トモエ学園の卒業生や小林宗作の教え子は?美輪明宏は教え子!津島恵子・池内淳子・山内泰二!

映画「窓ぎわのトットちゃん」の公開で注目されているトモエ学園。

トットちゃんの舞台となっている学校で、

黒柳徹子さんの母校でもあります。

そしてこのトモエ学校は、

少人数制の小さな学校だったにもかかわらず、

黒柳さん以外にも有名になった卒業生がいます。

この記事ではトモエ学園の卒業生、

さらに校長先生・小林宗作の教え子についてまとめたいと思います。

トモエ学園の卒業生や小林宗作の教え子は?

1人目：黒柳徹子

本名：黒柳徹子
生年月日：1933年8月9日
年齢：90歳（2023年11月現在）
出生地：東京府東京市赤坂区乃木坂
職業：女優、タレント、声優、司会者、エッセイスト

トモエ学園が有名になるきっかけとなったのは、

黒柳徹子さんの著書「窓ぎわのトットちゃん」でしょう。

父はヴァイオリニスト、ＮＨＫ交響楽団のコンサートマスター

というお嬢様だった黒柳さん。

しかし、小学1年生の時に問題児とされ退学に。

そんな黒柳さんを受け入れてくれたのがトモエ学園でした。

黒柳さんはトモエ学園の1回目の卒業生になるそうです。

いつも小林宗作校長先生は

「君は本当はいい子なんだよ」と言ってくれたといいます。

黒柳さんがトモエ学園について、

と語っています。

トモエ学園卒業後は?

香蘭女学校を経て東京音楽大学声楽科を卒業した後、

ＮＨＫ放送劇団に入団。

日本史上最初のテレビ女優となります。

20代後半には多くのテレビとラジオのレギュラーを持つ、

人気タレントとなりますが、

38歳の時に本格的に演劇を学ぶためにニューヨーク留学を決意。

しかしテレビ朝日から「13時ショー」のオファーを受け1年後に帰国。

当時の女性司会者は相槌を打つだけのような存在だった中、

女性司会者がメインという異例のオファーだったといいます。

その後、名司会者として大ブレイクした黒柳さん。

・徹子の部屋
・ザ・ベストテン
・NHK紅白歌合戦

などの番組で活躍します。

さらに女優、司会者、声優などの他に、

• 著書「窓ぎわのトットちゃん」が800万部のベストセラーとなり日本記録を達成
• ユニセフ（国連児童基金）親善大使を務めアフリカ、アジアなどを訪問
• 日本パンダ保護協会名誉会長

このようなマルチな活躍をされています。

「窓ぎわのトットちゃん」の印税をもとに設立した

社会福祉法人「トット基金」では、

耳の不自由な俳優さんたちによる「日本ろう者劇団」の

支援活動などもされています。

「徹子の部屋」は同一司会者によるトーク番組として、

最多放送世界記録保持者の記録を更新中。

87歳でYouTubeチャンネルを始めるなど、現在も第一線で活躍されています。

2人目：津島恵子

本名：森直子（旧姓：倉成）
生年月日：1926年2月7日
没年月日：2012年8月1日（86歳没）
出生地：長崎県下県郡厳原町（現：長崎県対馬市）
職業：女優

戦後の松竹を代表するスター女優だった津島恵子さんも、

トモエ学園出身です。

しかしトモエ学園に通ったのは1年だけ。

5年生まではトモエ学園の前身の自由ヶ丘学園に通っており、

最後の1年だけトモエ学園に通ったそうです。

黒柳徹子さんが1年生の時に、

津島さんは6年生だったようです。

トモエ学園卒業後は?

