プリズンブレイク打ち切り理由は主役の異性愛役を拒否から!シーズン5まで!

海外ドラマブームのきっかけともなった「プリズンブレイク」。

「24」「LOST」と並び中毒性のあるドラマとして人気を集めました。

しかし大ヒットドラマとしては短命で、

シーズン5で打ち切りとなりました。

この記事では、

視聴率低下や主役の異性愛役を拒否など、

打ち切り理由の真相をまとめてみたいと思います。

プリズンブレイク打ち切り理由は?

主役ウェントワース・ミラーが異性愛者役を拒否したから

本作がシーズン5で打ち切りになった大きな理由は、

主役マイケル・スコフィールド役のウェントワース・ミラーにありました。

ウェントワースは2020年11月8日、自身のInstagramで、

私は「プリズン・ブレイク」から正式に引退します。

ストレート（異性愛者）の役を演じたくありません。

などと語りました。

2017年にシーズン5が終わった後、

ファンからはシーズン6を期待する声が上がっていました。

しかしウェントワースのこの言葉で、

完全にシーズン5で打ち切りであることが

明らかになりました。

2013年にカミングアウトしていた

ウェントワースは2013年に自身のインスタグラムにて

ゲイであることをカミングアウトしています。

カミングアウトするまでには、

非常に辛い経験をしてきたというウェントワース。

カミングアウト後すぐに行われた米シアトルのLGBTのイベントで、

ゲイであることを隠し続けることのプレッシャーに耐えられずに、

何度も自殺を図った経験を明かしています。

毎日が試練だった。他人が普通だと認める生活に沿うことができない日々の繰り返しで、数えきれないほど自分を裏切った。最初に自殺を図ったのは15歳のときで、週末に家族がいなくなるのを待ってから、薬を大量に飲んだ。その週末に何が起きたかは覚えていないけど、月曜日には何事もなかったかのようにバスに乗って学校に行ったと思う。

シネマトゥデイ

たった15歳でこのような状況に置かれていたことを想像すると、

とても胸が痛いですね。

プリズンブレイクが放送されたのは、

• シーズン1～4：2005年～2009年
• シーズン5：2017年

2013年にカミングアウトしていますので、

シーズン4までの時には、

ゲイであることを隠しながら、

異性愛者の役を演じていたことになりますね。

本作で大ブレイクしたウェントワース。

端正な顔立ちと細マッチョで美しい肉体は、

多くの女性を魅了しました。

そしてサラ・キャリーズ演じるサラとのロマンスも

大きな見どころでした。

二人のロマンチックなラブシーンに

うっとりさせられた方も多いでしょう。

しかしウェントワースは

このような役を演じることに対して

ストレスを感じていたのかもしれませんね。

マイケル役に限界を感じていたウェントワースは、

引退することを決意したのでしょう。

マイケルなしで継続は無理だった?

