シリーズ最終章の序章である
「ワイルドスピード ファイヤーブースト」。
ネタバレ考察をしながら、
本作の魅力に迫りたいと思います。
ネタバレを含みますので、本編ご鑑賞後に記事をご覧ください。
ワイスピ10ネタバレ考察13個
①人間関係が複雑な理由
本作はストーリーはシンプルなのですが、
登場人物が多く人間関係がとても複雑です。
シリーズ最終章ということで、
これまでの登場人物たちを結び付け、
壮大なフィナーレを迎えるからなのでしょう。
まるでマーベル映画のようでしたね。
また本シリーズの登場人物は、
・死んだと思ったら生きていた
・前作は敵だったのに、今作は味方になった
・味方になった途端、キャラが変わった
というワイスピならではの一貫性のなさ
があるため、
さらに人間関係が複雑でわかりにくいのです。
それぞれの登場人物は、
最終的にどんな着地点に行きつくのか、
最後まで見届けたいですね。
②ファミリーがバラバラになった理由
本作では、
・ドム
・レティ
・ローマンたち
・ジェイコブとリトルB
このようにファミリーが、
それぞれの場所で奮闘しました。
長い間復讐計画を立ててきたダンテは、
ファミリーが集結すると
最強になることを誰よりも知っていたはずです。
だから巧みにファミリーを引き裂き、
ドムを窮地に追い込もうと画策したのでしょう。
しかしこれにより、
引き裂かれたファミリーが、
各所でそれぞれの力を生かして奮闘する
という面白い展開になっていましたね。
③ファミリーの多さが弱点になった
ワイスピシリーズの魅力は、
多くのファミリーが協力しながら
問題を解決していくところです。
シリーズを重ねるごとに
ファミリーが増えて層が厚くなったことで、
さらに面白さが増していました。
しかし今回は、
このファミリーの多さが弱点になりました。
ダンテの魔の手により、
妻、子供、親族、仲間…と
多くのファミリーが同時にピンチに陥ります。
仲間が多いぶんだけ、
ドムの苦悩が絶えないというストーリー展開でしたね。
④最終章にふさわしい最強の悪役
本作の悪役は、
ジェイソン・モモア演じるダンテです。
5作目「MEGA MAX」でファミリーの敵だった
麻薬王でエルナン・レイエスの息子。
殺された父の復讐に燃えるダンテは、
あの手この手でドムを追い詰めます。
本シリーズでは毎回悪役が登場しますが、
今回は一味違います。
これまでのようにただの麻薬王やテロリストではなく、
ドムに大きな恨みを抱いている悪役です。
ドムが愛する人たちを痛めつけまくるという
ドムにとって非常に厄介な相手なのです。
しかもふざけた性格のように見えて、
実は綿密に計画を立てているので、
ファミリーはどんどんピンチに追い込まれていきました。
演じるモモアは10年ぶりの悪役なんだそうですが、
そうとは思えない、
悪役名優ぶりを発揮しています。
用意周到で冷静な面と
感情的になるサイコパス的な面を持つ、
非常に恐ろしい敵です。
最終章にふさわしい悪役と言えるでしょう。
しかし、
残虐シーンの連続でも、
コミカルな面もあるため、
重くなりすぎないという描き方は
上手かったですね。
⑤無駄な戦いが多い理由
今作は次から次へと
戦いシーンが展開するのですが、
冷静に考えると無駄な戦いが多いです。
・ハンとデッカード
・レティとサイファー
・ローマンとテズ
このような戦いはストーリー的に
ここで戦う必要ある?
という感じが否めませんでした。
しかし今回のやや無理やりな戦いシーンは、
全員に見せ場を作るためだったのでしょう。
ネット上の口コミを見ると、
シリーズ一のアクションの多さで楽しめた
畳みかける対決シーンがとにかく最高
このような喜びの声が
多く見られました。
⑥ジェイコブはどうなったのか
前作では敵だったドムの弟ジェイコブは、
本作ではリトルBのピンチに駆けつける
かっこいい叔父さんとして登場。
さらにその後も
ジェイコブとリトルBは共に行動し、
絆を深めていきました。
ドムの影で苦労してきたことや、
リトルBに対する愛情深い面が見れて、
ジェイコブの魅力は爆上がりでしたね。
衝撃のジェイコブのラスト
クライマックスでは自分が犠牲となり、
リトルBとドムを助けるという
勇敢な姿を見せました。
そこで気になるのが、
ジェイコブは本当に死んだのか?
