アカデミー賞常連女優として知られるメリル・ストリープ。
ハリウッドを代表する名女優の一人です。
今回は彼女の経歴やプロフィール、
メソッド演技法などについて
調べてみました。
メリル・ストリープの経歴・プロフィール
高校時代から美人で優秀
生年月日:1949年6月22日
年齢:74歳(2023年10月現在)
出生地:アメリカ合衆国ニュージャージー州サミット
オランダ系アメリカ人のメリル・ストリープ。
祖先はオランダ移民でした。
父親:製薬会社の役員
母親:コマーシャル・アーティスト
というご両親です。
気品あふれるメリルですが、
もともとお嬢様だったのですね。
高校時代から美しいと評判だったそうです。
・チアリーディングとして活躍
・卒業式で卒業生代表を務める
学校の人気者で、
成績も優秀な生徒だったことが伺えますね。
イエール大学で演技を学ぶ
ヴァッサー大学に在学中の奨学金を得て、
名門イエール大学演劇大学院で演技を学びます。
イエール大学は多くの名優を輩出していることで有名です。
【イエール大学出身者】
- ジョディ・フォスター
- シガニー・ウィーバー
- ルピタ・ニョンゴ
- ポール・ニューマン
- ポール・ジアマッティ
- クレア・デインズ
シガニー・ウィーバーとは、
クラスメイトだったそうです。
在学中から多くの舞台を経験したメリル。
実力者揃いの中で、
卒業時にはキャロル・ダイ演技賞を受賞。
すでに頭角を現していたようです。
イエール大学卒業後はニューヨークに移り、
舞台女優としてキャリアをスタートさせています。
映画デビューの2年後にアカデミー賞獲得
1977年、28歳で映画デビュー。
やや遅いデビューでしたが、
デビューするとすぐに才能が認められ、
わずか2年後にはアカデミー賞助演女優賞を受賞!
アカデミー賞で俳優として史上最多となる21回ノミネートされている
生ける伝説のメリル・ストリープ。
デビュー当時からその伝説が始まっていたのですね。
映画デビューから約10年間で、
アカデミー賞のノミネート、受賞した作品はこちら。
- 「ディア・ハンター」(1978年)助演女優賞ノミネート
- 「クレイマー、クレイマー」(1979年)助演女優賞受賞
- 「フランス軍中尉の女」(1981年)主演女優賞ノミネート
- 「ソフィーの選択」(1982年)主演女優賞受賞
- 「シルクウッド」(1983年)主演女優賞ノミネート
- 「愛と哀しみの果て」(1985年)主演女優賞ノミネート
- 「黄昏に燃えて」(1987年)主演女優賞ノミネート
俳優にとってアカデミー賞とは、
俳優人生の中で1度ノミネートされただけでも凄い賞です。
たった10年でこれだけのノミネート、受賞は凄すぎます。
2023年時点ではノミネート21回、受賞3回。
これほどの女優は今後なかなか出てこないでしょうね。
「マディソン郡の橋」が大ヒット
90年代もコンスタントにヒット作に出演します。
1995年、45歳の時に、
「マディソン郡の橋」が空前の大ヒット。
クリント・イーストウッド演じるカメラマンと、
メリル演じる平凡な主婦の悲恋物語。
不倫を扱った内容ですが、
純粋なラブストーリーが美しすぎると話題に。
日本でもその人気は社会現象となりました。
大人の女性を熱演し、
新たな魅力を発揮したメリル。
クリント・イーストウッドとの相性もバッチリでした。
コミカルな演技に磨きがかかる
2000年以降50代になったメリルは、
さらに様々な作品に出演し、
年齢を重ねたからこその素晴らしい演技を見せます。
特にコミカルな演技に磨きがかかり、
多くのヒット作を量産。
- 「プラダを着た悪魔」(2006年)
- 「マンマ・ミーア!」(2008年)
- 「恋するベーカリー」(2009年)
- 「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」(2016年)
このような作品では、
余裕の演技でベテラン女優の貫禄を見せつけました。
またコメディ作品だけでなく、
- 「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」(2011年)
- 「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」(2017年)
このような極太傑作にも出演するという
バランスの良さ。
作品選びが上手いのか、
メリルが出るから傑作になるのか、
とにかく彼女の出演作品には安定感があります。
メソッド演技法を取り入れている
メリル・ストリープは、
メソッド演技法を取り入れていることで知られています。
メソッド演技法とは、
演じている役として気持ちを動かす演技方法。
周りから恐れられる鬼編集長ミランダを演じた、
「プラダを着た悪魔」の撮影の時には、
カメラが回っていない時も
恐ろしく意地悪なミランダの役柄に入り込むために、
撮影中はずっとトレーラーの中にいたそうです。
しかし、
みんなの楽しそうな声が聞こえて、
とても惨めな気持ちだったといいます。
メソッド演技法は最後にしよう
と思ったそうですよ。
ちなみにメリルは、
台本は数回程度しか読まないそうです。
台本を読み込まずにセリフが頭に入るのは、
さすがベテラン女優ですね。
性格がわかりにくい?