1947年、21歳の時に松竹作品「安城家の舞踏会」で女優デビュー。

松竹専属の女優として人気を博します。

1954年に松竹を退社フリーになった後も、

黒澤明監督の「七人の侍」などに出演し活躍します。

31歳の時に東宝副社長の森岩雄氏の長男で、

当時TBSディレクターだった伊千雄氏と結婚。

男の子をもうけます。

結婚、子育でのため女優業は休業していましたが、

40代後半から復帰し、

テレビドラマを中心に様々な作品に出演。

大河ドラマやNHK連続テレビ小説などでも、

存在感のある演技を見せました。

しかし2002年、76歳の時に出演した、

NHK連続テレビ小説「さくら」を最後に

実質女優業を引退されています。

晩年は認知症を患っていたと言われています。

2012年8月1日に胃がんのため亡くなりました。

「徹子の部屋」に出演！

津島恵子さんは、

2002年6月27日「徹子の部屋」に出演しています。

黒柳さんは津島さんを

と紹介していました。

自由ヶ丘駅の名前は自由ヶ丘学園の名前に由来すること、

亡くなった校長先生のこと

など一緒にトモエ学園の話をされていました。

3人目：池内淳子

今日の『徹子の部屋』は「私が愛した女優たち」。野際陽子さん、黒柳さんとはNHK時代からの知合い、50代での祖母役で再ブレイクなど。池内淳子さん、品格のある着物の着こなしや話し方の所作。沢村貞子さん、話しの展開のうまさに圧倒、NGがほとんどない伝説も納得、夫婦の馴れ初めと信頼関係など。 pic.twitter.com/KIO3UYJIQp

— マヤの暦・人生の自由研究 (@syowa40stvdrama) March 16, 2021

本名：中澤純子（なかざわ すみこ）
生年月日：1933年11月4日
没年月日：2010年9月26日（76歳没）
出生地：東京府東京市本所区東両国（現：東京都墨田区）
職業：女優

テレビドラマの人気女優として活躍した池内淳子さん。

和服が似合う上品な女優さんです。

そんな池内さんもトモエ学園出身。

現在の東京都墨田区両国の塩物問屋の長女として生まれた池内さんは、

幼稚園からトモエ学園に通っていたそうです。

黒柳徹子さんとは同級生で幼なじみ。

76歳で亡くなるまで、

70年もの間、友情を育んできました。

トモエ学園卒業後は?

十文字高等学校卒業後、

日本橋三越の呉服売り場に勤務しますが約1年で退社。

1954年、21歳の時に週刊芸能誌サンケイグラフの「カバーガール」に応募し、

1位になったことがきっかけで芸能界入りを果たします。

1955年、22歳の時に「皇太子の花嫁」で映画デビュー。

人気映画女優として活躍します。

俳優の柳沢真一と結婚した後は、

テレビドラマ女優として一世を風靡。

人気も演技力も兼ね備えた女優として

1960年代～1980年代までのテレビドラマ界に

欠かせない存在となります。

どの作品も20%以上の視聴率を獲っていたため、

「20%女優」とも言われていました。

1990年代、2000年代も

コンスタントにドラマに出演していました。

しかし2007年4月に間質性肺炎、胸水貯留、肺腫瘍の診断を受け、

女優業を休業。

その後復帰しますが2010年5月の舞台の後に再入院。

約4ヶ月後の9月26日に肺腺癌のため亡くなりました。

76歳でした。

「徹子の部屋」に12回出演していた!

黒柳徹子さんと幼なじみだった池内さんは、

「徹子の部屋」に12回も出演しています。

トモエ学園に卒業後も、

ずっと友情を育まれてきました黒柳さんと池内さん。

1999年に亡くなった女優の山岡久乃さんと3人で、

一緒に老人ホームに入る約束までしていたそうです。

池内さんの訃報を聞いた黒柳さんは、

私は涙が止まりません。
あなたがいなくなったテレビは、
これから誰が和ませてくださるのでしょうね。
あまりにも突然のことで声が出ない。

と仰っていました。

4人目：山内泰二

生年月日：1933年
年齢：90歳（2023年12月現在）

世界的な物理学者の山内泰二さんも、

トモエ学園の卒業生です。

黒柳徹子さんと同級生だった山内さんは、

「窓ぎわのトットちゃん」に泰ちゃんとして登場しています。

黒柳さんによると山内さんはいつも、

• 難しそうな科学や物理などの本を読んでいた
• アルコールランプやフラスコを使っていた

といいます。

幼い頃からすでに秀才ぶりを見せていたようですね。

トモエ学園卒業後は?

