1994年~2004年に放送された大人気ドラマ「フレンズ」。
様々なキャラクターが登場しては去っていきました。
今回の記事では、
その中でも「キャストと相性が悪かったから」
という理由で番組を去ってしまったエミリー役に、
スポットを当てたいと思います。
フレンズのエミリー役はヘレン・バクセンデイル
イギリスの人気女優

FRIENDS -- Pictured: (l-r) David Schwimmer as Ross Geller, Helen Baxendale. as Emily Waltham (Photo by Paul Drinkwater/NBC/NBCU Photo Bank via Getty Images)
シーズン4第14話に初登場し、
ロスの恋人、妻になったエミリー・ウォルサム。
彼女を演じたのはイギリス女優のヘレン・バクセンデイルです。
生年月日:1970年6月7日
年齢:53歳(2023年11月現在)
出身地:イングランド
舞台やテレビドラマを中心に活躍。
イギリスのコメディドラマ「コールドフィート」(1997年~2003年)で、
メインキャラクターのレイチェル・ブラッドリーを演じています。
出典:Amazon
日本ではあまり知られていないドラマですが、
Amazonで販売されている完全版DVDのレビューを見ると、
708件ものレビューがあり評価は5点満点中4.7。
非常に人気の高いドラマのようですね。
ヘレンはこのドラマで、
ブリティッシュ・コメディ・アワードにノミネートされています。
「フレンズ」に出演したのは1998年~1999年です。
同時期に、
イギリスの人気ドラマ:「コールドフィート」
アメリカの人気ドラマ:「フレンズ」
に出演していたということで、
かなり人気のある女優さんだったようです。
現在は50代で3児の母親。
女優業はセーブしながら続けているようです。
重要キャラなのにすぐに降板になった

https://www.independent.co.uk/arts-entertainment/tv/features/helen-baxendale-interview-noughts-and-crosses-b2064821.html
ヘレン・バクセンデイルが演じたエミリーは、
主人公の一人であるロスの恋人、妻になった女性です。
しかし主人公の妻というかなり重要なキャラクターにもかかわらず、
たった14話にしか登場していません。
その理由は、
- ロス演じるデヴィッド・シュワイマーと相性が悪かったから。
- 特に面白いと感じられなかったから
と言われています。
詳しくご説明しますね。
デヴィッドと相性が悪かった

https://www.imdb.com/name/nm0062636/
「フレンズ」の監督ジェームズ・バロウズは、
回顧録「Directed By James Burrows」の中で、
エミリー役のヘレンとデヴィッドの相性について触れています。
- レイチェル役のジェニファー・アニストン
- ロス役のデヴィッド・シュワイマー
この二人の相性の良さと比べると、
良くなかったと感じたそうです。

https://www.elle.com/jp/culture/celebgossip/a36561978/frends-reunion-jennifer-aniston-210528/
確かに、
息のピッタリあったロスとレイチェルのシーンに比べると、
ロスとエミリーのシーンにはぎこちなさがありました。
ロスはどうしてエミリーを好きになったんだろう…
と思った方は多かったのではないでしょうか。
特に面白いと感じられなかったから

https://southernmarylandchronicle.com/2022/06/12/50-best-friends-episodes-of-all-time/
また監督はヘレンについて、
良い人だったけど、特別面白いというわけではなかった。
ロス役デヴィッドの面白さを引き出すことができなかった。
とも語っています。
コメディドラマではキャストの相性だけでなく面白さが重要。
特に「フレンズ」はシットコムなので、
笑いを取ることがとても大事なのです。
観客を前にして収録され、観客の笑い声や拍手も聞こえるのが特徴です。

