その11:消化器の外科医が脳手術をしている
稀に出てくる「天才ドクター」。
難しい部位の腫瘍をきれいに取り除いたり、緊急手術にも対応できる神業ドクターがいます。
(大体心臓外科医であることが多いんですが)
そんなドクターは実は専門の心臓だけではなく脳外科の手術などもやってしまいます。
脳外科医以外が脳の手術をすることは現代ではありえません
脳に限らない専門外の手術や、救急なども含め、外科医がなんでもやっているシーンを良く見るが、実際はもっと専門化されている
その12:いきなり心電図は心停止にならない
ドラマではいきなり心電図の波形がフラットになる描写がありますよね。
実際は急変する前に波形の変化が見られます。
徐脈や頻脈などの不整脈が起こるのです。
現実ではそういった変化が見られた時にすぐ対応しています。
また、波形がフラットになったからといってそれが死と判断されるわけではありません。
瞳孔や呼吸の状態と合わせて医師が死亡確認を行うのです。
その13:大名行列のような回診は無い
院長の総回診で大名行列のようにゾロゾロと医師が院内を歩くシーンがありますよね。
回診は実際に行われていますが、こんなに大規模なものは数少ないでしょう。
また回診時は看護師が先頭にいる場合もあります。
患者の部屋を案内したり、処置の準備をするためです。
ほとんどの病院では当該病棟の医師数名と看護師で回ることが多いんですよ!
その14:「成功しました」とは言わない
よくドラマで耳にする「手術は成功しました」という言葉。
実際そんな言葉を安易に使用する医師はいないでしょう。
たとえ手術が成功したとしても術後の合併症が起こる可能性もあります。
そのため成功という言葉ではなく「予定通りに終了しました」と言うことが多いのです。
その15:病院内は走らない
ドラマでは院内を全力で走っている看護師や医師がいます。
急変時には急いで駆けつけることがありますが、基本的に院内を走ることはありません。
院内を走るという行為はとても危険だからです。
患者さんにぶつかって転倒・転落などの事故を起こす可能性がありますからね。
その16:オペ室はもっとリラックスした雰囲気
ドラマでは暗く緊迫した雰囲気のオペ室が出てきますよね。
なんだか怖いイメージがあります。
しかし実際はそうではありません。
明るく音楽が流れるオペ室もあるのです!
特に帝王切開などは患者さんが希望する音楽を流すという病院も…。
オペ室は思っている以上にリラックスした雰囲気なんですよ。
ただ緊急手術や急変の場合はそうはいかないでしょうね。
その17:働いているメンバーがいつも一緒
いつも同じメンバーで勤務することはまずありえません。
ドラマの都合上仕方ないことですが勤務メンバーが毎回同じなのはおかしいですよねw
日勤をしていたのに夜勤にも登場するなど謎の勤務形態も…。
休んでいるのかと心配になるシフトです。
その18:看護師や医師の身だしなみ
ドラマ内の看護師や医師の白衣の着こなしやヘアスタイルが気になります。
ロングへアなのに結んでいないとか、ミニ丈の白衣とか…。
清潔と不潔がとても重要な仕事ですから身だしなみには気を付けているのです。
今はナースキャップを廃止している病院も多いですからね。
その19:病室のカーテンは全開ではない
病室のカーテンを全開にして患者同士が会話をしているシーンがよくありますよね。
実際はそんなことはほとんどありません。
大部屋では複数の患者が入院生活を送っていますから、プライベートを守る為にもカーテンで仕切っていることが多いです。
閉鎖的な空間になりすぎないように一部のカーテンを開けることはありますが…。
最近では感染症対策としてもカーテンは閉め切ったままが多いでしょう。
その20:患者1人に関わる時間が長すぎる
ドラマでは看護師が1人の患者に対してずっと寄り添って関わっている描写があります。
もちろん出来る事ならそうしたい気持ちでいっぱいです。
しかし、実際は1人の患者さんにだけ時間をかけて関わるということは不可能なのです。
多くの患者さんがいますからね。
ドラマのように1人に時間をかけていたら時間がいくらあっても足りません。
それでも限られた時間の中で看護師は患者との関わりを持ってより良い看護を提供出来るように業務を行っています。
まとめ
いかがでしたか?
医療ドラマの現実との違いを20選ご紹介していきました。
ドラマだから出来る演出が多いのです。
実際とは異なることも多くありますが、その違いを見つけるのも面白いですよ!