクラブにやってきたスタンリー。
友達と合流し、クラブの中に入ろうとするも、
警備員の勘違いにより、つまみ出されてしまいます。
さらに通りかかった車のせいで水たまりの泥水までかぶってしまい、
踏んだり蹴ったり。
そんなシーンで流れるのがThe Brian Setzer Orchestraの「Straight Up」 です。
ネオ・ロカビリー歌手のブライアン・セッツァーが率いるビッグバンドの楽曲。
おしゃれなクラブにふさわしい、
かっこよくて陽気なロカビリーナンバーとなっています。
さらに、ジム・キャリーお得意の不運なドタバタ劇を、
より一層面白く盛り上げています。

3曲目:ティナがスタンリーの前に現れるシーンDomino「This Business Of Love」
ナイトクラブからつまみ出された情けない姿のスタンリーの前に、
美しい女性ティナ(キャメロン・ディアス)が現れます。

ポルシェで来た
と嘘をつきますが、
そこへクラブの従業員がボロボロの代車を持ってきてしまいます。
ばつが悪いスタンリーはボロ車に乗り、
その場を去るのでした。
このシーンで流れるのが、Dominoの「This Business Of Love」です。
魅惑的なサウンドと、かっこいい管楽器のメロディが印象的なナンバーです。
謎の美女・ティナの登場にふさわしい曲です。
スタンリーのソワソワ落ち着かない感じにもマッチしていて、
おしゃれなシーンに仕上がっています。
ジム・キャリーの動きと、音楽のメロディがピタっと合う場面もあり、
とてもかっこいいです。
4曲目:怪人マスクがナイトクラブにやってくるシーン
Fishbone「Let The Good Times Roll」
謎のマスクをつけて「怪人マスク」となったスタンリーは
ナイトクラブにリムジンで到着。
警備員に豪快に札束を渡し、クラブの中へと入っていきます。
このシーンで流れているのがFishboneの「Let The Good Times Roll」です。

Fishboneはスカ・レゲエをベースにパンク・ロック、ファンク、ヘヴィメタルなど
さまざまなジャンルを融合したミクスチャーバンド。
そんな混沌とした音楽が、奇想天外な怪人マスクの登場を盛り上げています。
怪人マスクのインパクトに負けない、かっこいい曲です。

5曲目:ティナがクラブで歌うシーンSusan Boyd「Gee Baby,Ain't I Good To You」
派手な演出でナイトクラブ“ココ・コンゴ”の中に入った怪人マスク。
そのステージでは、歌手のティナが美しい歌声を披露していました。
観客を魅了しながらパフォーマンスをするティナに
怪人マスクは心臓が飛び出すほど大興奮。

このシーンでティナが歌っている曲がSusan Boydの「Gee Baby,Ain't I Good To You」です。
心地良いスローなジャズナンバーとなっています。
実際に歌っているのは、ティナ演じるキャメロン・ディアスではなく、
Susan Boydという歌手なんだそうです。
実はキャメロン・ディアスは歌が苦手なことで有名です。
- 「ベスト・フレンズ・ウェディング」(1997年)
- 「ホリデイ」(2006年)
あえて音痴な歌声を披露しています。
しかし、どちらの作品も音痴でもとてもキュートなキャメロン・ディアスでした。
本作ではキャメロン・ディアスの歌声は聞けませんが、
美貌と美しいパフォーマンスは必見です。
6曲目:怪人マスクとティナが一緒に歌うシーンRoyal Crown Revue「Hey,Pachuco」
ティナのステージが終わると、突然スタンリーが舞台に乱入。
バンドの演奏に合わせて激しくコミカルなダンスを披露します。
ティナも一緒に踊り始めると、二人のダンスはどんどんダイナミックに。
人間業とは思えないアクロバティックなダンスに観客も大盛り上がり。

曲の最後には怪人マスクとティナが熱いキスをするのでした。
このシーンでバンドが演奏してる曲がRoyal Crown Revueの「Hey,Pachuco」です
管楽器の高音メロディが最高にクールで
「かっこいい怪人マスク」を印象付けているようでした。
かっこいい音楽をバックに軽快にステップを踏む怪人マスクに、
ティナはすっかり魅了されるのでした。
「Hey,Pachuco(ヘイ!パチューコ)」という掛け声も印象的な曲です。

この曲はラストの二人のキスシーンにも使われています。
7曲目:怪人マスクが警察に囲まれたシーンJim Carrey「Cuban Pet」
銀行強盗の罪で追われるマスク怪人は、
ついに大勢の警官に取り囲まれてしまいます。
絶体絶命のマスク怪人。
すると彼はメキシカンな衣装とマラカスを手に踊り出すのでした。
このシーンでマスク怪人が歌うのが「Cuban Pet」という曲です。
この曲はジム・キャリー本人が歌っています。
銃を構えた大勢の警官の前で、軽快に踊りだすシーンはTHE・ミュージカル。
踊りたくないのに踊ってしまう、歌いたくないのに歌ってしまうという
お決まりのミュージカルシーンとなっています。
ジム・キャリーの軽快なダンスパフォーマンスも圧巻ですが、
のびやかな美声にも驚かされるシーンです。
「チクチキブン」と思わず合いの手を入れたくなるでしょう。
8曲目:チャリティーパーティーのシーンK7「Hi De Ho」
戦争孤児のためのチャリティーパーティーが
ナイトクラブ“ココ・コンゴ”で開催されます。
カジノで盛り上がるセレブたち。
そこへ マスクを付けたギャングのドリアン(ピーター・グリーン)が乱入。
激しい銃撃戦が起こるのでした。

このパーティーのシーンで流れているのがK7の「Hi De Ho」です。
90年代に人気を集めたニューヨークのヒップホップ・グループ「K7」。
彼らの代表曲がこの曲です。
ヒップホップのかっこいいサウンドは、
カジノを楽しむ華やかな雰囲気にピッタリでした。
同時に、その直後のドリアン乱入シーンとの
メリハリも良かったですね。
9曲目:エンドロール①Xscape「Who's That Man」
エンドロールの1曲目はXscapeの「Who's That Man」です。
ラストシーンでスタンリーとティナが熱いキスをするシーンから流れる曲です。
Xscapeは4人の黒人女性グループ。

1990年代に非常に人気があった女性R&Bグループです。
この曲も彼女たちの魅力がよく出ています。
少し切ないメロディがエンドロールにピッタリですね。
10曲目:エンドロール②Harry Connick Jr.「(I Could Only) Whisper Your Name」
エンドロールの2曲目はHarry Connick Jr.の
「(I Could Only) Whisper Your Name」です。
こちらは1曲目と雰囲気が変わり、陽気な雰囲気の曲です。
Harry Connick Jr.はフランク・シナトラを彷彿とさせると
言われることもあるほどの実力派アーティスト。
ロマンティックな歌声が女性を魅力しています。

この曲もとても心地良いサウンドと歌声が印象的です。
映画の余韻に浸れる素敵な曲となっています。
11曲目:エンドロール③ Tony Toni Tone「Bounce Around」
エンドロールの3曲目はTony Toni Toneの「Bounce Around」です。
古き良きソウルミュージックとニューミュージックを融合させた新感覚ミュージックが特徴のバンドです。
この曲も軽やかなリズムがとても聞きやすく、
癒されるような心地良さのあるサウンドです。
映画の締めくくりにふさわしい曲となっています。
まとめ
いかがでしたか?
ジム・キャリーの怪演が注目された本作ですが、
音楽も非常にかっこよく魅力的なものでした。
それぞれの楽曲に注目してみると、さらに映画を楽しめそうですね。