東京教育大学(現在の筑波大学)の理学部物理学科を卒業後、

同大学院で博士号を取得。

さらにアメリカへ留学した後、

ローチェスター大学でも博士号を取得しています。

世界最大級の研究機関とされるイリノイ州のフェルミ国立加速器研究所 の

副所長・物理部長を務めるなど世界的に活躍されました。

1977年には、コロンビア大学の教授と共同で「ウプシロン中間子」を発見。

1983年に仁科記念賞を受賞しています。

私生活ではローチェスター大学出身の女性と結婚し、

二人の男の子に恵まれました。

黒柳徹子の初恋の人だった!

映画「窓ぎわのトットちゃん」では、

トットちゃん（黒柳徹子）は泰ちゃんが好きで、

お嫁さんになりたい！

というエピソードが描かれていますが、

実際に山内泰二さんは黒柳さんの初恋の相手だったそうです。

黒柳さんは

と明かしています。

映画では、

相撲の授業の時にトットちゃんが泰ちゃんを投げ飛ばしてしまい、

泰ちゃんから、

どんなに頼まれても、お嫁さんにはしてあげない!

とフラれてしまうシーンがあります。

これも本当のエピソードだったそうですよ。

フラれた黒柳さんは、

と思って山内さんを諦めたそうです。

5人目：美輪明宏

出生名：丸山臣吾
別名：丸山明宏（本名及び旧芸名）
生年月日：1935年5月15日
年齢：88歳（2023年12月現在）
出身地：長崎県長崎市
職業：歌手、俳優、タレント、演出家、声優

子どもの頃から声楽を習い、

16歳で歌手デビューした美輪明宏さん。

1957年「メケメケ」、1966年「ヨイトマケの唄」が大ヒット。

美しすぎるビジュアルは衝撃を与えました。

その後、俳優、声優としても活躍。

唯一無二の魅力を放ち続けています。

最近では宮崎駿監督「もののけ姫」「ハウルの動く城」で声優と務め、

幅広い層から支持されました。

そんな美輪明宏さんは、

トモエ学園の校長先生だった小林宗作さんの教え子のひとりです。

美輪さんの芸術性を見抜いていた!

日本のリトミック研究者である小林宗作さんは、

トモエ学園以外にも様々な学校でリトミックを教えてきました。

リトミックとは、
20世紀初頭に、
スイスの作曲家・音楽家のエミール・ジャック＝ダルクローズが提唱した、
音楽と動きを融合させた教育法です。

国立音楽高等学校（現：国立音楽大学付属高等学校）に通っていた時に、

リトミックの授業をしてくれたのが小林先生だったそうです。

音楽を聴いて体で表現する授業で、

ナヨナヨとした美輪さんの動きは、

周りの生徒から馬鹿にされ、

美輪さんは自信を無くしてしまったといいます。

そんな美輪さんに対して小林先生は、

君は素晴らしい芸術家になれる

と言ってくれたそうです。

超大物芸能時となった黒柳さんと美輪さん。

その二人に影響を与えた小林先生。

改めてすごい方だったことがわかりますね。

まとめ

今回は、「窓ぎわのトットちゃん」で知られるトモエ学園の

卒業生について調べてみました。

トモエ学園は少人数制の学校です。

しかも空襲に遭い廃園となったため、

8年の歴史しかありません。

その中で、

日本を代表する女優、科学者を輩出していたことがわかりました。

さらに園長の小林先生は黒柳徹子さんだけでなく、

美輪明宏さんの恩師だったことにも驚きました。