役柄を理解するために、
徹底的な事前リサーチをして、
現場でも役作りをして撮影に挑むというメリル。
そのため、
共演者はメリル自身の性格がわかりにくい
と感じることが多いそうです。
それだけ役に入り込んでいるということですね。
メリル・ストリープは、
これだけの大女優にもかかわらず、
「何を演じてもメリル・ストリープ」
という感じがまったくありません。
どの役も本当に実在するかのように感じるのが
メリル・ストリープの凄さと言えるでしょう。
メソッド演技法は問題点もある?
ハリウッド業界で長年議論されてきたという
メソッド演技法。
役柄を追体験することで、俳優のメンタルに影響が及ぶことがあると言われ、
難色を示す俳優もいるようです。
また、メソッド演技法を取り入れている俳優がいると、
共演者も気を遣ってしまうという側面もあるといいます。
メソッド演技法を積極的に取り入れている
代表的な俳優を見てみましょう。
- アル・パチーノ
- ロバート・デ・ニーロ
- レオナルド・ディカプリオ
- クリスチャン・ベール
- ホアキン・フェニックス
- ジャレッド・レト
- ナタリー・ポートマン
- シャーリーズ・セロン
ストイックな役作りで有名な方々ですね。
メリル・ストリープのプライベートは?
年齢29歳で結婚
28歳でやや遅い銀幕デビューをしたメリル。
そのすぐ後、29歳の時に、
彫刻家のドナルド・ガマーと結婚しました。
ドナルドはもともとメリルの兄の友人で、
偶然知り合った二人は意気投合。
半年後には結婚を決めたそうです。
2度、3度と結婚を経験するハリウッドセレブが多い中、
メリルは45年以上の結婚生活を続けています。
メリルの女優としての成功は、
愛情深い夫のサポートがあったからなのでしょうね。
婚約者を癌で亡くしていた
実はメリルはドンと結婚する前に、
俳優のジョン・カザールと婚約していました。
しかしジョンは癌を患い、
42歳の若さで1978年死去。
悲しみに暮れるメリルに新しい希望を与えたのは、
現在の夫ドナルドだったようです。
ちなみにジョンを亡くした後に撮影した
「クレイマー・クレイマー」では、
彼を失った喪失感を役に反映させたと言われています。
子供たちもエンタメ業界で活躍中
メリルとドナルドの間には、
4人の子供がいます。
現在子供たちはすでに30代。
4人ともエンタメの世界で
活躍されています。
長男:ヘンリー・ウルフ・ガマ―
1979年11月13日生まれ
職業:ミュージシャン、俳優
ヘンリー・ウルフという名前で、
ロサンゼルスを拠点に活動しています。
俳優として映画に出演したこともあるそうです。
長女:メイミー・ガマ―
1983年8月3日生まれ
職業:女優
「グッドワイフ」「恋するインターン」などの人気ドラマに出演。
数多くの映画にも出演しています。
映画「幸せをつかむ歌」では、
メリル・ストリープと初の親子共演が話題になりました。
二人は仲の悪い母娘を演じる必要があったため、
現場では会話をしないように、
監督から指示されていたそうです。
三姉妹とも、メリルに似ていますが、
特にメイミーは若い頃のメリルにそっくりだと言われています。
次女:グレイス・ガマ―
1986年5月16日生まれ
職業:女優
ドラマ「エクスタント」「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」や
映画「ミッション・ワイルド」などに出演。
私生活では、
2019年に名優デイヴィッド・ストラザーンの息子でミュージシャンの
テイ・ストラザーンと結婚。
しかし42日後に別居し、その後離婚しています。
2021年には、ミュージシャンのマーク・ロンソンと再婚しています。
三女:ルイーザ・ガマ―
1991年6月12日生まれ
職業:モデル、女優
舞台俳優やモデルとして活動しています。
実力で人気を得たいという気持ちから、
名字は名乗らずに、
ルイーザ・ジェイコブソンという名前で、
活動しているそうです。
(ジェイコブはミドルネーム)
まとめ
今回は、
超ベテラン女優メリル・ストリープの経歴について
調べてみました。
映画デビューしてすぐにオスカーを獲得したことや、
メソッド演技法など、
興味深い内容を知ることができました。
4人の子供たちもエンタメ業界で活躍中ということですので、
メリル・ストリープと合わせて、
子供たちの活躍にも期待したいですね。