今回は「パイレーツオブカリビアン デッドマンズチェスト」を考察します。
シリーズ2作目ということで、
複雑化してきた本作。
一度観ただけだとわかりにく部分を
考察したいと思います。
ネタバレを含みますので本作鑑賞後に記事をご覧ください
「パイレーツオブカリビアン デッドマンズチェスト」考察7つ
考察1:なぜコンパスは壊れたのか
物語冒頭でジャックがコンパスを見るシーン。
コンパスはクルクルと回り壊れてしまったように見えます。
しかし壊れたわけではありません。
このコンパスは魔法のコンパス。
持ち主が一番欲しがっているものがある方向を指す
という力があります。
ジャックはいつもこのコンパスを使って
行きたい場所で行っていたのです。
つまりコンパスがクルクル回り、
どの方角も指さないということは、
ジャック自身が「何が一番欲しいのかわかっていない」
ことを意味します。
ジャックはジョーンズを恐れていた

ジョーンズの心臓を手に入れたいジャックですが、
ジョーンズや海の怪物クラーケンへの恐怖心があるため、
心臓探しに行くことを躊躇しているのだと思われます。
エリザベスを利用したジャック

コンパスが使えなくなってしまったジャックは
エリザベスを利用することに。
ウィルを救いたいエリザベスに対し、
ジョーンズの心臓が見つかればウィルは解放される
と話します。
エリザベスが
一番欲しいもの=ジョーンズの心臓があるところ
と思うように仕向けた後、
エリザベスにコンパスを渡しました。
これによりコンパスは、
エリザベスの気持ちに反応し、
ジョーンズの心臓のある場所を指すのでした。
考察2:なぜジャックはジョーンズの心臓を欲しかったのか

ジャックはデイヴィ・ジョーンズと
・ブラックパール号を引き揚げてもらい、船長になる希望を叶えてもらった
・その契約期間は13年
・期限が切れた後はジョーンズの船で100年奴隷として働く
という怖ろしい契約をしていたのです。
まもなく契約が切れてしまうため
焦るジャック。
このままではジョーンズに奴隷にされてしまいます。
そこでジョーンズの心臓を手に入れ、
心臓を盾にジョーンズを脅して契約を無しにしてもらおう
という企みを思いついたのでしょう。
考察3:なぜジョーンズは心臓を箱に入れたのか

ジョーンズは自ら心臓を箱に入れているのですが、
そもそもどうしてそんなことをしたのでしょうか。
これには、
海の女神カリプソが関係していました。
カリプソに恋をしたジョーンズでしたが、
彼女の気まぐれにより失恋してしまいます。
感情なんて無意味なものだ
と思ったジョーンズは
自分の心臓を箱の中に入れてしまったのです。
そしてその箱に鍵をかけました。
考察4:ノリントンの目的は?
1作目ではエリザベスに求婚する
英国海軍の軍人だったノリントン。
本作では変わり果てた姿で登場します。
ブラックパール号を捕まえ損ねたことで
海軍を追われすっかり落ちぶれていたのです。
ジョーンズの心臓の話を聞いた彼は、
ベケットにジョーンズの心臓を献上し、
名誉を回復しようとするのでした。
見事目的を果たしたノリントン
・ジャック:100年奴隷になる契約を逃れるため
・ウィル:父の呪いを解くため
・ノリントン:名誉回復のため
このようにそれぞれが目的のために激闘。
最終的に心臓を手に入れたのはノリントンでした。
・ウィル
・エリザベス
・ジョーンズの手下2人組
が戦闘を繰り広げる中、
こっそり瓶に入った心臓を取り出すことに成功。
無事にベケットのもとに届けるという目的を果たしました。
考察5:なぜエリザベスはジャックにキスをしたのか

海の怪物クラーケンに怯えるクライマックス。
ジャックはエリザベスに
本当は俺のことが好きなんだろう
と話します。
否定するエリザベスですが、
そのまま2人は熱いキスを。
しかしこれはエリザベスの罠。
キスで油断したジャックに手錠をかけ、
船に縛り付けたのです。
このキスシーンは、
いくつか解釈ができるでしょう。
①ジャックを生贄にした
クラーケンの狙いは
ジャックであることを知ったエリザベス。
ジャックが食べられてしまえば
もうクラーケンは襲ってこないだろう
ということで、
ジャックを逃げられないようにして
クラーケンに襲わせたのでしょう。
物語の流れ的には、
これが普通の解釈と言えます。
②ジャックへの気持ちを断ち切りたかった

ジャックから
自由に思うがままに生きる人生に憧れている
だから俺に惹かれているんだろう
と言われたエリザエス。
否定しつつも
本当はジャックに惹かれていた可能性があります。
・ノリントンがジャックへ熱い視線をおくるエリザベスを見て「自分もそんな目で見られたかった」と発言
・エリザベスが、その人が欲しいものを指す魔法のコンパスを持つと、ジャックを指した
(実際はコンパスが指した方向に宝箱があったので、真相は不明)
このような描写から、
エリザベスの気持ちが
ウィルからジャックへ揺らいでいたことが伺えます。
しかしウィルの愛を裏切ることは絶対にできない
そのためジャックの存在を消すことで、
ジャックへ気持ちを断ち切ろうと考えたのかもしれません。
③3作目への伏線

ネタバレになるので詳しくは明かせませんが、
続く3作目では、
エリザベスは更なる活躍をします。
その伏線として、
単なるおてんばなお嬢様止まりではなく、
海賊的な残忍さがあるところを
描いておきたかったのかもしれません。
このような3つの説が考えれますが、
3つすべてかもしれませんね。
考察6:なぜバルボッサの猿は不死身なのか

本作に出てくる撃たれても死なない猿。
ジャックは死なないことを良いことに、
ストレス解消に猿を撃つ
というエピソードもありました。
この猿は1作目で登場した
バルボッサのペットの猿です。
・バルボッサはジャックの宿敵
・バルボッサたちは金貨を盗んだことで生きるしかばねとなる呪いをかけれていた
・金貨を元の箱に戻したことで呪いが解け生身の体に
・ラストで撃たれ命を落とした
という流れが1作目でした。
バルボッサの猿も呪いにより不死身の体だったのですが、
バルボッサとともに呪いが解けていました。
エンドロール後のおまけ映像

1作目のエンドロール後、
この猿が
金貨を盗むというエピソードが流れました。
金貨を盗む=生きるしかばねになる
ということで、
猿だけは再び不死身の体になったのです。
考察7:なぜバルボッサは復活したのか
本作のラストの嬉しいサプライズは、
1作目で死んだはずのバルボッサが復活したことです。
この復活にはおそらく
ティア・ダルマが関わっているでしょう。
しかしその真相はまだわからず。
3作目で明らかになるでしょう。
バルボッサはラストの前に登場していた?
ジャックたちがティア・ダルマを訪ねるシーンがあります。
ジャックは情報を得る対価として
バルボッサの猿を持っていきました。
織の中から出た猿は、
一目散に奥の部屋に入っていきました。
その部屋には寝ている(もしくは死んでいる)人の
足が見えていたのです。
もしかしたらバルボッサだったのかもしれません。
ラストでバルボッサが颯爽と登場した時、
肩には猿がいたことからも、
この時すでに
バルボッサと猿が再会していた可能性が高いですね。













まとめ
いかがでしたでしょうか。
「パイレーツオブカリビアン デッドマンズチェスト」は
前作を忘れていると理解しにくい部分もあります。
コンパスやノリントンのエピソードは
3作目にも繋がるので、
理解しておくと良いでしょう。