こんな感じで行われているそうです。
バラエティ番組の収録に近いとも言われています。
笑いが起きないと盛り上がらないため、
観客を笑わせることができる俳優が必要なのです。
シットコムの俳優の演技が大げさなのは、
目の前の観客を一生懸命笑わせようとしているからなのだとか。
しかしロスとエミリーのシーンは、
ドッと笑いが起きるようなシーンは少なく、
いつもの「フレンズ」と違う
という違和感を感じた方は多いでしょう。
エミリーは早期退場になってしまった

https://edition.cnn.com/2023/09/01/entertainment/friends-jennifer-aniston-cast-tv/index.html
イギリスのコメディドラマでは高く評価されたヘレン・バクセンデイル。
しかし「フレンズ」においては、
・俳優との相性が悪い
・笑いが取れない
という理由により短命に終わってしまったようです。
すぐに脚本を書き変えることはスケジュール的に難しかったため、
即降板とはなりませんでした。
しかし重要キャラクターとしては異例の短さで、
ヘレンは「フレンズ」を去ってしまいました。
しかしこの時ヘレンは第一子を妊娠していたそうです。
タイミング的にはちょうど良かったのかもしれませんね。
フレンズのエミリーはどんな役だった?
ロスの新たなお相手として登場

https://www.thecinema.jp/vod/friends4-kaidra/
エミリーはシーズン4第14話に初登場。
くっついたり離れたりしているロスとレイチェルですが、
エミリーが登場した時、二人は友達関係でした。
仕事の上司から、
イギリスから来ている姪のエミリーをオペラに連れてってくれ
と頼まれたレイチェル。
自分はデートの約束があったため、
ロスにエミリーの相手を頼みます。
そこで意気投合したロスとエミリー。
しかしエミリーはイギリスに帰国しなければなりません。

https://www.hallofseries.com/friends/emily-waltham-vittima-difesa-avvocato-friends/
気持ちを伝えるために意を決して空港に向かったロス。
出発直前のエミリーに、

愛してる
と伝えます。
しかしエミリーの答えは

ありがとう
と言っただけでイギリスに帰っていきました。
実はエミリーはイギリスに恋人がいたのです。
落ち込むロスでしたが、
妹モニカに煽られて、
イギリスまでエミリーを奪いに行くことに!
しかしエミリーはイギリスの恋人と別れ、
ロスの待つアメリカに舞い戻っていました。
すれ違いになってしまった二人でしたが、
電話で愛を確かめ合うのでした。
結婚するも「レイチェル」発言で離婚

https://www.dailystar.co.uk/tv/friends-star-who-played-ross-25873965
アメリカとイギリスで遠距離恋愛をするロスとエミリー。
しかしもう離れたくないと結婚を決め、
アメリカで一緒に生活することになります。
ところが結婚式でハプニングが。
ロスは誓いの言葉で「エミリー」と言うべきところを、
「レイチェル」と言ってしまったのです!
もともと元恋人レイチェルの存在に不安を感じていたエミリー。
この言い間違えには当然大激怒。
結婚式は中止になります。
その後やり直すことを承諾したエミリーですが、
- アメリカではなくイギリスで暮らすこと
- レイチェルとはもう会わないこと
など行き過ぎた要求をしてきます。
ロスはエミリーに従おうとしますが、
仲間からエミリーの条件は厳しすぎると指摘され、
別れることを決めるのでした。
視聴者からは賛否の声

「フレンズ」監督が明かしたように、
エミリーとロスは相性が良いとは言えませんでした。
堅苦しい性格のエミリーといるロスは、
あまり楽しそうではなかったですね。
イギリス人の設定というで、

どうなさったの?

~してくださらない?
などの吹替えにも違和感を感じました。
- レイチェルから引き離そうとする
- 5人の仲間から引き離してイギリスで暮らそうとする
このような態度にイライラした方もいたようです。
エミリーを応援する声も多い

https://friends.fandom.com/wiki/Emily_Waltham
エミリー反対派の意見もある一方で、
このようにエミリーを応援する声も、
ネット上に書き込まれていました。
エミリーと交際、結婚している時も、
元恋人レイチェルを含む5人といつも遊んでいたロス。
エミリーの立場で考えたら、
もうレイチェルとは会わないで!
と言いたくなるでしょう。
エミリー演じるヘレン・バクセンデイルの降板が決まっていたことで、
エミリーが悪者のように描かれていましたが、
冷静に考えたら、
エミリーは何も悪くなかったのかもしれませんね。




まとめ
今回は「フレンズ」に短期間登場したエミリーについてまとめました。
俳優との相性の悪さなどを理由に降板したヘレン。
エミリーの描き方もやや悪意を感じるものがありました。
「フレンズ」ファンとしては、
どうしてもレイチェルの目線で見てしまいますが、
エミリー目線で見てみると面白いかもしれませんね。