「24」などのように、

主役交代をしてドラマが続くこともありますが、

プリズンブレイクの場合は、

マイケルなしで続けることは難しく、

ウェントワースの引退宣言＝プリズンブレイクの打ち切り

ということになったようです。

「もう語りつくされた」とも発言

ウェントワースは、

マイケルの役について

彼らの物語はもう語りつくされました

とも発言しています。

ウェントワースにここまで言われてしまった状態で、

無理やり制作を続けることは無理だったのでしょう。

主要キャストも打ち切りに納得したから

ウェントワースの本シリーズ引退宣言に対し、

主要キャストの2人も納得したため、

シーズン5での打ち切りは決定的になったと言われています。

ウェントワースが引退を決意したことについて、

ドミニク・パーセル：リンカーン・バローズ（マイケルの兄）
サラ・ウェイン・キャリーズ：サラ・タンクレディ（マイケルの相手役）

この2人はSNSで彼の意見に納得したという発言をしています。

マイケルの兄・リンカーン役のドミニクは、

キャストの中でもっともシーズン6の制作を

望んでいたといいます。

しかしウェントワースの決意を尊重しており、

シーズン6の制作は諦めたといいます。

主役のウェントワースと、

準主役の2人がシーズン6を望まなかったことで、

本当にシーズン6の制作の可能性はなくなったようです。

シーズン5の視聴率が悪かったから

プリズンブレイクがシーズン5で打ち切りになった理由は、

シーズン5の視聴率の低下も原因だと言われています。

プリズンブレイクの視聴率は下降傾向にあり、

シーズン5の視聴率はシーズン1の3分の1程度でした。

アメリカのドラマは視聴率しだい

アメリカのテレビドラマは、

視聴率がよくなければ打ち切りになります。

制作終了に合わせて物語を無理やり終わらせたり、

不自然なところで終わってしまうこともあります。

逆に視聴率が良ければ、

物語を広げたり引き延ばしたりして続けていきます。

実はプリズンブレイクもはじめは

シーズン1の10数話の予定でした。

しかし一気に人気が出たため22話まで延長。

さらにシーズン2以降も制作されることになりました。

しかし最終的には視聴率低迷により打ち切りになってしまったのですね。

長寿ドラマ向きではないから

プリズンブレイクは、

主人公マイケルが、

無実の罪で死刑囚となってしまった兄リンカーンを救い出すために、

自らも犯罪を犯し刑務所に入りともに脱獄する物語。

タトゥーに刑務所の設計図を記し、

それに使って脱獄をするという脱獄計画を実行します。

もともと十数話の予定で作られた本シリーズは、

脱獄を成功させるまでのスリリングな展開が、

最大の見どころでした。

そもそも長寿ドラマ向けの物語ではないのです。

ところが人気に火が付いたため、

脱獄後の物語も描かれることになりました。

これにより脱獄以外の物語が展開したり、

再び、投獄・脱獄の物語が展開するなど、

どんどん引き延ばしていきました。

そのため徐々にストーリーの矛盾や

マンネリ感も出てきてしまったのです。

長寿ドラマ向けではない本シリーズは、

シーズン5以上続けても魅力的な展開は難しかったようですね。

5シーズンの制作はリブートの流行が理由だった?

プリズンブレイクは、

シーズン1～4が2005年～2009年に放送され、

その後にシーズン5が2017年に放送されています。

シーズン4で一旦物語はラストを迎えたにもかかわらず、

わざわざ8年後に新シーズンが制作されたのは

どうしてだったのでしょうか。

その理由はリブートが流行っていたからと言われています。

当時アメリカでは、

過去の人気ドラマのリブートやリメイクが制作されていました。

• 新ビバリーヒルズ青春白書（2008年）「ビバリーヒルズ青春白書」のリブート
• フラーハウス（2016年）「フルハウス」のリブート

などは日本でも話題になりました。

全く読めない新シリーズを製作するよりも、

ある程度ファンがいる過去の人気ドラマのリブート・リメイクのほうが

制作しやすい傾向にあったのかもしれませんね。

プリズンブレイクはシーズン4のラストで終わるべきだった?

満を持してシーズン5の制作が行われ、

オリジナキャストが集結したシーズン5でしたが、

視聴率も評価もシーズン4までには及ばない結果となってしまいました。

プリズンブレイクはシーズン4で最高の終わり方をしたと言われており、

そもそも「その後」を描くことは間違いだった

とも言われています。

フォックス放送の社長ケビン・ライリーもシーズン4終了の時に、

遊び尽くした。
すべてのストーリーを語り尽くした。

と語っています。

それにもかかわらずシーズン5を製作するためには、

最高のラストを覆すだけの物語が必要でした。

しかし残念ながらシーズン5の物語には、

そのような要素は見出せませんでした。

シーズン5の失敗で学んだから打ち切りにした?

リブートの流行りの流れで制作されたシーズン5でしたが、

制作側もやはりこれ以上物語を続けることは難しいと悟ったのでしょう。

はじめはシーズン6の企画もあったそうですが、

これ以上失敗を続けないためにシーズン6は断念したようです。

まとめ

今回は大人気ドラマ「プリズンブレイク」の

気になる打ち切り理由について調べてきました

ゲイを公表した主役俳優がストレートの役を演じたくないという理由や、

視聴率低迷など様々な要因があったことがわかりました。

今後新しいシーズンが制作されないのは悲しいですが、

そもそも長寿ドラマ向けではないので仕方ないのかもしれませんね。