他の女優が演じないような難役に挑んできた
ストイックな女優、シャーリーズ・セロン。
女神のような完璧な容姿を持つ彼女ですが、
子ども時代には壮絶な経験をしています。
この記事ではシャーリーズ・セロンの生い立ちや経歴、
ストイックな役作りなどをまとめていきます。
シャーリーズ・セロンの経歴・プロフィール
壮絶な子ども時代
生年月日:1975年8月7日
年齢:48歳(2023年12月現在)
出生地:南アフリカ共和国ハウテン州
国籍:南アフリカ共和国(1975年~)
アメリカ合衆国(2007年~)
フランス系の父親と、
ドイツ系の母親に生まれたシャーリーズ・セロン。
父は道路建設会社を経営していました。
この父が非常に暴力的な男で、
ひどいアルコール依存症でした。
シャーリーズは、
アルコール中毒の父の姿しか知らない
と後に語っています。
シャーリーズたち家族は、
父に怯える生活を送っていたといいます。
母が父を射殺
シャーリーズが15歳の時に悲劇が起きました。
父が酔いつぶれて帰宅。
彼は銃を持ち出し、
シャーリーズと母が隠れていた寝室のドアに発砲しました。
娘の命の危険を感じた母は父に発砲。
父を射殺したのです。
母は正当防衛が認められています。
シャーリーズはこの事件について、
様々な場所で公表しています。
家庭内暴力や依存症の問題を共有するために、
オープンに話しているそうです。
IQ154は嘘?
知的で上品なイメージのあるシャーリーズは、
子どもの頃IQが非常に高かった?
子どもの時にIQが154あった?
という噂があるようです。
しかしこれは事実ではありません。
子供の頃にIQ154だったのは女優のシャロン・ストーンです。
「氷の微笑」などで一世を風靡した美人女優です。
シャーリーズ・セロンとシャロン・ストーンは、
名前も容姿も似ていることから、
間違える方が多いようです。
シャローン・ストーンが子どもの頃に
IQが高かったことは有名な話です。
これをシャーリーズのエピソードと
勘違いされたのでしょうね。
ダンサーから女優へ
6歳でバレエをはじめたシャーリーズは、
その美貌とダンスの才能と認められ、
全寮制ダンススクールに入学します。
さらに16歳の時に地方のモデルコンテストで優勝。
モデルとして活動をスタートさせます。
17歳でバレエ学校で学ぶためにアメリカNYへ移住。
ところが膝の怪我により、
バレエ・ダンサーへの夢が閉ざされてしまったのです。
そこでシャーリーズは女優を目指しロサンゼルスに移ります。
スカウトされ女優デビュー
なかなか仕事を得られず、
その日暮らしの困窮生活を送っていたシャーリーズ。
あるとき銀行で偶然出会ったマネージャーにスカウトされ、
女優として活動を開始することになります。
1995年、20歳の時に映画デビューを果たしました。
オファーされるのはセクシーなブロンド役ばかり
デビューするとすぐに、
その美貌に注目が集まり、
いくつも映画出演オファーが来たといいます。
しかしどれもセクシーなブランド役ばかり。
「2 days トゥー・デイズ」(1996年)
「すべてをあなたに」(1996年)
これらの作品はあまりインパクトがなかったため、
シャーリーズ・セロンだと気付かなかった
という方が多いようです。
セクシーなブロンド役はその後も続きますが、
徐々に美貌だけでなく演技力も注目されるようになります。
「ディアボロス/悪魔の扉」(1997年)
「サイダーハウス・ルール」(1999年)
「バガー・ヴァンスの伝説」(2000年)
「スウィート・ノベンバー」(2001年)
このような良作にコンスタントに出演し、
人気女優として知名度を上げていきました。
「モンスター」でオスカー女優に
セクシーなブロンド女優のイメージを覆し、
迫力ある演技を見せつけたのが、
2003年公開の「モンスター」でした。
実在した元娼婦の連続殺人アイリーン・ウォーノスを怪演。
まるで別人のシャーリーズの圧巻の演技は、
観客、批評家の度肝を抜き、
見事アカデミー賞主演女優賞を受賞。
その他の映画賞も総なめにしました。
その後は、
アクション大作から社会派まで様々なジャンルの作品に出演。
「スタンドアップ」(2005年)
「イーオン・フラックス」(2005年)
「ヤング≒アダルト」(2011年)
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(2015年)
「ワイルド・スピード ICE BREAK」(2017年)
「スキャンダル」(2018年)
ブロンド美人役だけでなく、
様々な役を演じ分ける演技女優としての地位を得ています。
役作りで90kgに?
演技派女優としてのキャリアを重ねるシャーリーズは、
役作りで体重を大幅に増やすストイックさを見せています。
「モンスター」(2003年)13kg増量
※連続殺人犯
「タリーと私の秘密の時間」(2018年):22kg増量
※第3子が生まれる鬱状態の母親役
シャーリーズの通常の体重は、
54kg~61kgと言われています。
61kgの時に22kg増量していたとすると83kg!