ということです。
大爆発に巻き込まれていたので、
普通に考えたら死んでいるでしょう。
しかしワイスピには
実は生きていた
という例がいくつもあります。
おそらくジェイコブも
「秘密の脱出装置により助かった」
などの展開があるのではないでしょうか。
今作で去るのは惜しい人物ですので、
ぜひ次回作で元気な姿を見せてほしいですね。
⑦イザベラはエレナの妹
ダニエラ・メルシオールのワイスピ出演が決まり、
何役を演じるのか話題になりましたが、
エレナ・ネベスの妹のイザベル・ネベスでした。
エレナはかつてドミニクが愛した女性で、
リトルBの母親でもあります。
死んだはずのレティが戻ってきたことで身を引いたエレナ。
さらに誘拐されてドムと子供の前で銃殺されるという
あまりにも可哀そうな最期でした。
イザベラの登場により、
・レティとの幸せな生活の影にはエレナの悲劇があることを忘れてはいけない
・そして今、再びレティもエレナのようなピンチに追い込まれている
このようなことが感じられましたね。
またイザベルはドムに
エレナの過去の捜査資料を渡し、
これによりドムはダンテを探す手がかりを得ます。
亡くなった後もドムを助けるエレナ。
ワイスピファンとしては
切ない気持ちになりますね。
⑧敵がわかりにくい
誰が敵で誰が味方なのか?
カオス状態になっていた本作。
わかりにくい人物について、
まとめてみましょう。
・サイファー:前作までは最強最悪の敵。しかし今回は最終的にレティと助け合い脱出を試みる。
・サイファーの部隊:金によりダンテ側に寝返った
・デッカード:ハンを殺した(本当は生きていた)過去があり、ハンに不信感を持つ。しかしダンテが母親に危害を加えようとしていることを知り、ダンテに対抗するため、
・エイムス:ミスター・ノーバディが率いた特殊部隊の新リーダー。しかし実は、10年前からダンテを手を組んでいた。
このあたりを理解しておかないと、
本作も次回作も混乱しそうですね。
⑨お決まりシーンも登場
走り屋たちの映画から、
ヒーローアクション映画へと
変化してきた本シリーズですが、
本作ではワイスピの原点と言える
お決まりシーンもありました。
・ドムとダンテたちによるカーレース
・車に群がる美しいギャルたち
・レースを盛り上げるイケイケの音楽
やはりこのようなシーンは
ワイスピには欠かせないですね。
⑩「神の目」とは
イザベルから得た情報をもとに
ダンテのあじとに行きついたドム。
しかし、
「神の目」で追跡した
エイムス率いる秘密組織に捉えられてしまいます。
何度か登場したこの「神の目」。
7作目 「SKY MISSION」でラムジーが開発した
世界最強の追跡装置です。
⑪「柿の種」は日本ファンへのサービス?
前作「ジェットブレイク」では、
ハン・ルーが「柿の種」を食べるシーンが話題になりました。
この「柿の種」が本作で再び登場。
自分を殺した(本当は生きていたが)
デッカードの元にやってきたハン。
戦う気がないハンに対しデッカードは、
殺した男が来る理由は・・
復讐だろ
と警戒します。
次の瞬間、胸ポケットに手を伸ばすハン。
武器を取り出したと勘違いしたデッカードは、
ハンに襲い掛かります。
しかしハンが取り出したのは、
ご存じ「柿の種」。
絶妙なタイミングで登場した柿の種。
日本のファンには嬉しい一幕でしたね。
⑫ラストで知る驚愕の事実
日本公開の数日前に発表されていた
ロック様ことドウェイン・ジョンソンの
シリーズ復帰。
本作のラストで登場した彼の姿に
歓喜したファンは多かったはず。
同時に、
ロック様の登場により、
「本作は最終章の序章に過ぎなかったのか…」
という驚愕の事実を突きつけられましたね。
史上4番目の高額制作費をかけて作られたという本作。
ド派手アクションと
豪華キャストに度肝を抜かれましたが、
ロック様がカムバックする次回作は、
おそらくそれ以上でしょう。
一体どうなってしまうのでしょうか。
⑬ワイスピ祭りを楽しまなきゃ損!
本作のレビューを見てみると、
ツッコミどころが満載
とネガティブな意見も見られます。
・今回は特に不必要なアクションシーンが多い
・巨大爆弾が街中を転がったにもかかわらず「死者はいませんでした」はあり得ない
・生きるか死ぬかのピンチにもかかわらず、サイファーに反抗するレティ
・ジェイコブがあまりにも良い人になっている
・ローマンとテズの喧嘩が中途半端
・後付けエピソードが多い
このようなツッコミ要素は確かにありました。
しかしこのような些細な矛盾を吹き飛ばすパワーがあるのが
ワイスピです。
何も考えずに映画に没頭してストレス解消できる作品
これがワイスピの一番の魅力でしょう。
最近はこのような作品が珍しくなりつつあります。
そんなワイスピの最後のお祭りを
思う存分楽しみたいですね。
まとめ
今回は、
ワイスピ10のネタバレ考察を
してきました。
ネット上の口コミを見ると、
最終章の序章にふさわしい作品だと
高評価を得ています。
次回作への期待が高まりますね。