黒柳徹子さんの著書の待望のアニメ化映画「窓ぎわのトットちゃん」。
称賛の声が上がる一方で、
キャラクターの化粧顔について一部ネガティブな意見もあるようです。
登場人物は口紅やリップをしているような顔をしているため、
化粧顔なのはなぜ?
化粧顔は違和感がある
などの意見がSNS上で見られます。
そこでこの記事では、
本作に登場するキャラクターの化粧顔の理由について、
SNS上の意見を参考にまとめていきたいと思います。
窓ぎわのトットちゃんキャラの化粧顔はなぜ?
考察1つ目:トットちゃん目線だから
登場人物が化粧をしているように描いている理由は、
トットちゃん目線だから
この映画は黒柳徹子さんの著書「窓ぎわのトットちゃん」が原作です。
黒柳徹子さんの子供時代を綴った本で、
主人公のトットちゃんは黒柳徹子さんご本人です。
原作も映画もトットちゃんの目線で物語が描かれています。
トットちゃんはとても想像力が豊かな女の子です。
自分の顔もみんなの顔も、
キラキラとお化粧をしているように見えるのかもしれませんね。
この説で考えると、
「トットちゃんにはパパもお化粧しているように見えるのかな」
などと解釈できてクスっとしてしまいますね。
考察2つ目:生き生きと描くため
登場人物の化粧描写の理由は、
キャラクターを生き生きと描くため
という意見も見られました。
トットちゃんの顔は、
ピンク色のリップやチークをしているように見えますが、
それだけではなく肘や膝もピンク色をしています。
これにより血の気が多く元気な印象を受けますよね。
本作は戦争中の辛く重い描写が出てきますが、
その中でも登場人物は前向きに明るく生きようとしています。
その生き生きとした様を強調するように描いたら、
化粧顔のようになったのかもしれませんね。
考察3つ目:いわさきちひろの絵に寄せるため
黒柳徹子さんの著書「窓ぎわのトットちゃん」の表紙や挿絵には、
絵本作家として有名ないわさきちひろさんの絵が使われています。
いわさきちひろさんの画風と、
この本の児童文学的なイメージは見事にマッチしています。
そのいわさきさんの絵のトットちゃんを見ると、
頬も口元もほんのり色付いています。
そのため映画「窓ぎわのトットちゃん」の絵も、
いわさきちひろさんのイメージに寄せるために、
ピンクの頬と唇にしたとも考えられますね。
考察4つ目:黒柳徹子へのオマージュ
映画「窓ぎわのトットちゃん」のキャラの化粧顔は、
原作の著者である黒柳徹子さんへのオマージュ
という意見もありました。
黒柳徹子さんと言えば、
真っ赤な口紅とパッチリ目元の
華やかメイクでおなじみですよね。
そんな黒柳さんのイメージに合わせて、
化粧顔の華やかなキャラに設定したのかもしれませんね。
黒柳徹子がはじめて映像化を許可した作品
戦後最大のベストセラーとなった「窓ぎわのトットちゃん」。
当然これまで何度も映画化のオファーがあったそうです。
しかし黒柳徹子さんには、
読者の頭の中にあるイメージを壊したくない
という考えがあったため、
映画、テレビ、アニメなどで映像化されることはありませんでした。
しかし今回は八鍬新之介監督が、
イメージボードを見せながら何度も黒柳さんを説得。
アニメなら原作ファンの方々も喜んでくれるかもしれない
と黒柳さんが快諾し、
ついに映像化が実現したといいます。
八鍬新之介監督は黒柳さんのイメージに合わせて、
化粧顔の華やかなキャラクターたちにした可能性もありますね。
窓ぎわのトットちゃんキャラの化粧顔は違和感がある?
子どもが化粧しているのは違和感がある
「窓ぎわのトットちゃん」の化粧顔に違和感を覚える方が多い理由は、
子どもがメイクをしたような顔だからです。
トットちゃんをはじめ、
トモエ学園の生徒たちは、
男の子も女の子もお化粧をしたような顔をしています。
この状態にちょっと異様さを感じた方が
一定数いたようですね。
男性まで化粧顔だから不自然
化粧顔なのがトットちゃんやママなど女性だけだった良かったでしょう。
違和感があるのが、
パパなど男性もお化粧をしているような顔だからです。
最近は男性でもメイクをする方が多いですが、
本作の時代にお化粧をする男性はまずいなかったでしょう。
チークがのったようなパパの頬は、
ちょっと不思議な感じがしますね。
口紅とチークがピンクすぎる
トットちゃんの頬や唇の色は、
ほんのり色づく程度ではなく、
しっかりピンク色をしています。
一般的なメイクよりも濃いメイクという感じですね。
このピンク過ぎるリップとチークも、
違和感を感じる理由のようです。
アプリの加工みたい
「窓ぎわのトットちゃん」の化粧顔について、
アプリの加工みたい
という意見もありました。
最近は可愛くメイク顔にしてくれるアプリがたくさんありますよね。
確かにトットちゃんたちの顔は、
そのようなアプリで加工された感じがしないわけでもありません。
最近のアプリ加工に嫌悪感を持っている方は、
特に本作の化粧顔が気になったのかもしれません。
いわさきちひろの絵と違いすぎる
原作の「窓ぎわのトットちゃん」の表紙や挿絵には、
絵本作家として有名ないわさきちひろさんの絵が使われています。
映画のトットちゃんの化粧顔は、
そんないわさちひろのイラストに近づけたためという意見もありますが、
いわさきちひろの絵と違いすぎる
という意見もあるようです。
いわさきさんのひかえめな女の子の印象に比べると、
映画のトットちゃんは厚化粧の女の子に見えてしまうため、
なんか違う…
と感じた方もいたのでしょう。
「窓ぎわのトットちゃん」=いわさきちひろの絵
という長年のイメージがあったため、
いわさきさんの絵以外のトットちゃんに対しては、
特に厳しい目が向けられてしまったのかもしれませんね。
まとめ
今回は映画「窓ぎわのトットちゃん」の化粧顔に関する、
SNSの考察や感想をまとめてきました。
口紅やチークをしているようなキャラの顔は、
トットちゃん目線だから、
黒柳徹子さんへのオマージュなどの考察がありました。
しかしいずれにしても、
子どもや男性が化粧をしているような顔に
多少なりとも違和感を覚えた方は一定数いたようです。