90kg近くだったことになりますね。
役作りでそこまでできるとは女優魂を感じますね。
ちなみに20代で演じた「モンスター」の時はすぐに体重を戻せましたが、
43歳で演じた「タリーと私の秘密の時間」の時は、
体重を戻すまでに1年以上かかり、
とても苦労したそうです。
役柄に合わせて変幻自在な髪型を見せる
役柄に合わせて様々な髪型を見せてきたシャーリーズ。
「イーオン・フラックス」では黒髪ショート。
「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」ではマッシュルームヘア。
「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」では超ロングに。
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」では丸刈りを披露。
この髪型は崩壊した世界で生きる女性を演じるために、
シャーリーズ自らの提案したそうです。
ここまでくると髪型を変えるというレベルを超えていますね。
役に対する思い入れの大きさが伝わってきます。
フュリオサ大隊長の腕はCGだった?
体重や髪型を自在に変えてきたシャーリーズ。
毎回そのストイックな役作りが話題になっていますが、
最近で一番注目が集まったのが、
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」で演じた、
フュリオサ大隊長の腕でしょう。
片腕がないフュリオサ大隊は、
どうやって演じているのでしょうか。
シャーリーズ・セロンを知らない方からは、
片腕がない女優さんが演じているの?
という声が出るほどリアルな映像でした。
実はこれはCGと腕に着けたカバーで、
腕がないように見せていたといいます。
- CG用の緑色のカバーを付けて撮影
- CG処理でカバーの部分に背景を足してCG合成する
というカラクリがあるそうです。
ちなみに、
「フォレスト・ガンプ/一期一会」の両足を失ったダン中尉、
「ソウルサーファー」の片手がない主人公も、
同じような撮影方法が行われたそうです。
性格に難あり?共演者との不仲説
フレンドリーなハリウッドスターの話題が多い中、
シャーリーズは気難しい性格の女優ということが
たびたび報じられてきました。
特に大きな話題になったのが、
- 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の共演者トム・ハーディと犬猿の仲
- 「サイダーハウス・ルール」の共演者トビー・マグワイアと不仲
トムもトビーも気難しいタイプの俳優と言われているため、
双方が歩み寄ることがなかったのかもしれませんね。
その他にも女優ティア・モウリーが、
フィットネスクラブでシャーリーズに遭遇した時に、
意地悪な態度を取られた
と暴露。
パパラッチがシャーリーズに中指を立てられ、
「横柄な女」と記事にしたなどのエピソードもあります。
幼い頃から父親の暴力に耐えながら、
生き抜くすべを身に着けてきたシャーリーズは、
気の強い女性のようですね。
シャーリーズ・セロンの私生活は?
歴代彼氏は俳優が多い
完璧な美貌を持つシャーリーズは、
どんな恋愛をしてきたのでしょうか。
クレイグ・ビアーコ(1995年~1997年頃)
シャーリーズ19歳の時に、
11歳年上の俳優グレイグと交際。
詳細は不明ですが、
すぐに破局してしまったようです。
スチュアート・タウンゼント(2001年~2010年)
「コール」で共演した俳優スチュワートと交際。
同棲を経て、結婚指輪も披露。
事実上の結婚宣言をしましたが、
2010年に破局したことが報じられました。
ショーン・ペン(2013年~2015年)
2012年に女の子を養子にとったシャーリーズ。
その後に交際が報じられたのは、
俳優のショーン・ペンでした。
一緒に娘と過ごすなど仲の良い様子が報じられていましたが、
2015年には破局してしまったようです。
しかしショーンとシャーリーズは、
別れた後も友人として良い関係を築いているそうです。
養子2人の子育て中!
シャーリーズは、
出身国の南アフリカから2人の養子を迎え、
シングルマザーとして育てています。
2012年:第1子の男の子ジャクソン
2015年:第2子の女の子オーガスト
シャーリーズはジャクソンを迎えた時に、
同じようにシングルマザーだった母親を思い出したといいます。
子どもの頃のシャーリーズを助けるために、
夫を射殺した母に対して、
母のおかげで今の私がある
と感謝しているそうです。
ベビーシッターに子育てを任せるセレブも多い中、
シャーリーズは自ら躾をしながら、
子ども達と向き合っていると言われています。
ずっと養子を迎えることを熱望していたというシャーリーズは、
とても充実した子育てライフを送っているそうです。
旦那は?結婚経験なし!
絶世の美女として知られるシャーリーズですが、
実は一度も結婚したことがありません。
そんなシャーリーズに対して、
5歳の娘が
ママには彼氏が必要!
と言ったことがあるそうです。
するとシャーリーズは娘に、
必要ないわ。今がとても良い状態だから
と言ったのだとか。
このエピソードを明かした時、
シャーリーズは、
シングル女性は失敗作という考え方は壊すべき
とも語っています。
男性に依存するのではなく、
自分自身の人生を謳歌している、
強い女性であることが伝わってきますね。
まとめ
今回は美人女優シャーリーズ・セロンの経歴をまとめてきました。
自分のために母が父を射殺するという壮絶体験から、
ブロンド美人女優を脱してオスカー女優になったこと、
さらに結婚は一度もせず養子を育てていることなど、
波乱万丈の人生であることがわかりました。
これからの活躍にも期待したいですね。